パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

2012-13 関西シクロ 第6戦 くろんど池 わが眼前に邪魔するもの無し ちょっとだけね

2012年最後のシクロクロス、ここまでトントンと順位を上げてきてるので今回も良い成績を上げて気分よく終えたい。
しかし、なぜ最近成績が良いのか?なぞだ…


今度のステージはくろんど池。シングルトラックが多く抜きどころがないのが特徴(だと思う)のステージだ。
日々の練習ができてないので、せめてもの悪あがきということで土曜の前日試走へ。
あいにく朝から雨が降っていたが昼ごろには雨上がり雨天で試走する羽目にならず助かった。
コースに到着して服を着替えて空気圧を設定。雨上がりだから1.6気圧程度でよいか?
試走、雨のせいでやっぱり路面は泥のヌタヌタになっている。
2周試走して三船さんのスクールへ。さすがはエントリー数600を誇るくろんど池、スクールにも30人もの選手が集まり大所帯だ。

いつものように実演を交えてコースの勘所をレクチャーいただく。
スクール終わって再確認のための練習をしたかったが用事があるのでそそくさと撤収。
去年とは山エリアのコースが様変わりしていてとてもテクニカルだけど、とっても楽しい感じに仕上がっていた。
しかし、シングルトラックが多くて抜きどころが少ない…
こりゃスタートダッシュかまして前にでたモン有利の展開になるなぁと思いつつ電車に揺られて帰宅。


翌朝、ふたたびくろんど池へ。
気温は1.5度、寒い。
朝の試走を始めると昨日より路面が悪くなっている。夜の間に凍結した土が融け始めて余計にヌタヌタどろどろになっている。
山からのシングルトラックの下り区間が最悪ですべるすべる。
アウトインアウトなんて教科書どおりやってたらあっという間にすりぷダウンだよ(私のスキルがないだけ?)
それでも私の出番は昼からなのでそれまでには路面状況が改善されていることを祈ろう…


おでんを食べながら出番まち。

お昼、昼の試走の時間だ。
多少路面は良くなってるが、気を抜くと泥ですべる感じ。
今回は安全第一で無理せず攻めていくことに方針を決定した。


C3の出走時間がやってくる。
今回もシード権の行使ができるので最前列のど真ん中スタートのポジションを確保。
前々で池エリアに入れればかなり優位になるはず。
号砲一発、スタートダッシュ
クリートキャッチ成功!シフトアップ成功!いい感じ!吼えろ!俺の大腿四頭筋
ぶわ〜っと漕いで池エリアへ3番手で入る。
池のトレイルで前の選手がミスった!つかさず前に出る。
さらにジープロードでもう一人の前の選手を捕まえぬき去る。


きた! これ! 俺様No1! トップ!!!!!!!


前に誰もおらぬ前方視界がクリアーーーーーだ!
テンションあがるでふぅうううおおおおおおおおおおお!!!


っと意気揚々と走るが、後続選手の息遣いがすぐそこに聞こえてきてる。なんとか差を広げて俺様の帝国を磐石にせねば!!!
と、思ったものの慌てる乞食は貰いが少ない。
1周目のラスト、ここを踏ん張って山エリアに逃げ込めばまたシングルトラックに入るので抜かれどころが少なくなるっと作戦を考えてたところで盛大に転倒。
そう、フィニッシュ手前の鋭角に曲がって泥ぬたぬたのキャンバーを下るところ。
試走時に『ここ焦ってつっこんだら絶対に滑るな』と思っていたところ。
まさにそのポイントでスリップダウン。あひゃひゃひゃ。
この転倒のおかげで順位は一気に7番手くらいまでにダウン。


あ〜あ、せっかくトップだったのに。
あの調子で行けば上位狙えたのに。

っと軽く心折られ、続く山エリアでも数人に抜かれて山を出るときには11位くらいにまで落ち込んだ。
が、山エリアのシングルトラックでアドレナリンが再度活発になりやる気も沸いてきたっ!
せめて何とかシングルの着を目指したい。


2周目アスファルト区間に入るところで前の選手が転倒して1名をパス。
池向こうのトレイルで3名の選手のパックに追いついた。
この3名を抜かせれば7位に順位が上がる!
どうもこの3人の先頭はコーナリングが私より下手なようでちょっと遅い。
隙があればスルッと抜かせちゃうぜ?と思ったもののさすがに3名連なって走ってる状況でしかもシングルトラックだから抜かしどころがない。

イライラっとしてたところに3人目が少しよれた。すかさず差し込んで1人撃破。あと2人。
すると180度ターンのところで先頭がスリップ、足をつく。2人目も前に詰まって足つき。
ここじゃぁいいいいいいいい!!!!
アニメ的な表現をするとたぶんこの時の私は目がピカーンと光っていたであろう。それほどの好機!逃さない!
走行のライン取りを変更し、大腿四等筋に再び鞭を打つ!
2人目抜いた!先頭っっ…立て直しやがった。
しかし、ここから先はジープロードのストレート。
先に加速してる俺のほうが有利!


