パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

BRM1027ヤビツ200 トライク de SR最終戦-栄光はヤビツ、和田峠の向こうに。

久しぶりの関東への遠征ブルベです。
そもそも、関東への遠征をする予定なんてこれっぽっちもなかったのです。しかしブルベ終盤に至り、紀伊半島一周600をクリアし気がつけばトライクでのブルベもSRへのリーチ状態。
嗚呼、これはSR取らねば!と思ったしだい。
これまで300km、400km、600kmをクリアして残ったのは200km。
しかし、予定では神戸200でクリアしてる筈が他に予定が入ってしまった為にDNS
200kmが未クリア。しかし既に近畿開催分は終了してる。
となると、遠征をせねばならない。

トライクをもってブルベ遠征??

考えただけでゲップがでる感じだ。
ちゅーか、600kmまでクリアしてるから200kmなんて走れるの分かりきってるやん?ほなもうええやん。はい、はい擬似クリア。
なんていうのは何だか何かに負けた気がする。
ちゃんとクリアしないと駄目だよね。ってことで一番近くでエントリー出来そうだったのが青葉開催のBRM1027ヤビツ200。
へーヤビツ峠登るんだ〜何だか獲得標高多めだけど大丈夫か?とも思ったがエントリー。
そして、『ブルベのはしごができるよ!ホテル代が要らないよ!』と悪魔の囁きが聞こえてきて千葉開催の夜出発のBRM1027検見川300にもエントリー。


検見川300のスタートが22:00なので、22:30までに検見川入りが最終ライン。電車での移動が1時間20分、輪行組み立てとバラシが計80分、その他もろもろひっくるめて必要時間は3時間。
ということは19時30分までには武蔵小杉駅に到達していないと間に合わない。
あまりに時間かつかつだとメシ食う時間もないのでできれば18時にはゴールをして余裕を持ちたいところ。
ヤビツ200クリア目標はAve16.7km/hの12時間。
速度が出ないトライク&山岳多めのブルベということで、はてさてどうなることやら?


コース
http://yahoo.jp/xIzGNs


使用するバイクはもちろんトライクのVortex改F。
前回の近畿600からの変更点は以下の通り。
・旗の変更と反射材を追加。

以前使ってた旗はサイズが小さく反射素材もあまり使われてない為に後続の車や自転車からの視認性がいまひとつとブルベ中に指摘を受けていた。と言う事で吹流しと反射材がふんだんにつかわれている旗に変更。サイズが大きくなったため空気抵抗も増えてるのだけど…
あと、ブルベの基本装備で反射ベストがあるのだけどこれは夜間車からの被視認性をあげるため。でもロードなら反射ベストきていれば目立つのだけど、リカンベントだと寝そべっているので後方からはシートで隠れてしまって意味なし。後方からの被視認性をアップさせるため反射三角を追加。これPBPで海外のベントライダー達が付けていた奴ですね。
お陰ですこし目立つようになりました。


もうちょっと側面にも増やしたほうが良いのかも知れない。


・ハンドル折りたたみ加工
2012モデルのVortexは折りたたみ加工がオミットされているので以前のようにたたみたい場合は改造する必要がある。
ようやく加工が完成したたむことができるようになりました。
これが

こうなります

すばらしい!


さて、ブルベ本番。
朝5時から受付スタートです。

さすが関東ブルベ、参加者が多い。
ブリーフィングが始まりウェーブスタート。
私はB組なので早めに出発できたのだけど、これって後発の場合どうなるんだろ?時間オーバした場合救済あるんかいな?


まだ暗いなか快調に走っていく。
といってもトライクなのでそんなに速度は出せず、大体28km/h巡航あたりか?ちょっと登りが入るとリカンベント系特有の真摯に坂と向き合う必要が出てくるので速度がさらに落ちる。
まーそんな速度だもんで後から出発したランドヌールたちに抜かれる抜かれる。ま、今回はガツンと速度が出ないので『休まずゆっくり作戦』なので問題なしなし。
いくつかアップダウンを超えて旗の具合を確認したら…

ない。
旗が、ない。
買ったばかりの旗が、ない。

いや、買ったばかりなのはこの際良い(よくないけど)のだけど旗なしでこの先の数百キロを走るのは考えただけでぞっとする。
トライクは車高が低いので車からの被視認性が低い。一般的なリカンベントよりもより見えずらいのだ。
これが地元範囲ならばまぁ何とかなるけども、ドライバーの挙動が分からない見知らぬ地。しかも車の多い関東圏。
こらあかーーーん!
っと、Uターンして旗を探しに。
後発のすれ違うランドヌールたちが不思議そうな顔で私を見てる。2つ3つと丘を越えて戻る。2kmほども戻ったあたりで旗発見!
良かった、これで走行を続けることができる。こんどは外れないようにビニールテープでぐるぐる巻きにして竿に固定。
うう、そんなに無駄にしてる時間内ないのに。

