パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

鯛白湯らーめん ○de▽ 新大阪にオープンした新店が旨いんだ!

10か月ぶりの更新です。皆様いかがお過ごしでしょうか。
諸事情によりリカンベントを降りた為、すっかりこのブログを書くネタがありません。
ネタが無ければ書けないのですが、本日は私の大好きなラーメンのお話を。


私は座銀というラーメン屋さんが大好きである。

鶏Soba 座銀
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270102/27079112/

鶏Soba 座銀 にぼし店
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270201/27086371/

鶏soba 座銀 住之江店
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270404/27098093/


4年前に座銀の肥後橋店に出会ってから未だに足繁く通っている。
今でも2週に少なくとも1.5回は食べてるのではないであろうか。


そんな座銀の経営母体は銀の葡萄だ。
https://silver-grape.com/


ちなみに座銀 肥後橋店でお世話になってた店長さんは銀の葡萄の代表取締役なのね。
どおりでしっかりしてるはずだわね。


11月に銀の葡萄が新ブランドをのラーメン店をオープンした。
そも名も○de▽だ。
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270301/27107953/




座銀は鶏スープ、座銀住之江店は牛スープときて今度は鯛出汁のラーメンだ。
私を虜にした座銀を作り上げた壽量さんが新たに作ったラーメン。
美味しくないはずがないじゃないか。


ラーメンは3種類


鯛白湯 とろり
天然真鯛と水のみで8時間煮詰めた濃厚スープに貝の返しを合わせた魚介の奥深い旨味と余韻が広がる贅沢な味わい。


鯛清湯 さらり
天然真鯛のアラからじっくり弱火で濁すことなく旨味を抽出した澄んだスープ。


鯛つけ麺 しゅるり
濃厚な鯛白湯をベースに動物系の旨味+鰹の香り+煮干しの奥深さをブレンド
手もみウェーブ麺のもちもちちゅるり食感は他では味わえないおいしさ。




そしてサイドメニューの鯛ごはん!!



もうね、多くを語りません。
スープを一口含んだら「めっちゃ鯛やん…」と声が出てしまう事請け合い。



場所は新大阪。
新幹線でやってきた友人、新幹線で帰る友人を連れて行くのに抜群にお勧めのお店です。


さっそく職場の人たち連れて行ったらみんな大喜び!!!
座銀を超えた!との評価をいただいております。

自己肯定感が低く自分が嫌いだった私が自分を好きになれたお話

私は自分のことが嫌いだ。いや、嫌いだった。
自分は無価値で存在する意味の無い、いてもいなくても問題ない存在だと思っていた。
いや、むしろいない方が良いと思っていた。
いつの頃からその思いがあったのかは定かではないが、ずっとそうだった。
己の存在意義が見いだせず、若い頃には生きることをやめてしまおうかとも思っていた。
ずっと、ずっと辛かった。


これはそんな自分嫌いの私がようやく自分のことを認められるようになった方法をご紹介するお話です。
すこし長いですが「自分嫌い」を感じてる方は改善する何かのきっかけになるかもしれませんので、しばしお付き合いください。


自分が嫌い、無価値と考えてしまうのは「自己肯定感が低い」と言われています。
こんな図式が成り立ちます。

 

自分を肯定する感覚が低い = 自分の価値は低い、無い = 存在意義がない = 嫌い


自己肯定感が低くなる理由は様々ですが、子供の頃の経験が原因である場合が多いようです。
私の場合は「親から肯定/褒められることが少なかった」かな?
思い起こせば「xxxしなさんな」という否定の言葉がより記憶に残っています。


自己肯定感の詳細を知りたい方はついてはGoogleで検索してみてください。
こことかちょっと商売っ気はありますが、キレイにまとまってると思います。
自己肯定感とは何か|低い原因と高めるための子供の教育
https://biz-shinri.com/what-is-self-esteem-7635


■自己肯定感が低いと何が起こるか(私の場合)
・人から褒めてもらっても受け取れない
・何をやっても「自分なんか駄目だ」感が付きまとい、満たされ感が無い
・自分で自分を肯定できないから、肯定を他人に求める
・他人に認められたいので人の目を引きやすい行動をとる
・認めれられたい半面嫌われる事に極度の恐怖を感じる
・嫌われないように人の顔色をうかがうようになり自分の意見を言えず人に合わせる、主体性が無い
・問題発生した際にとても内罰的、自分に非があると考える
・思考がネガティブ傾向
・ダメな内面がバレる恐れがあるため人と深く関わりを持つのが怖い


そういえば就職活動の自己PRに「無色透明な人なので誰にでも合わせられます」とか書いてたような気がするな。
今考えると『それってお前さんの主体性が無いってことだよね』って突っ込みどころ満載やん。恥ずかしい…
今はやりのYouTuberの問題行動は承認欲求を満たすためのモノだと思うけど私の「他人に認められたいので人の目を引きやすい行動をとる」と根っこは同じなんだろうね。


「人から褒めてもらっても受け取れない」というのがネックで、私はずっと『人から褒められた事ないよな〜』と思ってたところに
このまとめ記事に遭遇しました。


「自己肯定感がない人を褒めても受け止めてくれないから褒めた側のHPがどんどん減っていく」という話に意見続々
https://togetter.com/li/1110783

あああ!自己肯定感が低いせいで人からの褒め言葉を受け取れていなかったのか!とようやく分かりました。
人から褒められても、自分の中で自分の評価は低いから「おべっか、社交辞令、心にもないこと、誰にでも言ってるんでしょ」って感じで素直に受け取れていませんでした。
せっかく私を褒めてくれたのに、今思うと申し訳ないことをしてしまっていたのね…

確かに
リカンベントでPBP完走したのすごい!」  → 「そんなの誰でもできるから」
「ブログ楽しく読まさせていただいています  → 「はいはい、社交辞令社交辞令」
「竹犬さんすごい仕事できる人ですよね」  → 「嘘ばっかり、陰で何を言ってるかわかんない」
こんな感じで褒めを受け取れずブロックしてたもんね。


■自己肯定感が上がるとどんなに素晴らしいか
で、いま私の自己肯定感はまだ上がりきったわけではないですが、以前よりはかなり上がってきてる。
その効果でいろいろと自分が変わってきていまして。


・褒められるとめっちゃうれしい!
・なんか知らんけど満ち足りてる!
・自分で自分を肯定できてるから、他人の評価あまり気ならなくなった!
・自分のやりたいようにできてるなら人に嫌われてもええわ!


「褒められるとめっちゃうれしい!」ってのがね、もーーーー本当にね。
褒められたらめっちゃうれしいの。
心の奥の方がじんわり暖かくなる感じ。
よくドラマとか漫画で「褒められて思わず顔がにやけてしまった」みたいな表現があるやん?
あれって現実のことだったのね!めっちゃニヤニヤしてしまうもの。
みんなこんなに褒められていい思いしてたのか!ずるい! なんて思ってしまうほど。
すごい!

今までは褒め言葉を跳ね返すアンチ褒めフィールド(AHフィールド)が張られてて一切受け取れなくて、褒められるとかえって卑屈になる感じだった。
それが今やAHフィールドがなくなって100%受け止めることができるようになっててね。
本当に誇張抜きで今までの自己肯定感が低かった時のどんより灰色の人生って何だったの?
上がった今はすべてが輝いていて別世界で人生幸せ!という感じかな?



