BRM429 指宿600k-其の弐 Heaven Week 2nd Stage 800/1500
書くのをさぼっていたらあっという間にHeaven Weekからもうすぐ1か月が経過。
なんだかそろそろ詳細が忘却の彼方に行ってしまいそうな気がするけども、ようよう思い出しつつ続きを書いてみる。
さて、深夜2時に都井岬へ到着。
貯金は4時間ほどある。
そろそろ睡魔が襲ってくるので仮眠を取りたい。
岬のトイレPCでは雨風は凌げるけど、体はぐちょぐちょ。
気温もあまり高くないし、できれば温かいところでゆっくりしたいので小休止だけして走行を続行することに。
それでもせめてぐちょぐちょになったジャージだけでも絞ろうと脱いでみたらば、右肘のお肉が若干えぐれて血まみれになってた。あらら、合羽が破れてなかったので大したけがはしてないと判断したのだけど、擦り傷程度では収まってなかった模様。おまけになぜか合羽は破れてないのにUVアームカバーは破れてるし…
ざっと水洗いしてキズパワーパッドを張り付け。
次のPCを目指して走り始める。
とりあえず人里へ降りてなにか食べ物が欲しい。
雨は相変わらずザンザンと降り続けていて、風もキツイまま。
都井岬で友人チェックを担当されてた、たいかんさん曰く東風なのでしばらくの間は楽ができるだろうとのことだった。
さて、岬を下っていくわけだけども相変わらず雨とガスのせいでライトの光が拡散して全然路面が見えない。
雨でブレーキが利きづらくなっていることもあり、ゆるゆるとゆっくり下っていく。
気温は低く、雨で体は濡れそぼってて、風はキツイ。体は冷え切ってしまっていて歯をガチガチ言わせながら長い長いくだりを下っていく。
永遠に続くかと思われた長い長いくだりを終え、ようやく地上へ戻ってきた。
何かお店は… ジョイフルないか？と思いつつ走るも、何もなし。
そういえば、都井岬の前後は何もお店がないと言っていたな…たしか志布志まで行かないとダメだった。
寒さのおかげでガシガシと体力が削られて、おまけにペダルを漕いでないもんだから猛烈な睡魔が襲ってきた。
どこか…屋根のあるところでスポット仮眠をしたい…（眠
しかし、行けども行けども民家がポツポツとあるだけで雨をしのげるところがみあたあず。
('A`)ｳﾎﾞｱ ←こんな顔になりながらぼんやり走ってたら、あった！屋根！
いそいそと自転車を立てかけて横になる。5分だけでも目をつぶってれば復活するのだ。
がしかし、だがしかし、横になったら顔に雨粒がぴちゃぴちゃと降りかかる。
ん、んーなんだ、屋根の横から雨が入り込んでるのか？
と思ってよくよく今いる場所を見直してみたらば、屋根なんて存在せずに単なる民家横の脇道だった。
俺が見た屋根はいったい…幻か…？
幸いにこの一件で少し目が覚めたため、再び走り出す。
朝6時、フラフラになりながら志布志の町に入りコインランドリーを発見！
待ち望んだコインランドリーが来たーーーー！！！！っとランドリーに飛び込み乾燥機へジャージを突っ込んで乾燥させる。
20分後、すっかりドライになったジャージにほくほく顔で着替えていたら、ダンゴ虫さんが飛び込んできた。
『さ…寒い…』
たしか、ダンゴ虫さん都井峠でジャージを着替えていたはずだけど、すっかりびちょびちょになってしまったようだ。
ダンゴ虫さんが乾燥機を使い始めるのと入れ違いで再び走りだす。
鹿屋体育大学の近くを通過。これがなかじーやみやたかを生み出した大学かぁ〜と感慨深く通り過ぎる。
さて、ここまでずっと東風を受けて東進していたので楽々に走れていた。
だけどもどうも風の強さが尋常ではない気配がしている、バス停の標識が倒れていたり…
大丈夫かいな？と思いつつ鹿児島湾へ出て進路が北になる。
