パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

PBP2011 1.7日目 PBPの長い1日目の終わり。

第1日目 行程 
サンカンタン〜モンターニュオーベルシュ(140km)〜PC1 ヴィレンヌ=ラ=ジュエル(221km地点)


水を得、生き返った心持でペダルを踏む。
あたりはすっかり暗い。あたりは真っ暗でどれくらいの斜度で上ってるのかがわからない。
すでに、私よりも30分以上遅く出走したロード軍団にはちらほらと追いつかれつつある。
みんな速いなぁ〜
ハンガーノックと水切れの乾きと日光照射でかなり力が弱まってる。
最初の勢いはどこへやら、ヘコヘコと前に進む。うん、でもいつもの6割パワーくらいのブルベ速度だ。問題ない。


暗い丘を登っていると後方から『日本人の方ですか?がんばれーー』と声を掛けていただいた。
嗚呼、久しぶりに日本語聞いたわ。なんかうれしい。
『ありがとう!がんばれ!』と返事をしたら、その方はあっという間に見えなくなった。


サービスポイントのモンターニュオーベルシュはまだかいな?と走っているとちょっと大き目の街ががやって来た。
いつものごとく中心地に向けて丘を登る。
そう、ここへたどり着くまでにいくつかの街を抜けてきたが、いずれも丘の一番高いところに教会があり、教会を中心に街が広がっていく。日本とはまったく街のつくりが異なる。これは面白いなぁ〜


でもでも、かならず丘を越えないと街を抜けられないのよね… これは案外大変。


丘を越えるとちょっとしたカフェが出てきて『カフェー』と呼び込みしてる。
たくさんのランドヌールも停止して休憩している。

あ?これがサービスポイント?えらくこじんまりしてるのね?
と思ってたら、『日本人の方〜』と呼ぶ声が。
あ、さっき越えかけてくれた方だ!
と思ったら、@tarapichiさんだった。


■21日 23:39 モンターニュオーベルシュ 140km 6時間経過


暑いっすわ〜とボヤキながら買ってきた500mlコーラ2本を軽く飲み干し、ポテトとソーセージで補給を取る。

後からやってくる日本人たちと談笑しながらだべってたら、1時間も休憩してしまった。


いやいや、休みすぎやわ(笑
とりあえず80km先のPC1へ向かわねば。
というかPC1が221km地点って遠くないですか(汗


さぁいくべーーとしばらく走ったら、スタッフの人がなにやら誘導してる?
ん?まさかもうシークレット???
と思ったら、これが本当のモンターニュオーベルシュのサービスポイントだったw
ここでinainaさんと遭遇、お話もしたかったし、サービスポイントの中も気になったがすでに1時間休憩してるので、とまるわけにもいかず。
泣く泣く先を急ぐ。


真っ暗闇の中、淡々と走るランドヌールたち。
2時を越えたあたりで眠気と空腹感がやって来た。
どこか補給できないかな?と思ったが深夜2時。あいてる店なんてない。


それでも3時。通りかかった街でパンを売る店が。

嗚呼この店はPBPを走るランドヌールのためにこんな深夜までお店を開けてるのね。
ありがたい。ありがたい。
コーラとクロワッサンをぱく付き5分のスポット仮眠を取る。
夜3時。私が飯喰ってる間も、ランドヌールたちが颯爽と走り抜けていく。
みんな本当に元気だ。


深夜の郊外の丘を走ってると、沿道から拍手が。
え?こんな深夜にもPBPの応援?
そうなのだ、この深夜にいたるまでの間にも日が落ちて夜が更けても沿道に椅子を持ち出して応援してくれてる爺様や、テーブル出して家族で応援している一団やら。
日中ならまだしも、こんな夜の夜中まで応援をしてくれるとは、なんてこの国は自転車に理解があるのか?
さすがツールドフランスを開催している国。自転車の文化が違う。
こんなにうれしいことはない。


■22日 4:16 PC1 ヴィレンヌ=ラ=ジュエル 221km 11時間16分経過


4時なのに出迎えの人がたくさん。

 ぶらぼー ぶらぼーー …

ありがてぇありがてぇ;;


ちょっとしたショップがあることを確認し、3ユーロ払って仮眠施設で爆沈。
もうげんかい、ね む …

(1日目終了、2日へつづく)