BRM519 近畿300km トライク de ブルベ 再びの青山峠

Heaven Weekの記事が書き終わってないけど、書き終わるのを待ってたらどんどん溜まっていきそうなので先に書いてしまおうっと。

BRM519の近畿300kmは青山峠往復の走りなれた道。
今年のブルベのテーマは『新たな挑戦』だ。
よっぽどの故障や悪天候がない限り、DNFすることはないだろうしね。
Heaven Weekも新たな挑戦の一つだったが、さてこの青山峠往復も普通に走ったのでは面白くない。

ということで、今回の300には新たに手に入れたトライクで挑むことに。

とはいうものの、昨年の近畿400で一度トライクを投入してグロスAve15.3 km/hで超カッツカツの走行で、疲労困憊のぺっこぺこになった。
もうトライクではブルベは不可と判断したのだけど、マシンがより高速系に代わったので再びのチャレンジということだ。

使用バイクはICEのVortex。2012年モデルになってより走ることに特化したマシンだ。
ホイールは前回の400と同じくディスクホイール。ディスクホイールは重くてうるさいし、トライクだとディスクホイールの恩恵を受けられるほどの速度域で走れないから足枷以外の何ものでもないのだけどね…

気温の予測は14-24度。天気は晴れから曇。
半ジャージにウォーマを装備、念のための防寒にベストとウィンドブレーカー。

ちょっと早めに泉佐野へ行って22時組の出発を見送ろうかとも思ってたけど、晩御飯やら風呂やらでごそごそしてたために出遅れ。
結局22時半ごろ到着。
到着するとBBQやら花火に興じるグループが沢山。週末のりんくうはこんなことになってるのか、にぎやかな。
目立つ自転車に乗っていたので、ちょっと絡まれそうな雰囲気があったのでっちと冷や冷や。

〇スタート〜PC1　五條　69km

ちょっと人数少な目？といった印象を受けつつスタート。
いつもの走りなれた五條までのコース迷うことなく進むが、どうも頭痛がする。
車体から伝わってくる路面のギャップが頭を揺らして痛い痛い。
でも、こんなこともあろうかと常備薬にはロキソニンがある、薬で解決！
っと思ったら、常備薬持ってきてなかった。そうだ、たかが300で慣れたコースだからと甘く見て持ってきてなかったのだ…
時刻的にも薬局が開いてる時間ではないので、頭痛を抱えて走ることに。
頭が揺れるたび、「ヴー」とうなりながら走る。
全くモチベーションが上がらず。おまけに夜間スタートだから景色が見えず面白味もないことがモチベージョンの低下に拍車をかける。なんで、土曜の夜によっぴいて走らなあかんねん？？？？

時間：03:27:40　距離：69.65km　区間Ave：20.16km/h

〇PC1　五條〜PC2　榛原　105km

今回の走行はタイムアタック的に走りたかったためPCでの停止時間は極力抑えることにしてる。
PCでの買い物を決めておいてさっさと清算して、ぱぱっと食べて出発。長くても15分以内に抑る方向で。

五條から明日香、桜井と抜け女寄峠を超えてPC2に到達。
女寄峠は定番の峠なのだけど、ここの峠の売りはドストレートの登坂。
斜度も10%近くあり、まっすぐ続く登りが心をへし折る1つ目の山場。
まぁ、だけども私はトライクなので低速になってふらつくこともないため淡々とペダルを回すだけ。
数台ロードの方を抜きさって頂に到達、したら路肩に人影が！
うぉ、ビックリ！！！！！誰だ？？
と思ったら、ダンナさん。
どうやら今回はご夫婦で出走の様で遅れてる奥さんを待ってるとのこと。
たしか、登ってる時に女性ライダーが居たのでその旨をお伝えして、PC2へ。
気が付くといつの間にか頭痛が治ってた。

時間：01:46:30　距離：36.08 区間Ave：20.3km/h

〇PC2　榛原〜PC3　白山　152km

さて、行程の1/3を消化した。以前のトライクでのブルベの記録を読んでるとスタートからPC1まではほぼ同タイム。
だけどPC1〜2が前回2時間11分だったのが今回1時間46分。
めっちゃ速くなってない？？？？
まぁ、今回はPCでの停止時間を極力短くしてるので単純に比較はできないけども…
以外にも良いペースで進んできてるので気を良くしてPC3へ向かう。

しかし、トライクの巡航速度は2輪のリカンベントやロードなどと比較するとやはり遅い。
私の足で無理しない程度の踏みだと26km/hほど。Baornだと33km/hロードだと30km/hだからやっぱり遅い。
登坂も重量と車輪の抵抗が1本分多いので遅い。ただ、どんなに低速になっても転倒することがないので遅くとも確実に登れる。
下りはこれまたロードよりもちょい遅いくらい。
どうやっても2輪と比較すると全般的に遅い。けど、トライクの楽しみは速さではなく、地を這うような爽快感、カートのような乗り味、2輪にはない独特の感覚が楽しいのだ。

