パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

鈴鹿エンデューロ秋2011 4時間 ミニ vs リカンベント 

春のエンデューロは雨だった。
さて、秋はうららかな秋晴れのもと…


開催はされず、天気予報は金曜の時点で降水確率80%
また雨ですかぃ。


雨ということで、『ぼくのかんがえたさいきょうがんだむ』は使用できず。
ただでさえ視界が悪くなってるのに雨ふってフェアリングに雨粒がつくと…
ただでさえ走ってる自転車の台数が多いので危ないのに、視界が悪いとねぇ。


ということで、今回は小径車のポケットロケットで走ることに。
エントリーしてるのはミニ/リカンベントなのでどっちで走ってもよいのだ。
もっとも、雨でなくてもリカンベントとアップライトとではどれくらい鈴鹿のコースで差がでるかを調べてみたかったというのもあるし。良い口実です。

いつものごとく輪行。ワンマンカーの関西本線に揺られる。
いつもは亀山までいくところが、今回はホテルの確保が遅く亀山IC近くのホテルになってしまった。
関駅から1.2km、亀山駅から4km。関駅で下車し輪行解除。
幸いに土曜の昼から降ってた雨はやんでいた。
このまま降らずにいてくれればよいのですが。


ホテル着、暇つぶしに持って行ったPSPで遊びほうけて1時就寝。
5時起床。
外を見る。雨は降ってないが、さっきまで降ってたような気配。路面はびちょびちょだ。
やれやれと思いつつ朝飯に助六寿司を食べ鈴鹿へ出発。
しかし、やる気があまり出ない。
なんだろうか、このテンションのあがらなささ。天気が悪いというのもあるけど、やっぱり今年はPBPで燃え尽きてしまってるのだろうなぁ〜


鈴鹿サーキットまでの16kmを自走。
今回のウェアは天気予報の気温が23-16度だったこともあり、夏ウェア+上下ウォーマ。
もう11月なのにまだ夏ジャージが使えるとはオカシイよね。というか、ウォーマつけて走ってたら暑いよ。
雨上がりで湿気が高いというのもあるけど、ちょい走っただけで汗が噴き出る。


6時40分ころに会場に到着。
前方からフェアリング付のトライクがやってくる。
@Trikerider704さんだ、昨年の秋エンデューロ以来だ。
本当は今回はRaptbikeで走られるつもりだったが、雨なのでトライクに乗り換えたそうな。
前回の様子から雨の鈴鹿はスリッピーで危険なので、こけない3輪は正しい選択だ。
ただ、車重が重いので鈴鹿の登りで大変だけど…


荷物を置いて試走に。
初めての小径車での鈴鹿なのでちゃんと試走しておかないと危険。
ゆるゆると走るも、シケインへの登りやスプーンカーブへの登りもダンシングでサクサク登れちゃう。
うははは、これは楽だ。


そしてテグナーカーブでは案の状落車あり。
雨の鈴鹿は危険なんだよ。



試走中に蓮すけ君に遭遇。
若きリカンベント乗りだ。こうして人がリカンベント乗ってる姿を見ると、俺もリカンベントで走ったらよかったかと、ちょっと後悔。


8:04に4時間エンデューロスタート。
雨は降ってないけど、路面はしっかりとウェット。
1周目は前方が詰まってるのでゆるりと走行。
登りもダンシングで楽々。
そして、ヘアピン、テグナーカーブではまた落車。
というか、毎周回落車シーンをみるかんじ。
ヘアピンでガチャーン、テグナーでパコーン。
そのたびに飛び交う「らくしゃーーー!」の掛け声。


雨の鈴鹿は危険なんだよ。


1周目のタイムは10:19。
春の雨天走行時のBaronの場合10:33だったから、やっぱりこのコースだとアップライトは速いね。
その後、10分前後で周回を重ねる。
これは、速い。
同じウェット条件、雨が降ってるのと止んでる違いはあるけどBaronだと10分30秒ほどだったので30秒近くも速い。もっとも、春は雨でBaronが得意とする下りの能力が封印されてたので単純な比較はできないけど。


1時間30分ほど走ったあたりから、路面が乾き始める。
雨も全く降ってない。
これは下りも攻めることができるぞ!!!
と喜んだがこのあたりから周回タイムが落ち始める。
10分30秒台へ。


まぁ、そろそろ疲れてくるから仕方ないか。あと2時間30分もあるのか、ながいなぁと思いつつメイタンCCとブラックサンダーで補給。


2時間を過ぎたあたりで周回タイムがいきなり11分へ。ぉう?なんでいきなりさらに30秒も落ちるか?
さらに次の周回11分45秒。


ちょっ、これ落ちすぎちゃうの?なんかおかしい。なんかおかしい。
足に力が入らず登りが登れない、平坦で踏めない、下りでかっ飛ばせない。
なんだか目がちかちかする。


これ、ハンガーノック???
なんでだ?ちゃんと補給もしたのにっ!
衰えた思考能力で、とりあえず持ってる食料で補給。
あと、1時間20分。


メイタンCCカフェインをチャージ。その瞬間、来た!
ピカーーーーンと目が覚めた。まさにきぃいたーーーーーーーーーーーー!
ようやくタイムが回復し始める、11分41、36、29…よしよし順調だ。
このまま行けば!!!
残り30分。


ぐぅ…
お腹が鳴りました。
それがトリガーだったかのごとく、またしてもパワーダウン。
もはや補給食はない。あっても、補給してから回復まで20分ほどかかるからほぼレース終了。
なんとか、あと3周!凌げ!


っと、12分50秒、49秒と散々なタイムを刻み、最終周。
もうちょっと速く走ればあと1周行けるかいけないかという状態。
もはや足にまったく力は入らず、頭はくらくら…メンタルも折れ、速く走ったらもう一周罰ゲームだという認識でしかない。


体がイヤイヤ!としつつ、最終周は13分11秒。
腹減った…


レース終わって、リカンベントのみなさんとしばしおしゃべり。
みんな楽しそう。やっぱり、リカンベントで走らなあかんな〜


しかし、今回の2度のハンガーノック
今までの経験上必要な量を持って走ったはずだけど…
やっぱりアップライトな自転車は消耗が激しいのか?
それが証拠に前回は自走で帰る元気があったが、今回はそんな気はみじんも起こらず。
おとなしく近鉄で白子駅から輪行帰宅。


リザルト
22周回
距離: 127.19 km
タイム: 4:01:42
平均スピード: 31.6 km/h
高度上昇値: 1,382 m
カロリー: 4,747 C
平均気温: 17.4 °C



さて、気になる春のBaronとの比較。
それぞれ条件が微妙に違うけど…
春のBaron:ほぼ雨、路面は最後までウェット。得意の下りでハッスルできず。
秋のポケットロケット:曇、路面は2時間目くらいから半ドライへ、テグナーなどでスピード落とす必要なし。ハンガーノックあり。


それぞれの3時間目まで。
Baron:Ave31.86km/h
ポケットロケット:Ave32.96km/h
3時間時点で3.3kmの差


ハンガーノックが来る2時間までで比較
Baron:Ave33.30 km/h
ポケットロケット:Ave34.16km/h
2時間時点で2.3kmの差


半周くらいの差がついてるので、ポケットロケットの方が速いのだけども得意分野を封印されてるBaronだからちょっと微妙な差。
もっと差がつくと思ったが…


こりゃハレ条件なら逆転しそうな気がする。
やっぱり、鈴鹿でもアップライトよりもリカンベントで走ったほうが速いのやね。


春は浮気せずにリカンベントで走りましょう。