■どうやって自己肯定感を上げたか? その1褒め


自己肯定感 上げ方


とかでGoogle検索するといろいろ出てくるんだけど


・ありのままの自分を受け入れるようにしましょう
・褒めてもらいましょう

とかいろいろ出てくるんですが


それが! 出来ないから!! 苦しんでるんでしょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


みたいな感じでなかなか難しい。
このままずっと低い自己肯定感を抱えたまま生きていくんだろうなと思ってた所に2017年の末からなんだか自分に自信がついてきてて褒められると妙にうれしい。
もしかして上がってる????なんで?と思って今までの生活と違うところがあるか振り返ってみたらあった。


「人を褒める機会が増えた」


職場で「褒めて育てましょう」みたいな取り組みを率先してやってましてね、以前は人を褒める事なんて皆無だったのが今は人の何かいい所を見つけたら褒めるようにしてる。
なんというか、最近は条件反射で褒め言葉が出てくるくらいになってる。
いや、でも自己肯定感を癒すのには自分を褒める必要がある。人を褒めて効果があるのか?と。
そんな時にツイッターでこんな言葉に出会った。


「人を褒めるということは脳内で自分も褒めてるんだよ」


はぁ?どいう事?
いつものごとくGoogle先生に教えてもらった。
https://www.ricepier.jp/2015/06/12/%E8%84%B3%E3%81%AF%E4%B8%BB%E8%AA%9E%E3%81%8C%E7%90%86%E8%A7%A3%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84-%E8%84%B3%E7%A7%91%E5%AD%A6/


はぁはぁなるほど。
感情を司る「古い脳」のほうは主語を認識できず、新しい脳から送られてくる情報をすべて鵜呑みにしてしまうと。


つまり
「xxさん、さっきの処理すごい良かったよ流石やね!」
「〇〇さん、その視点は気が付かなかったわ。目の付け所が鋭いね、素晴らしい。」
「△△さん、かわいいね」


とかこんな褒め言葉が、全部自分あての褒め言葉として脳内で処理されてると。


「さっきの処理すごい良かったよ流石やね!」
「その視点は気が付かなかったわ。目の付け所が鋭いね、素晴らしい。」
「かわいいね」


もともと自己肯定感が低いので褒め言葉をブロックするAHフィールドが張られているのだけど、それは「自分が褒められた」ときに発動するもの。
人を褒めるときにはAHフィールドが発動しておらず、脳にするりと入ってきて古い脳では自分が褒められたとして処理される。
無意識に褒め言葉が脳に降りかかってくる。
これって素晴らしいことですやん?
しかも「人を褒める」という行為は「自分が褒められる」回数より断然多いし、意識次第で褒める回数はどんどん増やすことができる。
人を褒めれば褒めるほど自分が褒められることになる、AHフィールドの邪魔なしにだ。
これってめっちゃ素晴らしいことではない?


褒められた人はうれしいし、褒めた人への信頼感もアップする。
褒めた人は脳内では自分が褒められたと処理されてうれしみがわく。
褒められる側褒める側どちらもWin-Winだ。
お金もかからないし「褒める」という行為をするだけ。


私は最初は確かに人を褒めるという行為が恥ずかしいし、慣れなかったのでぎこちなかったですが、だんだん慣れてきて恥ずかしさも無くなってきてるしね。
私は2017年5月ごろから褒め頻度を増やして2017年12月には肯定感が上がってきてるので、大体半年くらいで効果が出てきたのかな?



■どうやって自己肯定感を上げたか? その2感謝
昨年、親しくさせていただいていた友人との縁が切れてしまう出来事がありました。
友人がしてくれたことや一緒に遊んで楽しかったことなど、それらがもう二度とないのかととても悲しい気持ちになりました。
「一期一会」という言葉があるようにその機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということに今更気づかされました。
ですのでそれ以来「うれしい、楽しい、大好き」などのポジティブな感情は極力感謝を添えて口に出すようにしています。


「この映画めっちゃ良かった、よい映画を上映してくれてありがとう!」
「一緒に遊んでいるととても楽しいです、ありがとう」
「いつも助けられています、ありがとう」


人への感謝は褒めることに通じるところもあり、「誰かが私のためにしてくれた嬉しいこと」をキチンを口に出してお礼を言うのは良いことなんだろうね。






以上、私の体験談です。
自己肯定感が低くて苦しい、満たされない思いをしている方は「いっぱい人を褒める」「感謝を口に出す」を試してみてください。
人それぞれ原因は千差万別でこれら2つで良くなる保証はないですが、人を褒める感謝するという行為は自分の周囲の人を幸せにし、自分も幸せになれる行為の一つだと思います。
「褒める」「感謝」することはお金もかからなくて、自身の心持一つでできる事なので自己肯定感云々抜きでも是非日常に取り込んでいただけますと幸いです。



私は今、このいまだかつて経験したことのないような満たされ感に包まれてとても幸せです。

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脳は主語を理解できない。
という事は悪口、批判、不満、誹謗中傷などなどのネガティブな言葉。
これって他を攻撃してる、自分のうっ憤を晴らしてるようにみえて全部自分にも跳ね返ってきてるわけなんですね。
「人を呪わば穴二つ」とは昔の人はよく言ったもんだ。
言霊は存在しますよね。


なので私もなるべくネガティブな言葉は発したりSNSに書いたりしないように心掛けてるつもりですが、難しいもんですね。

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BRM715 徳島200 Sword Dance その2 リカンベントで剣山を登頂、迫りくるPC1クローズの恐怖

汗をかきまくって干からびて
脚を使ってヘロヘロになって
日に焼かれ意識朦朧となって


ようやく到達した剣山の見ノ越!!!



時刻は12時49分、川井峠が9時44分だったので都合3時間も登ってきたのだ。
暑さでヘロヘロだけれどもこれからは下りと平坦基調だ。
もうゴールしたも同然ですやん?
楽勝やん?


思えばこの時にきちんとPC1までの残り時間と距離と必要な移動速度を冷静に計算すべきだったのだ。
しかし、この時の私はそんな余裕はなく『涼しいところで休憩したい!!!』という思いしかなかった。


剣山観光センターでゆずサイダーを頂く。

冷たい炭酸とゆずの爽やかな風味が茹蛸になった体に染み入る。

くぅ〜旨い!!!


頭に水をぶっかけてクールダウンしたりボトルの水を補充したり。
峠到着から15分の休憩の後、再スタートを切る。
しかしスタートしようとペダルに脚をかけた私の目に『祖谷そば』の文字が飛び込んできた。
これは!
『祖谷そば』を食べずにいられようか?いや、いられまい。
スタートを取りやめて再び休憩タイムへ突入。


思えばこの時にきちんとPC1までの残り時間と距離と必要な移動速度を冷静に計算すべきだったのだ。
しかし、この時の私はそんな余裕はなく『祖谷そば食べたい!!』という思いしかなかった。



ついでに剣山のバッチもゲット!

せっかくここまで来たのだから剣山記念品くらい欲しいよね。次はいつ来れるかわからないし。


お腹も膨れたし剣山記念品もゲットしたしルンルン気分で再スタート。
休憩時間は合計28分30秒。


思えばこの時にきちんとPC1までの残り時間と距離と必要な移動速度を冷静に計算すべきだったのだ。
しかし、この時の私はそんな余裕はなく『剣山超えたら楽勝やろう』という思いしかなかった。

■苦難その4
実は見ノ越到着の時点でのグロスの速度は11.9kmphだったのだ。
ブルベ完走に必要なグロス速度は15kphなので大きく下回っている。
そもそも出走前にKONNOさんに『見ノ越12時半だと厳しいかもしれんね』という話は聞いていたのだ。
私が見ノ越についたのは12時49分、グロス速度は11.9kph。
そう、PC1に到達するための余裕がほぼないのだ。
そんな余裕のない中私は祖谷そばを食べ余裕ぶっこいて30分弱も休憩してしまった。
リスタート時刻は13時16分でこの時点でグロス速度は11kphにまで下降している。
PC1までの距離は73.6kmで残り時間は3時間6分だ。
ということはPC1までのグロスを24.5kmphで進行しないといけない。


平均24.5km??楽勝ですやん〜
なんて思う方もいらっしゃると思うだろう。しかしパンクしたら?何かメカトラが発生したら?睡魔が襲ってきたら?
などなどを考えるときつい、いやそもそもノントラブルでもグロス24.5kmphは結構ギリギリのラインかも?