いやいや、なにこの強風。
風にあおられ道路の左端からセンターラインを越えたあたりまで流されたり、向かい風＋登りのところでは風にあおられて進めなくなってポテンと転倒したり、押し歩きなのに風に押し戻されたり…
風が激しすぎる！！！
雨に打たれて消耗しきった体には命の危険を感じるほどｗｗｗｗ
風におっかなびっくりしながら北上。気が付けばようやく雨は上がり、からりと太陽が顔をのぞかせている。
たっぷりと12時間以上も振られ続けて肉体も車体もかなり消耗。
しかしようやく桜島が見えてきた、あとたったの150kmほどだ。
桜島に周辺にはいり、風や車が巻き上げる火山灰が酷くなってきたのでマスクを着用。
でも、地元の方はマスクなしで平気の平左で歩いてる。そうか、これくらいは慣れっこなのか…
桜島のアップダウンにより更なる鞭を打たれながら、ようやくPC5へ到着。
桜島にずっと雲がかかっていて全体を拝めなかったのが残念であった。
時間：8:05:43 距離：108.73 区間Ave：13.4
〇PC5桜島〜PC6鹿児島 548km
PCのコンビニで甘いものを購入。
ささっと喰ってちと仮眠をしようと思ってたのだけど。
風がガンガン吹いてて灰が舞い上がってとてもじゃないけどゆっくりできる状況じゃない！！！！
というか、喰ってるクレープにガンガン灰がトッピングされていくのですがぅ！勘弁してください…
こりゃ、ゆっくりするのは無理だよねっと他のランドヌールと軽口をたたきながら、再出発。
桜島の北側、わかっちゃいたけどアップダウンがひどい。
さらに、今まで強い東風が吹いてて楽だったところだけど、進路が西になったので激向かい風。
『なるほど、噴き出た溶岩地帯ならばこのような地形になるよね』っというのを身を以て感じながら桜島エリアを這う這うの体で抜け出す。
ここから進路は北になるから風の影響は若干マシになるだろう。
と思ったら甘かった。
なぜか北風がゴリゴリと吹いてる。
それでも、平坦路なのでロードの人たちから比較すると楽なのだけど。
姶良の手前辺りで4サイド＋リュックの自転車青年発見。
聞けば、4月から日本一周をしているとのこと。
四国一周をすませて、九州へ入りこの後屋久島へ行くとのこと。
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羨ましいなぁ…
私も時間のある学生のころにやっとけばよかった。
でもまぁ、引退してからのお楽しみにとっておくさね。
しばらく、私のリカンベントやブルベの話、彼の日本一周の話をしながら走行。
姶良で友達と合流とのことでお別れをした。
時間：4:59:07 距離：86.93 区間Ave：17.4
〇PC6鹿児島〜Arrive 指宿 603km
時刻は17時頃、残り距離は60kmほど。貯金は2時間半。
もうここまでくればゴール楽勝なのだけど、PC6でのダンゴ虫さんの情報によると宿の食事およびお風呂が21時までとのこと。
こりゃあんまりのんびりしていられない。
っと、しばしダンゴ虫さんとリカンベント話などをしながら走る。
時折、桜島からの灰が若干降り注いだりしつつとっぷりと日が暮れて指宿へ到着。
指宿の市街地に入ってからゴールまでが異様に長く感じられた。
時間：2:46:06 距離：53.29 区間Ave：19.2
ゴールして速攻でお風呂に入り、皆とプチ宴会？で晩御飯。
待ちに待ったカツオのたたき！！！！ もーーーーー旨いのなんの！！
そして、話題はBRM429の辛さに…キツイ登坂の都井峠、桜島の灰と暴風…
きついのはきついのだけど、皆一様にニコニコしながら話してるのが印象的。
みんなほんまきっついのが好きやな〜
と思いつつ指宿の夜は更けていくのであった。
つづく
