ツールド美ヶ原2012 念願の美ヶ原からの景色也か?
今年で5回目のエントリーになったツールド美ヶ原。
リカンベント単独のクラスを作ってくれてる素晴らしいレース。私の知る限り「リカンベントクラス」があるのはこのレースだけではないだろうか?
数年前は10数人ものリカンベント乗りが参加していたらしいのだが、私が参加しだしてからはエントリー数が10を超えることは無く、実走者数は片手で足りるといった寂しい状況が続いている。
関西では確実にリカンベント愛好者が増えている感はあるのだけど、関東では人口は増えてないのであろうか?
もっと山を登るリカンベント乗りが増えてもよいものだと想うのだけど、なかなか現実は厳しい。
決してリカンベントは山を登れない乗り物ではないのに…いやむしろリカンベントこそ山に最適なマシンではないのかと最近思い始めてる。(妄想)
そもそもロードだって山を走るのに最適かと言われると一般人や初心者目線で判断すると否だよね。絶対エンジン付の方が最適だ。でも、ある程度脚ができた自転車乗りにとっては山はロードで登るものであり、一部のマニアにとっては登坂こそ喜びなんて方々もいらっしゃる。
リカンベントも同じで、乗り始めのころなんて登坂がきつくてきつくてやってられない。でも、脚が出来上がってくるとロードと比較して速度は劣るもののキチンと登れるようになる。
また、ロードだと登坂を登り続けると上半身がヘロヘロになってペダリング効率が落ちてしまうことがあるが、リカンベントの場合は上半身はシートでがっちりホールドされており、パワー効率が落ちることがない。
おまけに寝転んでるのでポジションも楽だし、ほんまいいことづくめだね。うん。
話題閑休。
さて、5回目のエントリーなんだけど実走は今年が3回目。
第1目標はベスト更新だけど、山の練習は最近してないし、体重も去年から3kg増えてる。
去年からPBPがあったりヘブンウィークがあったりとイベントでは長距離は走ってるが、日常的な練習は皆無。
ベスト更新できる要素があまりないのだけど…さてさて。
使用マシンは登坂に強いRansのハイレーサーのF5pro。
ギア構成はフロント28tにリア28tのギア比1.0が最少。
タイヤは今年は20cを装着して、タイヤの軽量化とタイヤ抵抗の低減を狙う。
あと、アイドラをXstreamから拝借してきて純正アイドラからチタンアイドラに換装。
シート角は最大に立たせて35°に設定。
日曜朝。目覚めると曇天。
天気予報では6時から雨の予定なのだけど…、レース終わるまでもってくれれば良いのにな。
と、朝飯を食べて準備して宿を出るときっちり雨。
シトシトとしっかりと濡れる雨。
思えば1回目は豪雨で中止、2回目はDNS、3回目は土曜日雨の本番は山に入ると霧と雨、4回目は土曜日雨の本番は曇。
いっつも天候がよくないね。
まぁ、梅雨時期だから致し方ないのだけど一度くらいカラッと晴れても良いんじゃないの??
今年のエントリーは8名で、7名が出走。
ハイレーサーx1 ミッドx4 トライクx2の構成。
残念ながら今年はタンデムの方がいらっしゃらない。毎年出場しておられたコンビさんはどうしたのだろうか?
ちなみに、タンデムの場合リカンベントクラスに編入で1人分の参加料でOKらしい。(うろおぼえ)
スタートラインに並び、号砲をまつ。
沿道の観客さんにじーっと見られてなんだか気恥ずかしい(笑
スタートの号砲が鳴り、今年初めてのレースが始まった。
クリートのキャッチも上手くゆき、先頭に飛び出す。
信号を右折し旅館エリアへ入り斜度がきつくなる。
このレース、スタートしてすぐに15〜20%の激坂区間が現れるのよね…
ウォームアップなんてしてないから筋肉がほぐれるまえに激坂へのチャレンジ。
これがなかなか辛い。ここで頑張りすぎると大腿四頭筋がパンパンになって後のパフォーマンスに影響するので無理しないように耐え凌ぐ。
また、この旅館から激坂エリアが一番観客の方々多い。
リカンベントは珍しいので「すげぇ〜」「よく登れるなぁ」「がんばれ〜」などと声援を受けつつ走る。
2度ほど前輪が浮いて足を着きそうになったが、観客もいることだしココで足を着いたら恥ずかしい!
っと踏ん張ってリカバリ。
はぁ〜しんど、っと激坂区間をゆるゆると走る。
激坂区間を超えて美鈴湖へ。
いつもなら和太鼓部隊が応援してくれてるのだが、今年はおらず。
雨だから仕方ないか…残念。
美鈴湖で応援してくれてる子供たちに手を振り振り、激坂後の平坦で脚のリカバリをしつつ走る。
この後は延々と登坂。
踏むのみ!だがどうにも追い込めない。ちょっと余裕を持った感じで走ってる。
なんてったて、横に着いた報道車のカメラにサムアップしたり…
追い込めてたらそんな余裕ないもんねぇ〜
しゃかしゃかと漕ぎつつ登るが、激坂区間を超えたあたりから右尻筋が攣ったような痛みが発生。
ペダリングはできるが、軽いギアでのケイデンス高めで漕ぐことが出来なくなった。
よって、中〜重めのギアを踏んでいくことに。これだと脚の疲労が激しいのだよねぇ。
それでもまぁまぁええ感じに登っていく、前から落ちてくるロードの選手たちを抜いていく。
ふふっ、リカンベントにビックリする人たちが沢山。
ロードを登坂において追い抜くというのはリカンベント乗りにとって愉悦なんだよね。
『登坂はリカンベントで楽勝っすよ〜』などと吹聴しつつ走っていく…
武石峠を超えたら後は緩やかな登りと下り!
毎年スピードを出す区間だけど、今年は雨と霧。
路面はスリッピーだし履いてるタイヤは20cでグリップに劣る。
スピードを出しすぎないようにヒヤヒヤしながらカーブを曲がる。
最後の登坂を全力で踏んでゴール!
タイムはなんと1時間42分16秒のリカンベントクラス優勝!
去年のタイムが1時間48分33秒だから6分17秒も短縮できた!!!
これは素晴らしい。こんなに大幅に短縮するとは、まだまだ伸びシロがあるということなのかな?
昨年の真のリカンベントチャンピオンとのタイム差は24分だった。
今年で6分短縮できたから現状の差は18分。
まだまだ差は歴然だけど、今の調子でいけば3年後には追いつく??(無理)
そして、ゴール後の風景。
雨と霧と風で寒い…
冷えたトマトもあったのだけどね。
今年も美ヶ原の景色は見えず。また来年。
距離: 20.55 km
タイム: 1:42:16
平均スピード: 12.1 km/h
高度上昇値: 1,262 m
カロリー: 1,408 C
平均気温: 14.3 °C
リカンベントは楽しや