しかし余裕かきまくりで再スタートした私はいまだその事実を知らない。
かずらばしにで記念撮影。

そのあとようやく冷静になりPC1までに必要な速度を計算しだした。

………
…………
………………
…………………


あ、これやばい。
めっちゃギリギリですやん。
でも、それでも剣山の下り道で速度が稼げると思っていた。
思っていたのだけど、剣山の下り道は道路幅が狭く1〜1.5車線程度でブラインドカーブ多数で路面が悪くて対向車が多い。
しかも対向車はコーナーで膨らんで結構な速度で突っ込んでくるので道路の狭さも相まってキープレフトで走ってる私が対向車と正面衝突しそうになること数回。
あかん、あかん、めっちゃこのくだり危ないやん!!!!!!

危ない=速度が出せないので『剣山の下りで時間を稼げるだろう』という目論見はもろくも崩れ去る。
これ以降は余裕がなく祖谷渓谷などの景色を見物することができず、目を三角にして走らざるを得ない状態になってしまった。


それでも途中かかしの里があったので写真は撮ったりしたのだけどね。

このかかしの里、たくさんのかかしがあって物言わぬ人形がいるのでちっと怖い。夜中にこの道走ったらさぞかし肝が冷えることだろうね…





祖谷渓谷を臨むしょんべん小僧。

もっとゆっくり見物したかった…
しょんべん小僧にて他のランドヌールに遭遇して少し言葉を交わしたのだけど
他『PC1まで時間きついですよね』
私『いやいや、結構やばいで!!』
などと。


もうそこから本気モードでペダルを踏みまくり。
あゝ祖谷の景色を堪能したかった…;;



PC1までの道のりを間に合うか間に合わないかの計算をしつつ走るが途中で計算を間違えて『どうやっても無理』という結果がでてしまって。

苦難その1で南海電車の不通を乗り越え
苦難その2で反射ベスト忘れを乗り越え
苦難その3で睡眠不足を乗り越え
猛烈な暑さの中を剣山見ノ越を乗り越えてきたのに。


まさかこんなところでPC1に間に合わずタイムアウト
まじか?
コース作成の義理を果たすためにも走っていたのにDNF?????
情けない…
しかも今までいくつかブルベを走ってきたが未だかつてタイムアウトでDNFというものは経験したことがなかったのだ。
絶対に完走したいこのブルベでまさかの人生初タイムアウトDNF。
もう、それがショックでショックで。
PC1に間に合わないならもうペダルを踏む意味もない。
頑張って走る意味もない。
もうゆっくり走って認定外完走を狙うか?


もうやめちまおう。
いや最後まであきらめるな。

もうやめちまおう。
いや最後まであきらめるな。

もうやめちまおう。
いや最後まであきらめるな。

もうやめちまおう。
いや最後まであきらめるな。

もうやめちまおう。
いや最後まであきらめるな。

もうやめちまおう。
いや最後まであきらめるな。

もうやめちまおう。
いや最後まであきらめるな。

もうやめちまおう。
いや最後まであきらめるな。

もうやめちまおう。
いや最後まであきらめるな。



なんてことをぐるぐる考えていたが、やっぱり最後まであきらめないことにした。
なにか奇跡が起きて間に合うかもしれないからね。


なんて頑張って走っていると、計算の間違いに気が付いて
『あれ?もしかしてギリギリ間に合うかもよ?』
ということに気が付いた。
良かった、あきらめずに走ってきていて。
あそこであきらめていたら『実は間に合っていたのに勘違いでタイムアウト』なんて情けないことになってしまっていただろう。


何事も諦めないことが肝心だよね。


幸いにもパンクや睡魔からの仮眠などのイレギュラーは幸いにも発生せず。
16時22分クローズのPC1に16時8分に到着。
残り14分だった。あぶない危ない。
祖谷渓谷のしょんべん小僧で出会ったランドヌールたちもギリギリ滑り込んできてクローズに間に合った。
良かった良かった^^


PC1にたどり着いたのとここまでがんばって走ってきていたのとで25分もの休息を取得。
ゴールまではほぼ平坦で距離は58kmで残り時間は3時間27分。


淡々と走れば問題ないよね。
しかし最後まで楽はさせてくれない。
最後の58kmは強い向かい風がまっていたのだ。
これはロードの人たちは嫌だろうなぁ、剣山で体力削られて最後に強い向かい風のフラットって。
でも幸いにも私はリカンベントだ。向かい風の影響はロードの人たちよりも少ない。
PC1〜ゴールは景色を楽しみながら走ることができた。



19時16分ゴール!
色々と障害はあったもののこのブルベを無事に走り切れることができた。
ブルベ復帰の初戦、コース作成への恩返し、など私にとっていろいろな意味を持つブルベであったけども本当に完走できてうれしい。
途中で『PC1にはもう間に合わない』と投げ出さなくて本当に良かった。
あの時に投げ出してしまっていたら、とっても情けない気持ちになっただろうし、早々に諦めていた自分を嫌いになってしまっていたことだろう。
本当に良かった。


このブルベを走る機会を与えてくれた皆さん、暑い中一緒に走ったランドヌールの皆さん
本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。
また、どこかのブルベでご一緒しましょうね。



距離
212.08 km
カロリー
3,958 C

時間
12:46:15
移動時間
10:49:22
平均速度
16.6 kph
平均移動速度
19.6 kph
最高速度
56.5 kph

平均パワー
125 W
Normalized PowerR (NPR)
135 W
TSR
399.6
運動量
3,961 kJ

高度上昇
2,444 m
最低高度
1,433 m

平均気温
31.1 °C
最低気温
23.0 °C
最高気温
40.0 °C

BRM715 徳島200 Sword Dance その1 リカンベントで剣山を登頂し復活の狼煙をあげる

久しぶりにブルベに参加してきました。
4年前までは沢山ブルベに参加していて、リカンベント仲間から「いつもブルベブルベで一緒に走られへんやん!」などと言われていたくらいよくブルベに参加していました。
本当はこのBRM715に参加するまでに今までのブルベを振り返ってのまとめを掲載する予定だったのだけど、ツールド美ヶ原やらグランフォンド吉野やらなんやらかんやら忙しかったり疲れていたりで無理でした。
ちなみに2011年10月からのブルベ記録はブログの方にも掲載していますが…多いなこれ。まとめるのが…うっ…頭が痛い。


http://d.hatena.ne.jp/take3-HBR/archive?word=%2A%5B%A5%D6%A5%EB%A5%D9%5D

なので当初の目論見とは異なり、久々のブルベ参加記を先に掲載をば。


怪我前に最後にブルベを走ったのは2013年のBRM113高松400の試走だ。
怪我後には2015年のBRM111京都200とBRM124泉佐野200とDNFしたBRM425和歌山400の計3回出てる。
怪我前からは4年ぶり、怪我後からは2年ぶりとなるブルベの参加。
怪我後の2015年はまだまだリハビリ途中で正直まともに走れるような状態ではなかった。
しかし、2017年の今は2015年とは比べ物にならないくらい走れるように復活していて、今回が心機一転生まれ変わった気分のブルベ参加なのだ。
4年のブランクがあるとリカンベントで走り回っていた当時の私を知る人もおらず人間関係も0からのスタートだ。
これを機にまた友人が増えると良いな。


今回のブルベに投入するリカンベントは前回のグランフォンド吉野に続き、ライトニング社のP-38だ。


以下前回日記のコピペ-----------------------------

P-38は低速安定性に優れ、ダイレクトなチェーンラインとシートのホールド感の強さからくる高駆動効率がヒルクライムに最適だ。
車重はクロモリなのでP-38のほうがCA2.0より重いのだけど実際に六甲山のタイムを計るとCA2.0よりも速かったり。
さすがは数々の記録を持つレジェンド的機体P-38だ。今や古い旧車といった感があるがその走行性能はまったく色あせておらずとても良いリカンベントだ。
もし、誰かにオールラウンドに使える一台を挙げてくれと言われれば間違いなく私はP-38を推すだろう。
これは買って損のない名車だと思う。
ちょっと優等生すぎるところが物足りないのだけどね…私的P-38のインプレッションの詳細はまたいつかブログに挙げたいな。

