パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

行ってきました、BRM129神奈川400km

行ってきました、BRM129神奈川400km
14時豊橋スタートの鎌倉ゴール。
今年はド本命のPBPが開催されるので、極力400と600を走って体を慣らしておきたい。
という事で初戦が400になったわけですが…


この時期の14時スタートはあっという間に日没になり、ほとんどの行程を夜間に走ることになる。


という事で、寒さ対策をしっかりしましょう。


頭:ヘルメットキャップ、フェースマスク
上:アソスフグジャケット、クラフトワームベースレイヤー
下:パールイズミウィンドブレークビブタイツ、腹巻
足:シマノSH-RW80+保温用の銀色マット
手:DHBウィンドブレークグローブ、デフィートデュラグローブ


上記が常用で予備として
モンベルのメリノウールアンダーウェア、コールドギア、ダウンジャケット、ネックウォーマ


さらに雨対策として
雨具上下、シールスキンズグローブ、レインヘルメットカバー


さらに追加防寒として
カイロ大x2 カイロ小x4 足カイロx3 塗るカイロx1


以上の装備と常設の工具類、補給食などのブルベ通常装備もろもろあわせてサイドバッグ重量は5kgとなりました(笑
重すぎだろう…
まぁ、もしものときに凍える寒空の下で行倒れるよりはましかと…


今回使用したバイクは予定通りリカンベントのBaron改700。


コースプロフィールを見るにかなりの平坦コースなので上記の装備を搭載して走るにはリカンベントが楽と判断しました。


11時過ぎ、少し早めに豊橋入り。
リカンベントだと輪行解除に時間がかかるんだよね…
と、組み立てていると続々と集まってくるランドヌールたち。
昨年お知り合いになったか方にご挨拶をし、今回のコースの攻略方法などの話に花を咲かせてブルベスタートを待つ。
待ってる間、かなりきつい風が吹いていて寒いのなんの…早く走らせてくれ〜


今回は70名の募集で60数名が参加との事。
なんともまぁ、こんなに寒いのに参加率が良いことよ。


ウェーブスタートという事で14:10の組で私はスタート。
PC1の伊良湖岬までは南西に進路を取り進んでいくんだけども、まぁまぁきっつい向かい風が吹いてる。
時々横風に煽られて自転車がふらふらとしてしまうほど。
しかし、向かい風に苦しむロードバイクを尻目にローレーサなリカンベントは風を切り裂いてグングンと先にスタートした方々を抜いていく。


…スタート直後は他の参加者の目に触れる事が多いので、リカンベントの速さをしってもらおうと無闇に頑張る為いっつも100km進むまでにかなり足を使い切ってます。
今回も案の定PC1の伊良湖岬までハッスルしすぎたせいで消耗気味…


PC1到着時刻 不明 (確かグロスで23km/hくらい?)


いつものブルベならば、10分から30分ほど休憩を入れるのだけれども、今回は冬のブルベという事もあり体を冷やしたくないので、PCでのストップは最小限に留めることにした。
ワッフル購入してすぐに再スタート。


PC1からは向かい風が追い風になり、楽になるはず。
しかし、50kmほどのしばらくの間は海岸沿いならではのリカンベントには苦しいアップダウンコース。
装備の重さに辟易しながら登ってると、どんどんロードの方々に抜かれていく。
嗚呼悔しい。


苦しいアップダウンコースを抜け浜名湖近辺にでるとうって変わってド平坦コース。
しかも追い風。
うへへへ、これはリカンベントのステージだ!追いかけるぜ!
と、思ったがすでに足は売り切れ状態。もはやペダルをぐいぐいと踏み込むことは出来ず、へこへこと足を回すばかり。
リカンベント久しぶりやからリカ筋衰えてるのよね…
この平坦区間でもあとから来るロード勢に追いつかれこれまたくやし。


PC2到着時間 不明 たぶん19時頃?(確かグロスで22km/hくらい?)