PC1直前、ルート上に祭りエリアがあり進路変更を余儀なくされるがコレがずくってPC1をスルーしてしまう。
再びのコースミス、時間ないのに…


PC1秦野 到着時間 09:37 タイム 03:37 距離 62.47km Ave 17.2km/h

う…貯金が11分しかないぞ?
さくさくっと補給食を購入して出走。
ここからはヤビツ峠の登坂。2010年に一度ロードで登って以来だけど、確かそんなにはきつい斜度のところはなかったはず。
トライクなので登坂も2輪ほどはスピードが出ず、たんたんとペダルを漕ぐ。遅いけど二輪と違ってどんなに低速になってもバランスを取る必要はないので気は楽。しかし、あとかあとからロードの人たちに何台ぬかれたことか。
登ることと70分ようやく頂上へ到着。ロードで登ったときとのタイム差は16分。
まだまだトライク用の筋肉や乗り方が出来上がってないなぁ、おっそい。

頂上には沢山のローディが…なんすか?この人数。なんかお祭りですか?と言いたくなる様な人だかり。
休憩してわが自慢のトライクを見せびらかして行きたいとこだが、時間がない。
さっさと下山。
ヤビツの裏は道が荒れてたりで結構危険。だけどもトライクなので多少のギャップは関係なし!
っとがんがん下ってたらリアが滑ったりとちょっと危険な状態もあり。
まぁリアが滑っても転倒することはまずないので、安心安全。トライクは良い乗り物だな。

牧馬峠あたりのアップダウンを超えてPC2へ。


PC2 到着時間 13:18 タイム 03:33 距離 57.29km Ave 16.1km/h

14分の貯金…なんか全然余裕ないなぁ。っとボトルやらプリンやら補給して出発。
お次は和田峠
和田峠もよく名前を聞く峠だけど、ヤビツよりは低め。
ここもそんなに急な斜度はないように思われたが、押し歩きしている人もちらほら。
がんばれ!頂上はもうすぐだ(まだまだだ)と声かけつつ登る。


和田峠の頂上はハイカーらしき人々でいーーぱい。
下山途中も歩いてる方が沢山いるし、道は狭いし、ブラインドカーブ多めだしで中々エキサイティング。


PC3 到着時間 16:13 タイム 02:37 距離 40.93km Ave 15.6km/h

クローズ7分前…結構ヤバイ。いつもと違ってまったく貯金ができない。なんだこれ、グルメする余裕なんてないやん!
でも、この先は峠もないし楽勝だね。

っと、思ったら最後の区間は市街地。
信号地獄に渋滞地獄にルート指示地獄。
数百、数キロ単位でコース指示が出てる。50kmたらずに20ステップ、これは大変だ。
さらに道路渋滞…三輪だとちょっとでも幅寄せ停車されると前に進めないのだよ…
しかも日が落ちて暗くなりスピードもそもそも出ない。
なんで、夜になるとスピードが落ちるのだろうかね?『俺いいペースで走ってる!カコイイ』なんて思ってサイコンみたら22km/hでショボーンとしたりするとこなんてしばしば。

PC3出たときには残り53kmだったので18時半くらいにゴールできるかと思いきや、どんどん消費される時間。
ゴールのクローズ時刻が近づいてくる。ちょっとやばいよ!!!?
と、やっとゴールにたどり着いた。


Arrive 到着時間 19:19 タイム 02:53 距離 47.92km Ave 16.6km/h


平坦なのにAve 16.6km/hって…あんた時間掛かりすぎ。
クローズまで11分しかないじゃないの。
途中でパンクでもしてたらアウトだよ。


距離: 208.82 km
タイム: 13:19:39
平均スピード: 15.7 km/h
平均移動速度: 19.3 km/h
最高速: 67.9 km/h
高度上昇値: 3,285 m
カロリー: 4,360 C
平均気温: 17.8 °C
平均心拍: 129 bpm
最高心拍: 182 bpm


デニーズにてゴール受付。ジョイフルじゃないんだ…
デニーズ内はちょっとしたカオス状態。バイトのおねえちゃんもちょっとイライラ気味?
無事に認定を受け、さて次は千葉の倹見川300だけどさ、すでに時刻は19時45分。
たしか…『19時30分までには武蔵小杉駅』じゃなかったっけ??
無理やン!
自転車なしだったらまだ間に合うがトライクの輪行と解除に30分掛かるのでその分の時間を考えるとアウト。
あーコレムリネー。っとDNS連絡を入れる。
さぁ関東に居残る必要なくなったし帰るか?と思ったら、DNS後にまったりと飯喰ってたら大阪への最終の新幹線にも間に合わなくなってしまった。


嗚呼、無駄にもう一泊。もったいない。
ブルベのはしごなんて、ブルベ上級者みたいな真似はまだ私には無理だったのだ。


しかしお陰で主目的であるトライクでのSR資格をゲットすることができた。
たぶん日本では初めてだろう。知らんけど。

トライクの巡航速度がもっと上がればブルベも楽になるのだけど、私の脚ではまだ平地30km/h巡航は厳しい。
重量は二輪と比べて重めの重量、一輪分のタイヤタイヤ抵抗の追加などマイナス点はあるのだけどもっと速く走れると思うのだけどなぁ。実際PBPではトライクも沢山走ってたし。
脚を鍛えるのが確実なんだけど、もっと小手先でなんとかならないものかと妄想…