ここまでコピペ-------------------------------


今回はグランフォンドよりもさらにアドベンチャー要素の強いブルベだ。
しかも剣山へのアプローチをするので『この先113kmコンビニなし』なんてコースだから水やら食料やらを積み込む。
さらに、今回は徳島遠征なので行きかえりの平服の着替えとか輪行袋などなどの諸装備がふえて前回のグランフォンドよりもさらに重量増。
着替えとか輪行袋は走行中に必要ないのでコインロッカーなどに預けてゴール後に回収すればよいのだけど、久しぶりのブルベ参加だし走り切れるかが不安。
もし途中でリタイヤしたら?輪行袋なしでどうやって変える?汗みずくのジャージはどうする?などなどもしものことを考えると面倒くさい。
置いていくか持って走るかを悩んだ結果安全策を取って全部持って走ることにした。
おかげで剣山への登坂で苦しむことになったのだけど…


コース
2015年 BRM1011 Sword Dance
https://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=30031df146bf32ce96df93fbd840d34b

今回のコース、序盤に剣山の見ノ越があるのでPC毎のクローズ時間が厄介だなと思っていた。
ブルベは基本的に休憩や食事時間などを含むグロスの平均時速15kmphで走れればクローズ時間に間に合って完走の認定をもらえるのだけど、登坂が多ければ平均時速15kmphというのはかなり厳しくなる。
しかし今回のPC設定は1か所のみ。剣山を超えて下りを消化した後の147km地点だ。
これを見て思った、あゝ優しいコースだ。
序盤の剣山で失ったタイムを下りで取り返しさせてやろというPCの配置だ。PCの配置をもっと前、100km地点などにすることもできただろう。そうするともっと時間制限が厳しいコースになるのだけど今回のコースは147km地点だ。
特に私の自転車はリカンベントだ。
登坂は遅いが平坦と下りは得意だ。剣山から70kmも下り基調なんだから楽勝でPCのクローズに間に合うでしょうと。


今回のブルベは是非とも完走したい。
ブルベ復帰戦ということもあるのだけど、このコースは2012年の年末に「どこか走りたいところない?」と尋ねられて「剣山を走りたい」と何の気なしに応えたものがBRMとして実現したコースなのだ。
しかし私は2013年に大怪我をして、私が希望した剣山のコースを走れずじまい。
そしてこの剣山を走るコースは今年が最後(?)かもとのこと。
言い出しっぺが走らないでどうする。せっかく作ってくれたコースなのに!!
でも、完走できそうなレイアウトでよかったよかった^^


しかし、そんな楽観的な予測は色々な苦難のおかげで覆されるわけだけど…



■苦難その1
ブルベは7月15日(土)開催で徳島に当日入りするのは無理なので前泊必須。
輪行して大阪から徳島に行くには電車かフェリーのどちらかになるのだけど電車だと乗り換えが大変で時間もかかるので南海フェリーに乗って移動することにした。
21時のフェリーに乗るべく難波で輪行して南海電車へ。


人身事故で止まってるやん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかもついさっき発生?いま警察が現場検証してる?復旧は未定?????
マジかよ。
南海が不通になると和歌山港まで移動できないですやん…
完走するぞ!と勢い込んでみたものの徳島にたどり着けずDNSとかって…
新今宮でJRに乗り換えて和歌山まで行く方法も考えたが、南海のお客さんがJRに集まっているし時間帯的に仕事終わりで帰宅のお客さんで乗車率は高くなってるはず。
リカンベントなんてデッカクて突起物のあるものを持った状態で乗車率高い電車に乗り込めるか?
無理だ。そんな迷惑な行為は私にはできない。
フェリーを1本遅らせる方法もあったがそれだと2時発の4時徳島着になる。寝る時間がなくなるのでこれは体的に無理だ。
仕方ない、このコースには縁がなかったんだ。
家に帰ろうと思ってたところにどこからともなく「徳島バスか本四海峡バスなら自転車のせてくれるからそれで来るが良い」との助言が。
確かに調べてみると自転車のせてくれるみたいだしまだバスの時間にも間に合う。
よし!光が見えた。
いろいろとすったもんだあった挙句に本四海峡バスに乗車することになった。
本四海峡バスの乗り場はOCATだ。
今いる場所は南海難波駅だ。


さて、難波の地理に詳しい人は難波南海からOCATまで輪行バッグを担いで移動する自分の姿を思い浮かべてほしい。
ぞっとしません?ロードでもあの距離はキツイはずなのにロードより重くて大きいリカンベント輪行袋ですよ。
難波南海からOCATの約1kmの道のりを海外からの観光客の間を縫いながら苦難の道を歩きましたよ!


担ぐの大変だから輪行解除すればええやん?と思うでしょ?5分程度で輪行できるロードと違ってリカンベントは30分くらいかかるんですよ。
袋詰めと解除で計1時間ですよ…今そんなに時間ないのです(涙



■苦難その2
なんとかバスに乗って徳島駅前に0時30分に到着した。
ここまでくれば出走は確定、出走できれば完走できるだろうから一安心。
さぁさぁ輪行解除してホテルに向かおう…
……

……
………
………

あっ!!!!!
反射ベスト忘れた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そう、ブルベを走るには反射べストは必須なのだ。反射ベストなしでは走れないのだ。
忘れたら買えばよいのだけど反射ベストなんてコンビニでは売ってない。売ってるのはホームセンターだ。
今の時間は0時30分。
とうにホームセンターなんて閉店している。
これが遠征ブルベではなく家から自走できるブルベだったら反射ベストを忘れることなんてなかっただろうに…
やっちまった。
徳島にまで来てDNSかよ。
念のためコンビニを物色してみたが反射ベストに偽装できるものはない。
万事休す。


ホームセンターが閉まってる時間帯だから100均なんてもっと空いてないだろう。
しかし念のためにグーグル先生に尋ねてみよう。


あるやん!24時間営業してるところが。
どうも何かの施設に付属しているお店らしいが、徳島駅からの距離は?
開店していても20kmも離れていると往復2時間だ。
それでは寝る時間が確保できない。
距離は!?


5km!!


やった!行って帰ってで1時間弱で収まる。
天は私を見放さなかった!!
ありがとうハローズ 北島店!!!!!



■苦難その3
ブルベのあった週の平日は仕事が忙しく睡眠時間を確保できていなかった。
もともとの予定では22時には徳島についていて早めに寝て睡眠時間を確保する予定だったのだけど。
苦難その1とその2のおかげで徳島への到着が遅れるわ、余計な買い物をしに行かないといけないわで結局2時就寝の5時起床。


『寝てないからつれぇわー』
とか地獄のミサワアピールせなあかんやん。
というか地獄のミサワってもうしご死語レベル?まだネットでは生きてるネタなのだろうか?


ブルベ当日は気温が上がることが予想されていて35度くらいまで上がるらしい。
寝不足で気温35度の中、剣山を登っていく。
明らかに熱中症フラグがビンビンだ。

                                          • -


そんなこんなでやっと本題。何とかスタート受付を完了。

予想通り知り合いはほぼいない。徳島ブルベってのもの影響してるのかもしれないのだけど知ってる人がほぼいないってのはさみしいもんだな。


スタートして一路剣山へ。
標識には『剣山 xxkm』と書いてあってテンションが上がる。


子供のころから剣山には憧れがあったのだ。
だってさ、『けんざん』でなくて『つるぎさん』ですよ?つるぎ。
めっちゃテンション上がる名前ですやん。
絶対山頂にはエクスカリバーよろしく選ばれたものしか抜けない七支刀が刺さっていたり、山体自体が巨大ロボット用の剣に変化したりするんだよ。
すごいなぁ〜さすが四国だぜ。


そんな少年の心を乗せてリカンベントは進んでいく、剣山を目指して。



街をぬけて段々山が深くなっていく。


しかし、暑い。暑すぎる。
まだ10時にもなっていないのに30度を超えている。
脇を流れる吉野川の清流が気持ちよさそうで思わず飛び込みたくなる。



斜度もだんだんきつくなり気温もどんどん高くなる。
水場で思わず飛び込み頭をクールダウン。


これはきつい。
斜度はきつくないのだけど暑さがたまらない。


一つ目の通過チェックの川井峠に9:44到着。


川井峠から眺める山々は雄大で吉野や長野とはまた違った趣があって良いね。どこへ行ってもその土地土地の山の感じが違ってて山を見るのはあきないですよね。



ここから剣山まではあと30kmほど。ちょっと下ってまた登りだ。

剣山へのカウントダウンが20kmを切った。


もうすぐだ。
もうすぐだけど、剣山へのアプローチの道のりが厳しい。
すでに気温はガーミン読みで39度を超えていて、木陰などがなく直射日光を浴びまくり。
どんどん噴き出してくる汗にがぶがぶ飲む水に消耗してく体力と朦朧としてくる頭。
厳しい。