ウィーダーゼリーのみ購入しすぐにスタート。今回電子マネーEdyを導入したんだけど支払いが簡単でよいですね。コンビニ到着からトイレ行って買い物して再スタートまで4分弱ですませることが出来た。
しかし、カップラーメン食って休憩してた方もいらっしゃったが寒くはないのだろうか…


PC2からしばらく進んだマクドナルドで補給&ぬくぬくタイム。
アイダホバーガセットを頼むが、ポテトはあれやね、食べるの時間かかってあかんね。


PC3の御前崎を目指して再スタート。この区間もほぼ平坦&追い風。
しばらく街中の区間を走ったのだがなぜか信号との巡り会わせが悪く、頻繁に赤信号でストップ。運が悪いときに1つ信号ごとに停止。
リカンベントはストップアンドゴーに弱いのですが…これまた瀕死の足に鞭を打たれる。


21時Edge800からバッテリーが少なくなったよ警告が出る。
え?まだ走り始めて7時間しかたってないけど…バッテリの持ち少なくない?
寒さのせいでバッテリが弱くなってるにしても早すぎじゃぁ…Edge750なら12時間くらいは余裕で動いてくれてたのに…
と、文句を言いながらGarmin純正の外部バッテリーを接続し、充電しつつ走行継続。
外部バッテリ準備してるからね。大丈夫。


22時ごろにはいつもの睡魔が襲ってきてパフォーマンスががた落ち。
22km/h巡航くらいしか出来なくなってきたのでマクドナルドストップして15分ほどスポット仮眠。
しかし、体が冷えてるせいかいつもの様に5秒で眠りに落ちてすっきりと言うわけには行かず、睡魔から8割回復程度の状態で再スタート。念のため無水カフェイン摂取。


御前崎灯台を超えて東向きコースから北西向きに変化したとたん、ごっつい向かい風。
ここまで追い風だったのでびっくり。


しばらく走ると北東向きにコースが変化したので、再び追い風。
焼津市内に入る。またしても信号に嫌われ、信号ストップの連続。


0時45分頃、Edge800に接続した外部バッテリの残量0の警告が。
え? いや、さっき接続したところやん???
Edge800本体のバッテリはフル充電になってるけど、この純正外部バッテリって本体充電+4時間分の駆動しか持たないの?
えっと、本体がさっき7時間ほどで「Battery Low」の警告がでたから…朝の8時ごろには使えなくなるのか。
まぁ、エネループのUSBバッテリもあるから大丈夫。しかし、バッテリの持ちが悪すぎるよ。


PC4興津中町のローソン着。1時過ぎ頃
このローソンって…年末に東京から自走で帰ろうとして心が折れた最終地点のコンビにだねw
どうりで周りの景色に見覚えがあるわけだw


さて、主催者の勧めではここで駿河健康ランドで体を温めて仮眠推奨なわけだけど、体力的に問題なさそうなのでそのまま走っていくことに。
問題は睡魔とこのペースで行くと冷川峠を朝6時頃に超えていくことになると言うこと。
まぁ、なんとかなるか?


この時点での気温3度ほどだけれども、ふぐジャケットとクラフトのおかげですごく暖かい。むしろ汗ばむほど。
ただ、足に関しては底から冷気がしみてきて足先がしびれてきたので足カイロを投入している。また、グローブもデフィートでは冷気を抑え切れなくなってきたのでDhbのウィンドブレークに変更。手袋はあまり暖かすぎると汗だくになって逆に冷えてしまうし、難しいんだよね。


新富士を抜け沼津のすき屋で補給を入れて一路冷川峠へ。
新富士、沼津ともに信号ストップしまくり。
深夜3時なら点滅信号でええやん、律儀に仕事せんでもええやんか〜


冷川峠の登坂路に入り始めたが、若干の睡魔の兆候あり。
この時間に入れそうな店も見当たらず、再び無水カフェインを摂取。
そろそろ胃が荒れだした。


冷川峠さえ越えてしまえば、あとは楽チン(のはず)と自分に言い聞かせて、ペダルをえっちらおっちらとまわす。
この時点ですでに左右のアキレス腱の痛みが再発しており、さらになぜか右脛の外側にも痛みが出てきた。
アキレス腱は昨年の四国1000kmブルベで痛めたモノだが、あれ以来100km走ったら痛くなり走る距離の問題かと思えば200km走っても痛くならなかったり、たかだか30分だけ(シクロクロスのレース)走っても痛くなったりと痛みのトリガーとなる条件がよく分からず。
まぁ、そろそろ痛みが出てきたときのペダリングにも慣れてきたので、へこへこと登っていく。あまりに遅すぎでこれまた他のランドヌールに抜かれていく。


