パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

BRM609 近畿400km 再びのトライク de ブルベ 和歌山一周

近畿の400のエントリーに乗り遅れてしまい、参加できないはずだったのだけど運よく今回はキャンセル待ちで出走ができるようになった。
昨年のは台風被害により走ることのできなかった和歌山一周だったから今年は走りたかったのですよね。


さて、参加が決まったは良いが今回はどのバイクで挑もうか?
ポジション調整を行ったハイレーサーか、出番のないロードバイクか…


思案の結果、今回もトライクでの出走に決定。
ディスクホイールは前回ので懲りたので、WH-R550に換装。
そして、新たにフロントフェアリングを装備。

フェアリングを装備すると空気抵抗が小さくなって平地や下りが速くなるのよね。
私の走力が今一つで、巡航速度低めだからマシン性能に頼って速度向上させようという算段だけど、さて400kmもの長い道程で使ったことはないのでどうなることやら?


お天気は金曜夜から土曜の昼まで雨予報の気温は26〜19度。
ウェアは夏ジャージにビブショーツ+UVアーム/レッグカバー。夜の防寒用としてベストとウィンドブレーカを用意。雨具は頭の先から足の先までフルセットを用意。


コース
http://yahoo.jp/rEVYrN

前半に山間部を走って後半は紀伊半島を海岸線沿いに帰ってくる感じ。
前半に長い登坂で打たれてけちょんけちょんになって、後半は海岸線のアップダウンでじわじわと苦しめられるコース。前半を如何に頑張らずに乗り越えるかがキーかな?


朝4時前に自宅を出発、46km先の泉佐野をめざす。
天気は幸いにも雨は上がっており、雨に降られる必要がなくなって大助かり。
泉佐野まであまり信号に引っ掛からず順調に走れて6時前には泉佐野へ到着。
やはりフェアリングの効果で巡航速度が速くなってる。25km/hが27km/hになった感じで劇的とはいかないまでも効果はある。


出走の7時までぐだぐだとしながら待つが、ちょっと参加者少な目か?
雨予報でDNSが増えたかな?でも実際は雨はあがったのにね、もったいない。


途中伊太祁曽駅を通るので寄り道。

だけども駅長の出勤時間は10時からなんだよなぁ…
http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/sstama.html#yasumi

駅長はいらっしゃらなかったが、ちょうどラッピング電車がやってきた。
たま電車だ!これって内装もいじってるのかな?乗ってみたい。


黒沢峠をゆるゆると登る。しかし、雨あがりの湿気を含んだじっとりな空気がとても不快で汗がドボドボと出る。水を飲んだら飲んだだけ汗が出る感じで、今日はミネラル分と水分の流出が激しそう。
しらまの里の峠も超えてPC1ヤホーポイントへ到着。
もう、汗かきすぎてシートに汗が溜まってる。ジャージも汗で上下べっちょべちょ。
空を仰ぎ見るとなんだかもう夏っぽい。暑さとジトジト感…梅雨がやってきたことを実感させられる。

道の駅龍游で腹ごしらえをして峠を越えてPC2「古道歩きの里 ちかつゆ」へ。
「ちかつゆ」って変わった名前だなぁと思ってたんだけど、由来を読んで納得。

「ちかつゆ」という地名は、花山天皇の熊野詣のとき、現在の箸折峠で食事をしようとして箸がなかったので、萱の茎を折って箸にし(箸折)、そこからしたたり落ちる赤い汁を見て「これは血か露か」と言ったことに由来すると伝えられる。


ちかつゆが終われば最後の峠を越えて熊野川沿いに新宮に降りる。
熊野川沿いは昨年の台風の影響による復旧工事がそこかしこで行われていた。
また、山が削げ落ちていたり、かなり高い位置にある橋に流木が沢山引っ掛かっていたり、破壊された小屋があったり。まだまだ台風の爪痕は痛々しい。




新宮到着は17時。2年前にハイレーサーで同コースを走ったときは新宮には17時着だったので、ここまではトライクだから遅いというわけでは無さそう。
こりゃ中々良い感じなんじゃない?と、やっと山岳エリアが終了してホッとしたのもつかの間今度は延々と海岸線地獄が始まるのであった…


太地辺りで数名車に乗ってる方や歩行者の方から声援を頂く。
トライクだし目立つのもあるのだろうけど、ついこないだツールド熊野のレースをやってたのでその影響もあるのだろう。太地には自転車文化が根付いてるのだろうね。