確実に剣山へは近づいて行っているが、体力の損耗も激しい。
コリトリから見ノ越への11kmの九十九折りに入る。
ここからは木陰が出てきて高度が上がったおかげで若干涼しいがもはや体力はぼろ雑巾のようになってるし、水の残りも少ない。
時々一休みしながら登っていくのだけど、道沿いに親切にも見ノ越までの距離を表示してくれている。




いや!多いねん!そんな細かくカウントダウンしなくていいねん!
500m刻みとか!!!
「まだこれだけしか進んでないの???」って心折れますやん!!!!!!!!!!!!!!!
うひーーーーーーーーーーーーーーーー


途中眠たくなってきて仮眠をとりつつ嫌になるほどの看板を見ながら登っていく。




残り2.5kmでようやくガーミンの画面上に頂上がでてきた。
やった!あと少し!


だけどまだまだ続く登坂。


心が折れそうになりながらも雄大な景色に癒され、やっと!





やっと!
頂上到着!!!!!


やったーーーーーーーーーーーーーーー!



しかしこの時の私はまだ知らない。
今までのブルベで経験のしたことのない危機が迫っていることに…


(前置きが長かったのでその2へ続く)

グランフォンド吉野2017 頸椎損傷者がロングコースにリカンベントで完走できるのか? その2

案の定長くなりましたグランフォンド吉野走行編。
分割して正解でしたが、とくにタメになるようなお話は書いておらず、「俺すごい!」的な内容なので流してお読みください。



今回のグランフォンド吉野に投入するリカンベントは前回のツールド美ヶ原に続き、ライトニング社のP-38だ。


ここでP-38の素晴らしさをアピール。
以下前回日記のコピペ-----------------------------

P-38は低速安定性に優れ、ダイレクトなチェーンラインとシートのホールド感の強さからくる高駆動効率がヒルクライムに最適だ。
車重はクロモリなのでP-38のほうがCA2.0より重いのだけど実際に六甲山のタイムを計るとCA2.0よりも速かったり。
さすがは数々の記録を持つレジェンド的機体P-38だ。今や古い旧車といった感があるがその走行性能はまったく色あせておらずとても良いリカンベントだ。
もし、誰かにオールラウンドに使える一台を挙げてくれと言われれば間違いなく私はP-38を推すだろう。
これは買って損のない名車だと思う。
ちょっと優等生すぎるところが物足りないのだけどね…私的P-38のインプレッションの詳細はまたいつかブログに挙げたいな。

ここまでコピペ-------------------------------


今回はヒルクライムレースではなくアドベンチャー要素の強いグランフォンドだ。
軽量化のために外していた色々な装備を再度取り付け、暑さに備えてボトル2本と1L分のハイドレーションや補給食やら工具やらチューブやらもろもろ積み込むと+4キロの重量増になってしまった。
ヒルクライムのときの軽さはどこへやらすっかり重量級だ。
しかし、ヒルクラで6キロ減量しているのでプライマイでいくとマイナス収支なので4キロの装備は問題ないだろう。



ロングコースは158kmを10時間以内に走り切らないといけないので休憩などコミコミのグロス15.8kmphで走り切らないといけない。
天川エイドの関門に至っては85km地点に11:30までに到着なので6:30スタートの11:30、5時間で走り切らないといけない。

ん〜〜〜〜?????? 85÷5=17???????????
関門クリアにはグロス17kmph必要やん。
厳しい。
厳しいぞ。
これはきびしい〜〜〜〜〜〜〜〜〜(財津和夫



今の体はパワーがない。坂を速く走るための踏力がない。
神経の損傷の影響で筋肉の動きが悪くパワーをつかって漕ぎだすとあっという間に筋肉が疲労して動かなくなるのだ。
短時間ならなんとか誤魔化しが効くかもしれないのだけど、今回のように距離と時間が長くなるとなかなか厳しい。
自分の体のことはよくわかっている。
通常の状態では無理だ。せめてハイパーモードに入れれば或いは…


ハイパーモード。
そう、ハイパーモードだ。
これは美ヶ原のトレーニング中に発見したことなのだけど、何かの拍子に動かない筋肉が動き出して怪我の前のようなパワフルな走りができるモードだ。
以前六甲山トレーニング中にハイパーモードに入ったことがあって、その時はなんとタイムが8分も縮まったという恐るべき状態だ。
ただ、ハイパーモードにどうやったら入ることができるのかは定かではない。直近の走行距離と強度に関係してるのはなんとなくわかってるんだけど…
個人的なハイパーモードのイメージはこんな感じです。



さて、6時30分。
グランフォンド吉野ロングコースのスタートだ。
2人組ごとに順次スタートしていくので私は盟友えむきゅうさんとスタート。
まずは下りをビューンと下っていく。
シート横に新設した補給食を入れたかばんがぶらぶらしてちょっと気になったが問題ない。
危なげなく下っていく。こんな序盤で落車したらしょうもないしね。
するとですよ。
なんと、えむきゅうさんが「おっ先〜」と私を置き去りにしてあっという間に見えなくなった。
え〜今回はレースじゃないから一緒に走るんじゃないの〜
完走できるかどうか不安がってる私を助けてくれるんじゃないの〜
え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜え〜


まぁ一人のほうが気楽でええわな。ここ2か月ぐらいずっと毎週毎週トレーニングやらで一緒だったからね。
ここで10時間も一緒に走るなんて考えただけでぞっとする(笑



まずは25km先の黒駒エイド。
平坦と下りなので問題なし。
だけど、ロードの健脚な人たちがビュンビュンと私を追い抜いていく。
序盤なので力を使いすぎないように抑えて抑えて。
速く走るのは苦手だけど力を温存して長く長く走るのは得意なのだ。
だって私の自転車の根っこは旅するランドナーだしブルベを走るランドヌールなのだから。

●黒駒エイド 7:30着 25km地点 区間AVE24.8 グロスAVE24.8


今回の作戦はエイドでの滞在時間を極力少なくしてノンストップで走ろうというもの。
ストップ時間が少なくなればおのずと全体的な移動速度もはやくなるからね。
で、この黒駒エイドではストップするつもりはなかったのだけど、なんだか楽しそうに談笑しているほかの選手を見てついフラフラと吸い寄せられて停車。
だって私休憩大好きなんだもの。
結局この後エイドごとに休憩いれてノンストップなんてことはできなかったのだけど。
だって私休憩大好きなんだもの。

●休憩 7分 



さて黒駒エイドを超えてからは登坂の始まり。


えっちらおっちらと登っていく。
周囲にほかの選手の姿は見えない。
さすがにグランフォンドに参加するだけあってみんな速いなぁ。
消耗しない範囲で力を込めてペダルを踏んで坂を登っていく。
しかし、なんか、調子がいいぞ?
なんだかいつもより踏めている感じ。
あれ?これって…もしかして。
一つ目の峠のピークを迎えたところでロードの人数名を捕まえる。
まじか!登坂でリカンベントに捕まったらあかんで。
一度下ってまたキュッっと登って野迫川エイドへ。

●野迫川エイド 9:42着 52km地点 区間AVE13.4 グロスAVE16.25


この野迫川エイド。
グランフォンド吉野の最大のお楽しみエイドステーションとして私の中では必ず滞在するエイドステーションなのだ。
なぜかというと。

そうめん&唐揚げ!

とうふ!

豆乳!

ぼたもち!

