パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

Xstreamに関する満足と不満とシート角

Xstreamをブルベの400と1000(実走は560kmに終わったけど)に投入して少しずつこのリカンベントの特性がわかってきたので現段階の印象を書いてみる。


■満足

  1. 衝撃吸収性が高く、不快な路面のギャップなどは吸収してくれていてとても乗り心地がよい。
  2. 直進安定性がとてもよくて、リカで初めて手放しができた。
  3. 直線のくだりが安定感が高くてとても楽しい。
  4. 車高は高すぎず低すぎず。ローレーサほどに低くないので車からの被視認性が高くて比較的安心して乗れる。
  5. あんがい輪行はコンパクト。
  6. 見た目にアメリカンで超カッコイイ。


■不満

  1. 平地巡航速度が物足りない。するすると36km/hくらいは伸びてほしいのだけど…がんばって漕がずに32km/hあたりが現実的。
  2. 低速、特に登坂時にふらつき、前輪の切れ込みがひどくて安定しない。そのため6km/h以下に落ち込む坂などは不安定さのためストレスがたまる。
  3. ホイールベースの長いため小回りが利かない。
  4. 小回りが利かないためテクニカルな下りは曲がりづらくスピードが出しづらい。ローレサーのよう下りを攻めるような爽快感は少なめ。
  5. 長いから駐車時に邪魔、場所を選ぶ。
  6. 輪行に時間がかかる。


不満2の要因は、おそらくフロントフォークが非常に寝ていて曲げもキツイからなのだろうと思われる。
Baronの20インチフォークが余っているので一度ストレートフォークをつけてみてハンドリングがどんな風に変わるのかを試してみたい。
っと、その前に現在のハンドルは若干遠め&ハンドル幅が短いためクイック目の設定になってるので、操作性に優れたオープンコックピットハンドルに付け替えて様子を見てみたいと思っている。

不満1の要因はおそらくシート角の問題だと考えている。
一般的にリカンベントのシート角は寝かせれば寝かせるほど空気抵抗が少なくなり巡航速度のアップに影響してくる。
逆にシート角を立てれば巡航速度が落ちるものの登坂速度が速くなる。これはシート角を立てることにより腰がしっかりとシートにホールドされて足からの反作用をしっかり抑えてペダルへのパワー伝導率を高めてくれているからなのだろうと思う。腰で反力を支えられないとそのまま力が逃げてしまうからね。
シートを寝かせるとその傾向が強くて、ペダリングのたびに体が前後して力が抜けている様がよくわかる。
また、シートを立てると尻にかかる体重の割合が増えて長時間乗車していると尻が痛くなる。長時間のライドをするには寝かせたほうが体が楽だと私は思う。


で、Xstreamのシート角。

大体28度くらい。

これはいぜんハイレーサのF5Proで平地巡航速度が伸びないと悩んでたときのシート角とほぼ同じ。


対して私が大好きなローレーサのBaron。平地での速度の伸びがもう脳汁出るくらいすんばらしい。

こいつは18度、トライクのVortexも17度と角度が小さい。

結局F5Proはシートを寝かせて巡航速度の向上をみたわけだ。
ということはXstreamもシートを寝かせれば問題が解決するのだろうけれども、これ今が一番シートを寝かせた状態なのだ。
つまり、これ以上シート角を下げて空力性能をあげることができない。
今よりシートを寝かせるためにはシートを前に出してやるかステーを短くするかのどちらかなのだけど、Ransのバイクの特徴としてクランクまでの距離の調整を普通のリカンベントのようにブームで行うのではなくシートの前後位置で調整を行ってる。
ということは、足の長さが変わらない限りシート位置は固定になってしまって今より前方にシートをずらすことができない。
あとは、ステーの長さだけど、現状で一番低い位置に設定している。ステーを切って短くすれば若干の調整ができると思われるのだけど、ステー切って加工する道具がないんだなこれが。
ボール盤がほしい…ついでに旋盤もほしい…


こりゃ無理だな。っと昨夜Webをさまよってたら一枚の画像を見つけた。

うおっ!なんだこの寝まくりのシート角!どうやってんだーーー!!!!
めっちゃカッコイイ!!!!!


っと不得意な英語を読解していくと…
身長160くらいだそうで。そらシート前に出るわな。そらこんだけ寝かせることできるわな。


平地巡航速度が上がればもっとラブ度が上がるんだけどなぁ…なか方法ないかな?っと悩み中です。