20時、串本へ到着。
日が落ちて若干気温が低くなってきて、汗でぐっちょりのジャージでは寒さを感じるようになってきた。
出来ればどこかで温泉に入ったりしたかったが、串本から先はしばらく何にもないんだよね。
というか、串本で入っとけは良かったんだけどね…


ここでの判断が裏目に出てしまい、串本を出発してしばらく後から濡れたジャージのせいでお腹が冷えてしまい腹痛が発生。
このエリアは本当に単なる海岸線なので店も何にもない…
ちょっとこれはヤバイ、雉打ちせなあかんか?と思ってたところに出てきたJRの駅舎。
たすかった…
どうも腹の冷えと串本で食べたカレーが悪さをしているようで、田辺まで腹痛を抱えて走る羽目になってしまった。


24時、田辺に到着。
田辺には弁慶のさとというお風呂があるが最終受付が23時。
残念ながら湯につかってほっこりすることは叶わず。
しかたないのでコインランドリーでジャージを乾燥させて冷えを軽減させることに。
しっとりジャージで夜間走行するには若干寒いのだけど、かといってベストを着こむと暑い、そんな気温。


田辺辺りからは海岸線のアップダウンに加え向かい風も出てきて苦しめられる。
さらに、深夜に入ってきたので眠気も発生。
自転車が前に進みません…


眠気は出てきたが今回は幸いにもトライク。
仮眠はどこででもすぐに取ることができる。
2輪に乗ってる場合、眠気を感じた時の対処は…

  1. ベンチ等があり3方向ないし4方向が壁に囲まれ、天井がある小屋っぽい物を探す。
  2. 1が見つからない場合、ベンチ等の横になれるところを探す。
  3. 1,2ともに見つからずどうしようもなくなったときは通報されない範囲で道端で…


っとこんな感じ。小屋っぽい物やベンチってなかなか見つからないときがあるので、パフォーマンスが激落ちした状態でしばらく走ることになるのだけど、トライクの場合は…

  1. 駐車できるスペースを探す


これだけ。
まぁ天井があったり壁があったりした方が望ましいのだけど、基本的に駐車さえできればそのまま寝てしまえばOKなので格段に楽。
そういう意味ではトライクは最強のブルベマシンともいえるかもしれない。速度が出ずらいのが難点なのだけど…


なんどか睡魔につかまりスポット仮眠を取りながら走るが、どうも300kmを超えたあたりからスピードが出ないというか出せない。
水越峠で夜空の星を楽しむ予定だったのだけど、大幅に遅れに遅れて結局空が白んだあたりになってしまった。
夜はパフォーマンスが落ちるとはいえ、300kmを超えてからの落ちっぷりは激しい…
田辺までのタイムは2年前のハイレーサーで走ったときと今回のタイムは15分差だった。
そこまではあまり差がなかったのだけど、広川到着の時刻は大きく差が開いてしまった。
2年前は3時48分着で、今回は5時13分着と1時間半もの差がある。
結局この区間のAveは12.6km/hと最低。
前半の山岳区間でもAve17km/h台をキープできてたのに落ちすぎだ。
なんでこんなに落ちこみが激しいのだろうか?トライクだから?
トライクではまだ300km以上を走る脚が私には無いってことなのかな?


っと、まぁほぼ踏めなくなった状態で広川からの最終区間へ突入し、7時組のほぼ最後尾でゴール。


距離: 404.96 km
タイム: 26:04:41
平均スピード: 15.5 km/h
高度上昇値: 3,716 m
カロリー: 6,943 C

移動時間: 18:48:02
Avg Moving Speed: 21.5 km/h
最高速: 64.3 km/h

高度
高度上昇値: 3,716 m
高度ロス: 3,690 m
最低高度: 51 m
最高高度: 530 m

心拍
平均心拍: 119 bpm
最高心拍: 168 bpm

温度
平均気温: 21.1 °C
毎分気温: 16.0 °C
最高気温: 32.0 °C


ゴールしてしばらく駄弁ったのちに自宅への自走開始。
信号の引っ掛かりが最悪で500m毎に停止させられて巡航できないわ、眠いわ、超晴天で暑いわ、疲れ果ててるわで、帰りは3時間半もかかってしまった。


さて、これで300と400はトライクでクリアできたわけだけど、どうも300を超えると疲労困憊してしまうみたい。
9月の600はどうしようか…
おまけに200もがんばったらトライクでSR取得ができちゃうぞ?


おまけ:
前見えてるの?と何度か質問されたので。
トライク視点でのダウンヒル動画です。
http://youtube.com/watch?v=iAVm3PqvNJM