さて、PC2を出てしばらくすると日が登ってきて明るくなってきた。
そういえば、明るい青山峠を登るのはこれが初めての経験かもしれない。
いつも真っ暗な中走ってるので、初めて見る青山峠の景色を堪能しつつ、淡々と登っていく。
既に数名折り返して来た方々とすれ違い、挨拶を交わしていく。
中にはinainaさんやHeaven Weekでご一緒した方も。

ようよう、青山峠を登り切ってPC3まで下っていく。うひゃひゃー気持ちええ〜
まぁ、下った分はあとで登り返さないといけないのだけど…

時間：02:16:48　距離：47.08　区間Ave20.6km/h

〇PC3 白山〜PC4榛原　198km

PC3からは折り返し、今まで走ってきた行程を戻っていくことに。
青山峠をさきほど下ってきたので、またすぐに登り返さないといけない。
メンドクサイ…

っと、ゆるゆると登っていく。
峠の頂上付近でひでさんと遭遇。
ここから先、追いついたり離れたりを繰り返してPC5まで近くを走ることになる。
後から眺めているとダンシングを多用しててなんだか苦しそう。
あとで聞くと、ヘブンのダメージの手の痺れもまだ残ってるそうで。　

リカンベントならダメージ少ないですおぉおおお！

とはいうものの、この時点ですでに持病のアキレス腱炎は発生していて、さらに先日トライク仲間とツーリングしたときにハッスルしすぎたせいで膝に痛みが出ていたのが再発していて、両アキレスと両膝に痛みを抱えた状態に陥っていた。
ただ、そんなに痛みれレベルは高くなくまだまだ走って行ける状態ではあるが、これ以降は極力踏み込んだペダリングはしないように走っていく。おかげで遅い登りがさらに遅くなってはしまうのだけど。

青山峠の下りは爽快で、ええ感じに下っていく。
ただ、トライクの場合コーナーではっちゃけると横Gに耐えられずすぐに横転してしまうので、コーナ側に上半身を倒しこんで重心移動をしながら曲がっていかないといけない。
数回片輪が浮き上がって、冷や冷やしたけど…　横転したら路面に放り出されてさらにトライクが上から覆いかぶさってくるからな…くわばらくわばら。

時間：02:28:52　距離：46.84　区間Ave：18.9km/h

〇PC4　榛原〜PC5　五條　229km

さて、PC4を超えると往路で苦しめられた女寄峠がある。
10%のドストレートの峠。
往路は地獄だが、復路は超快適ダウンヒルに大変身。
流石に3輪だけあって80を超えても安定した下りだったが、車高が低くて体感速度が恐ろしいことになってた。
女寄峠を超えたら、走りなれたいつもの道。特筆すべきこともなく。

時間：01:21:57　距離：30.27　区間Ave：22.2km/h

〇PC5五條〜Arrive　304km

最終PC到着。
ぱぱっと買い物済ませてゴールへ向けて走り出す。

眠気と疲労とアキレス＆膝の痛みでスピードが上がらず。
しかし前回も思ったがトライクにディスクホイールはだめだ。
重りにしかなってないっ！　次ブルベ走ることがあれば軽量ホイールにしよう。うん。

最後の山場は雄ノ山峠。
これが工事中で片側通行になってるのだけど、停止位置が一番斜度のきっついところ。
これ…最悪やん？2輪の人たち。
再スタートできるのかいな？と思いつつトライクの私は時速3km/hくらいで安定して登り切るのであった。

時間：3:34:02　距離：75.33　区間Ave：21.1km/h

ゴールしてみれば、私にしては超早いグロス19.2km/h。
巡航速度が出ないので休憩時間を削りに削った成果とはいえちょっとびっくり。
前回の400は15.3km/hだったことを考えると劇的な変化だ。
マシン性能と休憩の取り方でこんなにも変わるとは…
トライクに対する評価を改めねばならない。
トライクでもブルベOKです。
みなさんぜひ！

〇結果
距離: 305.28 km
タイム: 15:55:21
平均スピード: 19.2 km/h
Avg Moving Speed: 21.8 km/h
高度上昇値: 3,373 m
カロリー: 5,009 C
平均心拍: 126 bpm
最高心拍: 168 bpm
平均気温: 17.8 °C
毎分気温: 11.0 °C
最高気温: 29.0 °C

ゴール後トライクの解説やらいろいろお話をして、20分ほど仮眠をとったのち、自宅までの46kmの自走の帰路に。
すっかりスイッチがOFFになってしまってるので全く速度が上がらず、帰宅まで3時間かかってしまった…

さて、これでトライクでのBRMは300と400をクリアした。
あとは200と600か。
いつかチャレンジできるだろうか？