パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

ツールド美ヶ原2016 走行記 史上最大のリカンベントヒルクライム その1

二枚目でありたい。
常々私はそのように考え行動している。

これは昨年の美ヶ原ヒルクライムの時の日記のキーワードだ。
二枚目でありたいのだけど、激坂で転倒したり、曲がったバーコンが太ももに刺さったり、ジャージがぴちぴちでお腹が出てたり。
およそ二枚目とは程遠いような美ヶ原参戦だった。


今年はそんな三枚目ともおさらば。
真面目に、真摯に記録だけを伸ばすことを目指して走りましたよ。
まぁ、結果的にそれが仇になったわけですが…


さて、美ヶ原に至る前にダイエットのために毎日3km歩いたり、ポテチを断ったり、毎週末には練習に行ったり頑張った。
頑張った甲斐があって登坂力は去年よりも強くなった。ダイエットも2kg成功した。
2kgって誤差の範囲やん!などと言われそうだけど、以前より体のラインが絞まってフォルムはシュッとしてきているので贅肉が落ちてきているはず。でもそんなに体重落ちなかったのは贅肉の代わりに筋肉がついたからであろう。
きっとそうだ。そうに違いない。
そんな感じで、怠惰で飽き性な私にしては前準備は頑張ったのよ。

皆とポタでもしてラーメン食べに行きたいななどと思っても週末は練習練習!
気分が乗らなくても練習練習!
もうね、淀川のCRなんて飽き飽きしちゃったよ。風は常に向かい風だから嫌いやねん。
もうレースが終わったから淀川走って練習する必要がないと思うとせいせいするね。


そんな感じで美ヶ原本番。
今回はえむきゅうさん、まえさん、KinoPさん、私と4人の参加になるのでレンタカーを借りてみんなでワイワイ車で松本へ行くことに。
朝出発の準備していたら洗面所が水漏れしてて当座の対応をしていたら、時間に遅れて皆を待たせてしまった。
うーん、なんだか幸先がわるいぞ。


ん?KinoPさん。おはようございます。なぜ満身創痍なんですか?
自転車を車載して一路松本へ出発。

道中口さみしいだろうから皆で食べるお菓子を買ってきたよ〜などと言ったらば、俺も俺もという声が。
4人が4人ともお菓子を買ってきてたようで、めっちゃお菓子がたくさんになった。
…次回はお菓子担当決めとこうね^^;


8時過ぎに枚方を出て14時ごろには松本へ無事到着。20時過ぎには就寝。
翌朝、本番の朝。
天気は曇り。


今回のリカンベントクラスのエントリーは11名。
今年はどんな人たちが参加するのだろうかとワクワクして招集場所へ移動。まぁ、11人のうち半分は関西からの参加なんですけどね(汗


招集場所について一番先に目についたのがSDV Windrider!!!

ペダルが特徴的で回すよりも踏み込むペダリングになって出力が1.5倍になるらしい。
こんなレアなリカンベントヒルクライムで出会えるとはなんと素晴らしい!
しかもオーナーは昨年お知り合いになった地元のリカンベントライダーさん。
素晴らしい!この人のリカンベント愛は本物や!
レースが終わってからオーナさんのご厚意に甘えて関西人全員で試乗させてもらいました。


いつものようにワイワイと賑々しく試乗してたらオーナさんいわく『関西の人って凄いですね、しらふでそのテンションの高さなんですね』っと。
去年は『関西の人はなんでも笑いにするんですね、凄いなぁ〜』と言われたし、誤った関西人のイメージを与えてしまっているようだ。
うちら二枚目な関西人集団やしね。


そしてICEのXL!
私はICEのQあたりの世代からしか知らないのだけど、XLはMonsterやMicroよりもさらに前1999年ごろのマシンのようだ。
http://www.icetrikes.co/community/history



特筆すべきは手の込んだ美麗なラグ。補強板にわざわざ穴をあける手の込んだ加工。
素晴らしい!これぞブリティッシュバイクだ!
そんな素晴らしいトライクのオーナさんとお話させてもらうと驚愕の事実が。
なんと、私のブログの美ヶ原の紹介を参考にリカンベントクラスに参加を決めてくれたようです。
リカンベント乗りなら分かると思うのだけど、リカンベントは坂が遅い。
そんなリカンベントヒルクライムレースに出るというのは本当にハードルが高い。 とてもとても高い。
私は今では峠は嫌いでなくなったが、リカンベントに乗り始めた当時は坂が嫌で嫌でたまらなかった。
そのハードルを少しでも下げるお手伝いが出来たということが本当に嬉しい。
書いた記事が誰かに届くという事はとっても嬉しい事ですね。 このこことが今回の美ヶ原参戦の一番の収穫かもしれない。


あと、昨年も参加されておられたLogoのトライクの方などなど。
11人エントリーで出走10人という私が参加し始めてから最大の出走率で最大の出走数!
こんな大人数の美ヶ原ヒルクライムリカンベントクラスは見たことない!

昨年参加されていた頸椎損傷仲間のトライクの方が今年は来られていなかったのが残念。
昨年に「来年は参加しない」とおっしゃっていたので仕方ないか。
首折れ談義に花を咲かせることが出来きなくて残念だった。


ずっと美ヶ原ヒルクライムリカンベント参加者が増えると良いなぁと思っていたのだけど、こんな多くのリカンベントライダーが集まってとても嬉しい。
そんなテンションが上がる中、スタートの号砲が近づいてきた。

(ちょっと長くなってきたのでレース編は次回に続く)