BRM1008 近畿400km 新たなチャレンジに苦戦しきり

今年最後のブルベ。
BRM1008　近畿400km　
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=a60c3e4c787e8dbb56670f05c1dfb225

さて、いつも通りに走っても面白味がないということで今回は今まで使用したことのないバイクで参戦することに。

しかし、シングルとセミリカンベントは整備不良。
ロードはその気になったらいつでも走れるし…
ということで、トライクでチャレンジすることに。

しかし、トライクは昨年11月に東京〜静岡の自走222kmに使用しグロスAveが14km/hだった。
夜間走行、箱根越え、雨、冬と悪条件が揃っておりパフォーマンスが落ちてるとはいえ、ちょっと厳しい速度。
巡航速度向上のため、これまたブルベに投入してみたかったディスクホイールも投入。

気温は24-14度程度、天気は晴れ。
服装は夏ジャージ＋ウォーマ＋ベスト
防寒用としてウィンドブレーカ、指ありグローブ、ネックウォーマ

朝8時スタートに間に合うように朝5時に自宅出発。
自走をしようか輪行で現地入りするか迷ったけれども、輪行の場合移動時間は短くて済むけどもトライクの輪行は30分ほどもかかるためトータル時間は同じくらい。
時間が同じなら…ということで泉佐野まで自走。

泉佐野まで40kmほど。
びゃーんと走る。
走るが30km/h以上の巡航速度が出ない、出せない。
なんだか30以上で壁がある感じ。なんだかおかしい？
う…なんだか嫌な予感…
でもまぁブルベ本番は27km/h巡航くらいできてればよいから何とかなるか？

7時半ほどに現地到着しみなさまにご挨拶。
トライクに興味津々のようで、『これで走るのっ！？』とびっくりされた。

8時出走グループは人数が思いのほか少なく見た感じ10名ほど？
ブリーフィングを済ませほぼ最後尾スタート。
天気は素晴らしく良い。

■Start〜PC1五条　69km

序盤のちょっとしたジャブ、雄ノ山峠を登る。
いつもなら、軽快に登るところだが、さすがに重い…車重19.5kgに加えブルベ装備、さらに車輪1本分の走行抵抗…

雄ノ山を越えた市街地の荒れ路面に差し掛かったところで、ミラー、ライト、ライト台座が脱落。
トライクは路面の振動をもろに喰うので、組み付けが甘いといろんなパーツが緩んでくるのよね。

通過チェックをクリアし、PC1へ向けて走る。紀ノ川沿いのルートはいつも通り向かい風。
巡航速度が22〜24km/hほどに落ちる。トライクは前面投影面積が大きいようで風の影響も受けやすい。
ローレーサのように『向かい風のなんのその！』という感じにはいかない。
先が思いやられるなぁ〜

PC1着　区間時間3時間26分　区間Ave20.2km 　11時頃

■PC1五条〜PC2榛原　105km
PC1の時点でAve20km/h。結構ええんじゃない？と気を良くしつつ昼飯を補給。
明日香辺りで暑さにより頭がボーっとしてきた。
もう10月だってのに、なんなんだこの暑さは？
首筋にひえぴたを貼り付け走り続ける。

そして、女寄峠へ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E5%AF%84%E5%B3%A0

オダ近のブルベ始めてから忍阪峠という呼称を知ったのだが、話す相手によって呼称を使い分けないと通じないのでややこしい…（笑

暑さと10%越えのドストレート坂道によりノックアウト。
時速4kmほどのゆっくり速度で登っていく。
トライクの良いところはどんなにスピードが遅くなっても決して転倒しないこと。
ギアさえあればどんな劇坂であろうと、時速1kmになろうとも登りきれちゃうのだ。
私は暗峠を足つきなしでクリアできたのは唯一トライクでのみなのだ。

PC2着　区間時間2時間11分　区間Ave16.5km 　14時頃

■PC2榛原〜PC3白山　203km

ちょびっと下って名張市内へ。
走っていると眠気が…
まだ昼だぞ？もう眠気が来たのか？早くない？
適当な日陰で邪魔にならないところへ駐車し、スポット仮眠。
トライクの良いところはいつでもどこでも、そのまま居眠りができること。
2輪だと横になれる場所を探すのに手間取ったりするものだが…

しかし、この昼のこのタイミングの眠気はまずい。疲労してきてる証拠だ…
それが証拠に巡航速度も落ちてきてる。27km/hくらい出せていたのが24km/hほどに落ち込んできてる。
また、頭の真後ろで回転してるディスクホイールの音が耳触り。
最初の内は「ゴゥンゴゥン」とテンションの上がる音だと思ってたが、ずーーーと真後ろで鳴ってるとだんだん腹が立ってきた。
さらにはなんだか頭痛も発生…ディスクホイールから低周波でも出てるのかしらん？