などなどエイドステーションの食べ物が豊富で美味しいのだ!
特に暑い中走ってきた体にはそうめんと豆腐は体に染み入るやさしさだ。
旨いなぁ〜旨いなぁ〜。今年も野迫川に来れてよかった。ありがとう野迫川。

友人たちを誘って野迫川へサイクリングに行きたいのだけど豆乳やら豆腐やらを楽しめるお店はあるのだろうか?
野迫川サイクリングマップ&グルメポイントみたいな資料はどこかにないものか?

●休憩 13.5分


さて、次は天川エイドだ。11時30分クローズなので残りあと1時間半くらいで31kmを進まなければならない。
この先は下り基調ののち緩やかな登り。
1.5時間で30km。
うーーーん平坦なら余裕なのだけどさ。
まぁ行くしかないか。
下りと平坦はリカンベントの性能を最大限に発揮して飛ばしまくる。まだこのあたりの道は綺麗なので飛ばせるのだ。
先行されていたロードの人たちをカンカーンと抜いていくが緩やかな登り基調に入ったところで追いつかれる。
リカンベントとロードでは得意分野が違うからしゃーないわな。
リカンベントは基本的に平坦と下りで稼いで登りで借金するといった感じの走り方になる。
なのでロードとつるんで走った場合、平坦をロードに合わせると登坂の借金だけが残る感じになるんだよね。


走行距離と経過時間とにらめっこしながら走っていくんだけど、ずっとびみょうーな感じでたぶん間に合うけど余裕はないという感じ。
だけどもペダルは良く踏めているし、いまだ疲れたという気配はない。
これはもしかするともしかして???
すると、天川エイドに時間内に到着!
やった〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

●天川エイド 11:16着 83km地点 区間AVE23.5 グロスAVE17.4


いやーまさか間に合うとは。
でも残り14分だから結構ギリギリ。パンク一つでアウトになる感じだ。
しかし間に合ったものは間に合った。それが2時間前でも1分前でも関係ない。

私はっ!
天川エイドにっ!
間に合ったのだーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
わーい(*´▽`*)ノ
ここまでくれば残りはゴールタイムの17時をクリアするのみ。
残りのコースは行者還を登ってあとは下り基調だ。
楽勝やん。


楽勝なんだけど…
眠い…
普段の不摂生と今朝の早起きの影響でとても眠くなってしまったのでエイドステーションで仮眠をとってリスタート。

●休憩 20分


天川エイドを超えてからは本格的な登坂の開始だ。
ほどなくみたらい渓谷に入ると気温がぐっと下がって25度程度。
今までの30度オーバーの世界からすると天国だ。
川の水も冷たくて気持ちよさそう。

みたらい渓谷の道は荒れてるわけではないのだけど道幅が狭い。
車1台が通れるねといった感じで自転車と離合するにはお互い速度を落とさないと危険だ。
そんな狭い道な上にちょいちょい車が通ってブラインドカーブも多いもんだからスピードを出すのは危険で、抑えめに走らなければならない。
確か2012年に参加したグランフォンド吉野では自転車とバイクが接触事故を起こしてたよなぁ…


行者還をひいコラひいコラ登っていくと、だんだん眠くなってきた…
あかん、眠い…
眠いとペダルに力が入らず速度が格段に落ちてしまう。
ちょうどロードの人と一緒に登っていたので『そろそろ登り飽きてきましたね〜』とか『GF吉野何回目ですか〜』などなど話しかけてみる。
眠気対策には誰かと話しをするのが一番なのだ。
なのだけど、ロードの人の反応がいまいちで会話が続かない。
いや、ほら。俺の自転車とか弄りがいあるやん?
えーーーもっとしゃべってよ〜

などと思ったけどいっぱいっぱいで話をする余裕がなかったのかな?
対する私は眠気はあるもののまだまだ元気。
これはもしかして…

●行者還 12:58着 97.5km地点 区間AVE10.6 グロスAVE15.0


あとはちっと登って下るだけ。
下るだけなのだけど眠いので15分仮眠。下りで居眠りしたらえらいことになるからね。睡眠大事。
おやすみなさい( 一一)zzzzz

●休憩 17.5分


行者還をバビューーンと下っていきたいところだけど路面は荒れてるしブラインドカーブが多いのでスピードは出せず。
安全速度で下っていく。
いったん下って伯母峰峠へ向けて登っていく。
これが最後の登りだけど、この登り嫌いなんだよね。
車が多いし登りの長いトンネルはあるし。
峠を越えた。
これでグランフォンド吉野の難所はすべてクリア。
あとは下り基調だぜぃ〜
やっとリカンベントの本領が発揮できる。
バビューーーンと気持ちよく下って川上村エイドに到着。

●川上村エイド 14:57着 126km地点 区間AVE17.1 グロスAVE15.4


最後のエイドだからあまり期待していなかったのだけど、なななななななんと!!!
このエイドステーションにはかき氷があるじゃないですか。




みたらい渓谷の涼しい世界から灼熱地獄の下界に降りてきた身にはかき氷はうれしい。
大喜びで3杯食べる。

●休憩 19:16



さて残り23kmの下り基調。
もはやゴールしたも同然。
楽々で走っていく。
すでに130km走ってるし積算高度も2500mは超えてるだろう。
身体は疲れて、脚はまわら…
いや、回るやん。体は元気でまだまだ走れそうだし、ペダルもガシガシ踏めている。
これは、やっぱりハイパーモードだ!
今までの体だとこんなに走るとヘロヘロになってペダルもオッペケペ〜になるのだけど、怪我する前の私の体はこれくらいの距離はどうってことなかったのだ。
あゝ、きたよ。在りし日の私の体をほうふつとさせるハイパーモードが、強い私がひょっこりコンニチワしてくれたよ。
も〜ハイパーモードに入れたのが楽しくて楽しくて、ラストまでガンガン踏みまくった。
ゴール手前最後の4kmほどは登坂で結構な斜度があるのだけど、踏めるのが楽しくて楽しくて。
お疲れのロードの方々を最後の登坂で抜き去る。
あゝ登坂を速く登れるというのはなんと気持ちいいことか。

うれしい!
たのしい!

ラストのゴール前はスプリントよろしく踏みまくってゴール。


●ゴール 16:02着 153km地点 区間 23.7 グロス16.0

時間制限も余裕でクリア!
やったね!


いや〜しかし、絶対完走は無理だと思っていたのだけど行けるもんやね。
友人達からは大丈夫やって!と言われていたのだけど、自分を一番信用していなかったのは自分自身だったね。
いや、でもさ。頸椎損傷して麻痺が残る体でグランフォンド吉野とか走れるわけないやんとか思いますやん。普通。
しかしハンデがあろうが地道の練習して入れば強く速くなれることが今回のグランフォンド吉野ロングコースを完走したことでよくわかった。
私はめっちゃ速く走りたい!!!という方面の人ではない。でも自転車をより楽しむためには強く速くあることが重要だと思う。
100km走ってヘトヘトなのと100km走ってピンピンしてるのでは楽しめる余力が後者の方あるはずだ。
速く走れれば限られた時間の中でいろいろな場所へ行けるし、強くあれば遊びを入れる余地が多くなる。
リハビリは苦しいけれど楽しむためにこれからも頑張ろう。
もっともっと楽しいことを経験するために。


今回完走できたのはハイパーモードに入れたおかげなのだけど、今回のハイパーは前週の美ヶ原のヒルクライムが効いているのだと思う。
2時間も延々と登坂を登れば眠っている筋肉にも刺激が入ってハイパーモードに入れるんだね。
つまり、毎週たっぷり自転車に乗るようにすればずっとハイパーモードに入れるということだ。
よし、とても良いことが分かったぞ。
刺激を入れ続ければ麻痺った筋肉ももっともっと動き出すに違いない。
そうすれば再びSLコースの完走も夢ではないはずだ。


でもなぁ、元気なころでも5回目でようやくSL完走だから今の体だと何回かかるやら。
先は長そうだ。


ゴール後はかき氷を2杯頂いて疲れをいやす。



帰宅途中に高田のくろすにてささやかな打ち上げ兼晩ご飯。

くろすのラーメンはとっても美味しくてまるで初めて座銀のラーメンを食べた時のような旨さ。
旨さが食べた後にも舌に残って美味しい美味しいが継続する感じ。
こんな感じになるラーメンはめったにないよ。
このお店は奈良行った時の定番にしたいな。



さて、これでイベントごとが全部終わってゆっくりできるわ〜と思ってたけど、剣山のブルベにエントリーしてるんだった…
はやく自堕落にすごした〜い

グランフォンド吉野2017 頸椎損傷者がロングコースにリカンベントで挑む その1

先日グランフォンド吉野走ってきました。
すっかり日記を書くのをサボってしまって、駄目ですね。
どうもここ最近の美ヶ原やらグランフォンド吉野やらの疲れのせいか文章を書く気分にならず、ダラダラと過ごしていました。
文章を書くということは結構頭も使うので疲れてるとだめなんですよね…


ということでグランフォンド吉野のロングコースを走ってきました。
今年は7月2日の夏開催!