峠に入り、気温は0度。登ってる間は自家発電の熱で温かだけども…
朝6時峠の頂上へ到着。
日の出直前ですね。はい、一日で一番寒い時間帯ですね。
まぁ、それでも耐気温−6度のふぐジャケットがあれば大丈夫!と下りの開始。



無理、無理です。寒すぎ!
今まで長いこと自転車に乗ってきましたが、自転車に乗って泣いたのは初めてです。
寒い!死ぬ!ひぃいいい!と思わず涙がでてきました。
途中で止まってウィンドブレーカ、手袋2重化、ネックウォーマ、ダウンジャケットを装備。
それでも寒いの何の。他のランドヌール曰く峠は-3度位になってたらしく、そこにダウンヒルで風浴びながら50km/hくらいで下っていくわけで…体感気温いったい何度になってたんだろうか?
こんなにもリカンベントの下りの速さを恨めしく思ったのは初めてです…


下りきって伊東に到着。すでに日は昇ってるけれども、まだ寒い!
PC5のコンビには早々にパスして、どこか温まれるお店を探しながら先を進む。
眠いし、寒いしでスピードは15km/hほどに低下。
程なく、マクドを発見。
温まり&補給&仮眠タイムへ。
15分ほどスポット仮眠をとったあと再びスタート。


しかし、伊東から熱海を抜けて小田原に入るまでのアップダウンのきついこと。
おまけに車の通行が多くダンプもがんがん走ってて怖い。
日がかなり昇って温かくなりつつあるも、これはこれできつい。


小田原あたりからはドのつく平坦路。
リカンベント有利!なんて言ってる余裕は無く、眠気と疲労で25〜7km/h巡航がやっと。
そして、とうとう朝10時Edge800のバッテリが切れルート進行のGPS補助が無くなった。
頼みのエネループはUSBケーブルを忘れてしまった為、使用できず…
あとはコマ図を頼りに、進むだけだけども運の悪いことに前日にタイヤを交換した為に周長が変化したようでサイコンの積算距離とコマ図指定の距離がまったく合わず。
それでもまぁルートを外れずに何とかゴールへ…


11:53 なんとかお昼前にゴール。


total
走行距離 403kmくらい?
平均速度(全体) 18.5km/h
平均速度(メータ読み) 22.3km/h
走行時間 21時間43分
獲得標高 1100mくらい?
最高速度 58km/hくらい?

※家に帰ってEdge800見たら案の定ログ壊れてて詳細分からず…


しかしまぁ追い風と平坦路でこの400ブルベは快適!って誰が言ったのだろうか?
めちゃくちゃしんどかったのですが!!!!
まぁ、寒いしね…


今回のブルベでの肉体的なダメージは前述の両アキレス腱と右脛と背中。
背中はリカンベントだとずっとシートに寝そべってるポジションなんだけど、ジャージのポケットの折り返分の布の厚みが押し付けられている状態になってて400みたいな長時間のライディングだと痛くなってくる。
夏のさんいん1300や四国1000kmの場合もこの痛みは出てたので、シートにアンコを入れたりして対策したつもりだったが、やっぱり痛くなってしまった。
アキレス腱もそうだけど、リカンベントだと乗車姿勢の融通があまり効かないので痛みが出てくると対処がしづらい。ロードだとサドルに座る位置を変えたりすることによってある程度の融通が効くんだけどね…
その点では乗車時間が長いブルベだとちょっと不利なんだよね…
やはりPBPで使うバイクを再考すべきか。
それともVentisitの高級クッションを購入すべきか、シート角度を変えて痛くならないポイントをさがすか。
(探そうにも最低でも16時間以上はシートに座ってペダリングし続けないと行けないので結構大変かもw)


残念ながら身近には400や600などのブルベを走ってるリカンベント乗りに知り合いが居ないのですが、噂では関東にはつわものがいらっしゃるとの事。お知り合いになりたいなぁ(笑)どなたかご存知の方、橋渡しお願いいたします。