再び唸れ!吼えろ!燃えろ!俺の筋肉!!!!!!!!


ダッシュして先頭も抜き去る。これで7位!シングル!!!
さらに、目視できる範囲に1名、さらに先10秒差くらいか?もう1名選手が見えている。
あと2人抜いたら…5位!夢の5位!
ふおぉおおおおおおおおおおおおおお!!!


っと思ったものの既に結構いっぱいいっぱい(笑
前行く選手に追いついたモノの抜き去ることはできず、さらにさっきパスした選手に追いつかれ3人パックで山のシングルトラックエリアに突入。
最終周回の戦いが始まる。
シングルトラックは抜きどころがないので休憩をするところ。ミスをしないように確実に走るが…
前方に周回遅れの選手が!!!
先行してた2名の選手が周回遅れの選手をパス。私も抜こうとするが、みょうにコースを塞がれるし折り悪く下り区間に入ったものだから抜けない。
ああ、前の選手との距離が離れていく。ああああああ
泥ぬたの下りバンクを過ぎてようやく周回遅れ選手をパス。
コーナリングの速度差を活かして何とか山から出る頃には再び追いついた。


アスファルト路面へ出る直前、前の選手がギャップを踏んだのか大きくよれた、私のコースを横切る形になる。
やばい!接触する!
南無三!!!


何をどうやったのか奇跡的に接触は回避され、2人目の選手をパス。
残るは後1名。
だがアスファルト区間のストレートでは抜けず、池エリアへ突入。
ここもコースが狭いので抜きどころがない。もう残りのコースは半分程度しかない。厳しい。


池向こうのトレイルに入る。前の選手の隙をうかがう。
少し強引でも隙があれば割り込んで…
来た!右サイドが開いた!
シャキーン!っと気持ちよく隙間を縫って前に出る。
トレイルをでてストレートのジープロード!
下ハンもって身を伏せて鬼漕ぎ!後ろを振り返る余裕はない。
このままアドバンテージを保って残り1/4のコースを逃げ切る!


泥のキャンバーを下って登り返す。ノーミス!
再びジープロード!足をもげよとばかりに踏み込む。
これが最後だ


唸れ筋肉!振るえよハート!燃える上腕二等筋は勝利との約束だ!


(これがポディウム争いだったら良かったのにナァ…┐('д')┌)


最後のストレートを終え、リードをキープしたまま1周目に転倒したエリアへ。
ここでミスしたらどもならん。ネタ的には美味しいけどそこまで体を張りたくない。
確実性重視で処理する。
こけた泥ぬたキャンバー。よし、問題なくクリア!
ラスト20mはアスファルト


最高位更新じゃーーーーーーーーーい!!!!!
っとゴール時にちょっとガッツポーズしたらゴールラインと同時に後ろの選手が差してきた。
ええええええ???????
まさか?最後の最後でやられた?
そう、ガッツポーズしたので最後でペダル踏む力が緩んでスピードが落ちたのだ。


ああああどっちが先着だ?
記録更新か記録タイか。これは大きな違いだよ。
どきどきしながらリザルトを待つ。


6/47位 27分14秒  走行%:95% 順位%:13% 3周回


\(*T▽T*)/ワーイ♪
最高位更新だ〜
しかもテクニカルなこのくろんど池コースでこの順位とはなんともうれしい。
うれしいな、うれしいなぁ。


でも、ここまで来るとどんどん欲が出てくる。
5位…いや、3位。いや、2位…1…


くろんど池のゴールタイムを見ると、
5位とは5秒差、4位とは9秒。ここまでは何とかなりそう。
そこから先が問題で3位とは32秒、2位とは51秒、トップとは1分14秒差だ。
この差はでかい。
ここまでとんとんと順位上昇してきたけど、このままだと難しいなぁ…
ほんまに練習しないと無理だよ。


残るレースは年明けすぐの北神戸、続いて希望が丘と堺でラストは桂川
堺と桂川は例年参加人数も多くて平坦の走りやすいコース。
ここは地脚がある人が有利。なので私には不利。
ということはねらい目は北神戸と希望が丘か。
北神戸は土壌改善が進んでいるとは言えまだ泥が残るコースだし、希望が丘は毎年雪解け泥の洗礼が待っているコース。
よりコンディションが悪ければ脚の差が埋めれるのでちょっと頑張ってみょう。



奈良県生駒市 くろんど池
最寄駅:学研北生駒 or 河内磐船
駅から:5km 、 6.7km 
 ※河内磐船ルートの場合府道7号を南下する必要があるが25%の激坂があるためお勧めしない。
電車:0644出発→725学研北生駒
屋根:なし(軒下はあるが、雨本降りだと厳しい。茶店あり。)
水道:あり、要ホース
気温:朝1度 昼4度


今年のくろんど池はかなりエキサイティングなコースでとても楽しかった。交通の便も良いし、茶店のおでんもうまいし、最高のコースだ。
是非来年も参加したいものだ。あー楽しかった。