ロングコース紹介
https://www.nara-cycling.org/granfondo/course/
https://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=42324a0db5c5b3c0f81eda16067475c1


グランフォンド吉野は日本屈指の山岳グランフォンドとして有名で、あの三船雅彦さんに『日本で最も過酷なコース』と言わしめる難易度の高いイベントだ。
・馬鹿みたいな積算高度
・キツイ制限時間
・体力を容赦なく削ってくる夏の日差し


これだけなら良いのだけど、荒れた路面というプラスアルファが難易度をさらに高くしている。
登った後には下りがある。
登りで失ったタイムは下りで取り返す。
グランフォンド吉野ではこれができないのだ。
下りの路面は荒れまくっていて穴は開いてるしグレーチングはひっくり返ってるしこぶし大の石は転がってるし路面に苔は生えてるし…
下りで飛ばそうものなら良くてパンク、悪くて落車の憂き目にあってしまう。
つまり登りを速く走らないといけないのだけど、そんなイベントに登坂に弱いリカンベントで挑んできたのだ。


リカンベントグランフォンド吉野を?あほちゃう?』
と言われそうなのだけど、これでも私は一番難易度の高いスーパーロングコース(SL)をリカンベントで完走しているのだ。

GF吉野2012 リカンベントで山岳グランフォンドSLコースの完走は可能なのか?
http://d.hatena.ne.jp/take3-HBR/20121009/1349788694

ロードでもキツイあのSLをリカンベントで完走しただとぅ??
これは私の自転車人生のなかでの数少ない自慢の一つなのだ。
しかし2012年の強かった私はもういない。事故での頸椎損傷のおかげで今や見る影もなく弱くなってしまっている私。
再びあの頃の強い私を取り戻すべく、再びグランフォンド吉野にチャレンジして完走をしたいのだ。
これは頸椎損傷を克服するための挑戦なのだ!!!!!!!!!!(ドドーン!)


とはいえいきなりSLコースに挑むのは無茶を通り越して無謀だ。
段階を踏んで今年はロング(L)コースにチャレンジすることにした。
ロングコースでもなかなか条件が厳しくて
距離:約158.1km
積算高度:約2,986m
制限時間: 10時間


158.1kmを10時間だからグロス15.8km/hで走らないといけない。
積算高度約2,986mをグロス15.8km/hで?????
15.8km/hというとブルベでの最低ペースよりも速い。
エントリーはしてみたものの、本当に今の私の力で走り切れるのだろうか…心配だ。


今年のコースは反時計回り。
去年からコースが反時計回りの順路になって難易度が上がっているのだ。

今年のコースを逆に回ると時計回りの順路になるのだけど、今までなら序盤に現れるKOM地点の行者還を超えたら後はしばらく下り基調。
その後ちょいちょいと峠を越えて野迫川エイドを超えたらラストまで下り&平坦と失ったタイムを取り戻しやすい。
しかし反時計回りだとご褒美の下り基調が全部登りに変わってしまってご褒美タイムを得ることができない。
しかも関門が85km地点の天川エイドに11:30。スタートが6:30ごろなので約5時間で走り切らないといけない。
これはきつい。
今の私にはキツイ。
果たして走り切れるのか?????????????



朝2時起床。
3時半に毎週末毎週末自転車でつるんで走って濃厚な時間を過ごしているえむきゅうさん。
一緒に過ごす週末はもうかれこれ6週目?7週目?
彼女でもこんなに毎週デートしないぞ…


軽トラに乗ってブイーンと吉野へ。
結構到着が遅くなってしまって受付終了間際になってしまった。

三船さんや笹井さんに見守られ、吹き鳴らされるほら貝の中

6時32分グランフォンド吉野ロングコースをリカンベントで挑むチャンレジスタート!!

(疲れてきたので走行編はまた後日)

ツールド美ヶ原 2017 リカンベントでなぜ激坂に挑むのか?

※今年の日記は昨年のレース日記を再読いただけるとよりお楽しみいただけるかと思います。

■2016年
ツールド美ヶ原2016 走行記 史上最大のリカンベントヒルクライム
http://d.hatena.ne.jp/take3-HBR/20160630/1467293681
http://d.hatena.ne.jp/take3-HBR/20160702/1467467654


朝5時起床。
モソモソと布団から起きだすが、外にはしとしと雨の気配。

うーん残念。今日は雨レースか。
まぁそれはそれで装備さえ間違えなければ雨でも楽しいヒルクライムになるはず。
ご飯食べて雨具の準備して…


するとなんとあろうか、雨が上がったではないか。
この2年快晴ばかりだったので今年こそは雨が降ると確信していたのだけど、はずれ。
雨具なしで走れるじゃないか。素晴らしい。


さて、この半年間レースのために色々と準備していた。
体重は12月から6kg減で目標を達成。
でも自分でもなんでこんなに減ったのかよくわからない。
やったことといえば


1.ポテチ断ち
2.適度なサイクリングでの運動
3.通勤途上の電車の一区間を4kmウォーキング
4.難消化性デキストリンの摂取


4以外は去年もやったけど2kgくらいしか減らなかったので難消化性デキストリンが効いたのか?
全然効果が感じられなかったが6か月摂取し続けたのが良かったのか?はて???
そういえば難消化性デキストリン摂取の効果にお通じの改善というものがあったが最近お通じが良い。
効果があったのか?デキストリン



走力の方は六甲山でのトレーニングで8分ほどの短縮をみたがベストタイム付近のタイムは一度きりしか出せていないのでボチボチか?
まぁそんな感じで体重は減ったものの走力はあまり向上していない状態だけど今年の目標は。

第一目標 足つきしない
 去年一昨年と劇坂で足つきしているので今年こそはノンストップで登り切りたい。
去年に至っては地面に寝転んでたからなぁ…


第二目標 目標タイム 2時間10分以内
 一昨年は2時間21分。去年は2時間41分だし…
二年前からするとかなり脚が強くなってるはずなので10分短縮は夢じゃない!と思う。


さて今年は今までのように溝に落ちたりレース中に仮眠とったりの三枚目にならずクールに二枚目に決められるかな?
ちなみに私の理想の二枚目はショーンコネリーなんですが、こんな感じになれるかな??


今年のリカンベントクラスのエントリーは13名。うち2名がDNSして出走者11名。
毎年お世話になってたちーさんが来られてなかったのが残念だ。今年も面白おかしいリカンベント談議をしたかったのと今年は何に乗って来るのか楽しみにしていたのだけどね。


あれ???去年10名出走で『こんな大人数で走るんのは初めてだ!』と喜んでいたのだけど今年は1名多い!
すごいすごい!もしかして徐々に参加者増えてるのかも???
関西のリカ仲間たちが5名。
いつものLogoのおじさんに去年もいらしていたICEの方は顔なじみで
今年は新たにブルベ走ってる方、シュリッターの方、サタデーの方、下ハンの方が参加かな。
いやもしかして以前も顔を合わせてるかもしれないのだけど、乗ってる自転車で個人を認識してる場合が多いので…


今年のリカンベントの目玉は
1.3台集まったシュリッター

ハイレーサはヒルクライムに強くて、カーボンハイレーサといえばBacchettaのCAとシュリッターのアンコールが有名だけどまさかシュリッターが3台も集まるとは…


2.往年の名車のバイクフライデーのサタデー!!!