なんかもう左アキレス腱も右膝も痛くなってきてるし、頭痛いし、暑いし疲れたし痛いし…なんでトライクに乗って400kmも走ってるんだろう？とネガティブ思考がわいてくるが、とりあえず行けるところまで行こうかな。

仮眠してすっきりした後は青山峠へ。
この峠は斜度が小さくて登りやすい。
サクサク、淡々と登って青山クリア。

PC3着　区間時間2時間51分　区間Ave16.2km 　17時頃

■PC3白山〜PC4大台　203km
PC3を出てまた眠くなる。
眠気を感じたらすぐに仮眠をとるようにしないと危険だ。
今回のルートはどうも車通りが多くフラツキは危険だし、すでに日が落ちて視界も悪くなってるし。

PC4まで35kmほどのところで先頭とすれ違う。すでに70kmは離されてることになるのか。ハハハ。
とっぷり日が暮れようやく折り返し。

PC4着　区間時間2時間54分　区間Ave17.7km 　20時30分頃

■PC4大台〜PC5白山　253km
貯金は1時間。これから深夜帯に入り速度は落ちるので1時間の貯金では心もとない。
いつもならコンビニ補給ですませるのだが、気温も低くなっていて寒い。
暖かいところで温かいものを食べたい。
時間はあまりないが、飯が優先ということでラーメン屋で補給。
寒くないし、ラーメンは温かいし最高だ。

この時点で防寒着をすべて着込む。
でもそれでも、若干ひんやりと感じてしまう。
気温を見ると10度。これから峠に入ることを考えると、足りないか？
冬肌着も持って来ればよかったかも？

2度ほど睡魔に襲われつつPC5へ。
もうすっかり疲労していて、速度もあがらず。アベレージはガクンと落ちた。

PC5着　区間時間3時間48分　区間Ave13.3km 　0時30分頃

■PC5白山〜PC6榛原　300km
深夜の青山峠を登る。
寒い…気温を見ると6度。
そら寒いわ。

スピードが全く上がらず、PCクローズ14分前に到着。
いよいよ完走がやばくなってきた。

PC6着　区間時間3時間59分　区間Ave11.5km 　4時頃

■PC6榛原〜PC7五条　331km
PC7まで行ければなんとかなる！と己を励ましつつ走る。
時折星空を眺める。ジャコビニ流星群が見れるらしいが、残念ながら月も明るく流星群は見れなかった。
余裕があればどこかで横になって星を見ててもよかったのだけれども、そんな余裕はなし。

この時点での巡航速度は17km/h。遅い、遅すぎる。
眠気もさることながら、体が疲労しきってる。
超重量級のマシンがこんなに体に堪えるとは…
PBPでは何台もトライクを見かけたが、あの人たちの体力はどうなってんだ？こっちとら300km走っただけでヘロヘロなんだけど？

ヘロヘロになりながらクローズ4分前になんとか到着。
これは流石にダメかとおもったが、間に合ってよかった…

PC1着　区間時間2時間04分　区間Ave14.8km 　6時頃

■PC7五条〜Arrive　406km
PC7のスタッフさんによると私が最終走者らしい。
いまだかつて最終走者なったことはないのだが。今回のブルベはトライクやらディスクホイールやらいろいろと初めてのことが多いな…

残り5時間で70kmほど。
14km/hで走り切れればクリア。
日が登って明るくなり目が覚めはじめている。
そこそこペースが上がり通過チェックをクリア。
いつもの雄ノ山峠を超えてなんとかゴール。
クローズまで24分。

Arrive着　区間時間4時間21分　区間Ave17.3km 　10時36分

タイム: 26:36:01
移動時間: 21:21:35
Elapsed Time: 26:36:01
平均スピード: 15.3 km/h
Avg Moving Speed: 19.0 km/h
最高速: 70.0 km/h

高度
高度上昇値: 4,513 m
高度ロス: 4,511 m
心拍
平均心拍: 118 bpm
最高心拍: 168 bpm

温度
平均気温: 16.5 °C
毎分気温: 6.0 °C
最高気温: 33.0 °C

ブルベでトライクを使用するにはかなりつらかった。
しかし、自転車のタイプ的にはPBPで沢山走っていたのを見てるだけに、『無理』というわけではないはず。
そもそも30km/h以上の巡航ができないというのが辛い、私の足ではパワー不足ということか…

ディスクホイールは長時間のライドになるとホイールが拾った振動のおかげでダメージが大きい。
おまけに後半は足がないので、漕ぎ出しが重く、坂に不向きなディスクは苦痛だった。
使っても200か300までが私の限界かな？

さて、正式なブルベはこれにて終了だが、あと1回BAK1022の300kmのトライアルがある。
次はどう走ろうか？