バイクフライデーのサタデーといえば折り畳みリカンベントで有名な名車だ。
すでに生産終了になっていてもはや新車を手に入れる手段はない。
最近はなかなかおみかけしないのだけどまさかヒルクライムレースで拝見できるとは。眼福眼福。


私の今年の自転車はP-38。

去年と一昨年はCA2.0で挑んだのだけどCA2.0はハンドルが若干遠く劇坂区間の低速走行時にふらついたときの制御が難しい。
車体は軽いのだけどふらついて足つきしてしまったりするとタイムロスになる。
対してP-38は低速安定性に優れ、ダイレクトなチェーンラインとシートのホールド感の強さからくる高駆動効率がヒルクライムに最適だ。
車重はクロモリなのでP-38のほうがCA2.0より重いのだけど実際に六甲山のタイムを計るとCA2.0よりも速かったり。
さすがは数々の記録を持つレジェンド的機体P-38だ。今や古い旧車といった感があるがその走行性能はまったく色あせておらずとても良いリカンベントだ。
もし、誰かにオールラウンドに使える一台を挙げてくれと言われれば間違いなく私はP-38を推すだろう。
これは買って損のない名車だと思う。
ちょっと優等生すぎるところが物足りないのだけどね…私的P-38のインプレッションの詳細はまたいつかブログに挙げたいな。





路面もええ感じに乾いてほぼドライな環境でレーススタート。
号砲がなる前はいつもドキドキだね。

いつもスタート後は抑え気味で走ろうと思うのだけど、沿道の応援の方々をみるとテンションが上がってしまう。






シュリッターの方と飛び出して先頭を走るが温泉街に入ったあたりで離され、えむきゅうさんとまえさんにも抜かれる。

え???まえさん?
前チャンピオンについていくってちょっとオーバーペースじゃないの???


そ、そんな人の心配をしてる場合じゃない。
斜度が段々きつくなってきてガクンとスピードが落ち青色吐息で登っていく。
ブルベ走ってる方にもサクッと抜かれ。


さらに斜度があがる。
去年だったら低速すぎて直進するのが難しくなるのだけど今年はP-38だ。
さすがの抜群の低速安定で危なげなく登っていく。
濡れたグレーチングで後輪がスリップしても問題なし。

っと、後方で「うぉっ」という声が聞こえてくる。
ミラーで確認するとDainenさんがグレーチングで滑って足つきしている。

これは引き離すチャーーーンス!!!
などと思ったがあっという間に追いつかれて抜かれる…


練習の時にちょっと調子のよいときがあってめっちゃタイムが良かったのだけど
ハイパーモードだ!とはしゃいでいたのだけどさ。
ハイパーモードに入れればまえさんやDainenさんといい勝負ができる!なんてちょっとでも考えた自分が恥ずかしい。
たまたまのラッキータイムは実力じゃないんだよ。
普段の練習でできないことが本番でできると思うなよ。


友人たちにはかなわなかったけどちゃんと成長はしているようで、過去2年間毎回足つきしていた劇坂区間


これをなんと全く危なげなく乗車してクリアー!!!!!!!
やったね俺!


しかし脚へのダメージは大きくて失速したところでICEのトライクの方に抜かれる。


しかしもうすぐ美鈴湖だそこで巻き返してやる!
っと思ったら全く追いつかない。影も形も見えない。
マジか、トライクであの速さ…ただもんじゃないな。


29分かかって序盤の激坂区間を抜け美鈴湖の平坦エリアへ突入。
毎年のことながら美鈴湖の応援部隊には頭が下がります。いつもありがとうね。


32分 PC1を通過
ここから登坂の本番が始まる。
ペダリングのたび「シャ!シャ!」と声をだして気合を入れつつ淡々と登るがパワーがでない。
ハイパーモードの時は200Wを出し続けることができたのに今日は170W程度をウロウロ…
スタートダッシュがやっぱりまずいよねぇ…脚がヨレヨレだw


60分 PC2を通過

昨年はハンガーノックですでに意識朦朧となっていたのだけど今年はまだまだ元気だ。
行けるぞ!!


去年延々と続くと思ったストレートももうだめだと思ったヘアピンカーブも吸い込まれそうになって恐怖した道路横の奈落も。
今年は大丈夫、きちんと踏めてる!しっかり踏めてる!
大丈夫、今年はちゃんと登れてるぞ!


去年レース中に仮眠をとったコーナも楽々クリアだ!

今年は『リカンベントが倒れてる!』なんて言われないぜぃ!


111分 PC3に到着

ふふふ、去年はお姉さんから飴ちゃんを強奪したのだけど、今年は大丈夫だぜぃ!

ん?手前のお姉さん。
首にタオル巻いて長袖Tをインナーに美ヶ原Tシャツを着てる。
もしかして?もしかして?去年飴ちゃんをくれたお姉さんのいで立ちとよく似てるぞ??

ありがとうお姉さん!


119分 武石峠へ到着
残るは下りメインのゴールまで4km
目標タイムは2時間10分だからあと11分。4kmを11分。
行けるか?????
下りメインだ、踏め!踏め!踏め!力の限り踏め!!


しかーーし、下りはガスがかかっていて先が良く見えないうえに下山の選手たちが降りてくる。

これまた下山選手がコーナで膨らんでくるので危ないんだ。
危うくオーバースピードでコースアウトしかけてしまいながらもできうる限りの速度でゴールを目指す。



でもやっぱーーーりガスと下山選手がこわーーーい。
でも頑張れ!
でもこわーい(*´▽`*)
でも頑張れ!



ゴール手前の最後の坂に入った!!!

下山待ちの選手の視線を受けつつラストスパーーーーート!!!
ハンドルにかじりついて
渾身の
力を
込めて



踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!踏め!踏め!踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!踏め!踏め!踏め!
踏め!
ラストだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!踏め!踏め!踏め!踏め!
踏め!
踏め!踏め!踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!
踏め!踏め!踏め!踏め!踏め!踏め!
踏め!
踏め!
踏め!踏め!踏め!
踏め!
踏め!踏め!
踏め!
踏め!
踏め!踏め!踏め!踏め!踏め!踏め!


ゴール!!


ひぃいいいいいい
しんどっ!!!
息が
あがって
もうだめ





息を整えつつリカンベント仲間と健闘を称えあっていたところ、Dainenさんの落車&怪我の連絡が!


ゴールの余韻はどこへやらぶっ飛んでてんやわんやwww
幸い骨折には至らずで不幸中の幸いだったのだけど、ゴール前の下りエリアでリアがロックして滑ったそうだ。
怖い怖い。



ラスト4km頑張った。
4kmを11分をクリアできたのか?
気になるゴールタイムは…
2時間11分37秒!!!!


うがぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!
1分37秒オーバーやんけ。
なんてこったい。


第1目標 足つきしない:クリア
第2目標 ゴールタイム:クリア


これで今年の美ヶ原はノーミスでおちゃらけ要素なし、二枚目やん!
で閉めたかったのに…ざーんねん。


でも、このタイムなら来年は2時間以内を狙えそう。11分も短縮する必要はあるけど頸椎損傷で麻痺している私の筋肉の伸び率はまだまだあるはず。
いけるで!来年は1時間台へ突入だ!!!
順位は7位で入賞ならずで今年も舞台に登れなかったのは残念だけどね。


……………
………………????
あれ?
例年通りの出走人数だったら入賞できてなくない????
しまった…ツールド美ヶ原にリカンベント乗りがたくさん集まるのはうれしいことなんだけど…入賞して舞台に立つチャンスがだんだん減ってきてない????
まじかっ!うれしい反面悔しいな(笑


その後下山して病院へ搬送されたDainenさんの自転車を回収したりなんやかんやありましたが、閉会式も表彰式も雨に降られずで楽しいヒルクライムレースでした。



さぁみんなも来年リカンベントで激坂にチャレンジしましょう!
んん?いや、あんまり増えると…うーーん。