パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

谷垣幹事長の頸髄損傷に想う

先日より自転車での転倒で怪我をして入院していた谷垣さん。
とうとう幹事長の続投を断念されましたね。
自民党幹事長に二階俊博氏起用 入院の谷垣禎一氏は続投断念 3日の内閣改造で安倍晋三首相決断



怪我の状況が頸髄(けいずい)損傷を伝えられていたのでやはりか…と仕方がない気もしますし、軽微であってほしいと願っていた思いは届かなかったか、と残念な気持ちです。


頸髄損傷というのは背骨の中の脊髄を損傷してしまう怪我です。
その中でも頸髄というと頭に近い部分の脊髄、要は首の神経ですね。

頸髄損傷とは
http://okeison.com/keison/keison2.html


首の骨、頚椎は上から第一頸椎、第二頸椎と七つあって上からC1、C2と略されることが多いようです。
上に近い場所を損傷するほどに症状が重くなって、C1やC2などの頸髄を損傷してしまうと呼吸器を動かす筋肉が停止してしまうため息が出来なくなって死んでしまいます。
ブラックエンジェルズの雪藤さんがスポークで首筋を刺して外道さんたちを送り出していましたが、あれは今思うと脊髄狙いだったんでしょうねぇ…


事故で背骨を折ってしまったTORIALさんが脊髄損傷について記事を書かれているのでご紹介します。

筋金抜きライダーのブログ 脊髄損傷について
http://sujigane.blogspot.jp/2016/07/blog-post.html?spref=tw

私が損傷したのはC5,C6で比較的下の部位で神経への損傷が深刻ではなかったため不全マヒで済みました。
今では一般人と変わらず生活を出来ていますが、それでも起立性貧血になりやすかったり、排泄に難があったり、感覚がなかったりで色々大変なんですよね。

そんな私でも入院時は1か月目は寝たきりで体を動かすことはままならず。
握力なんて2kgもないくらいで箸もスプーンもまともに持てない状態。
そこから2か月リハビリしてようやく杖つきで歩けるようになりました。
http://d.hatena.ne.jp/take3-HBR/20140126/1390748241


神経は損傷してしまうと骨折などと違い自然治癒することがないからそのまんまなんですよね。
iPS細胞の研究が進めば希望がでてくるかもしれないと言われていますが、どうなんでしょうね。
STAP細胞は…


どこまで健康な所まで体を戻せるかは本人のリハビリ次第。
谷垣さんも入院してまだ間がないから、多分体は動かせる状態じゃないだろうね。
C1やC2などの上位部位を損傷していると全身まひの可能性も出てくるだろうし…


でも谷垣さん、リハビリを頑張ってまた仕事や自転車に復帰してほしいもんだ。
リハビリに必要なのは『自分を取り戻す』熱意だからね。仕事はしらんけど自転車は大好きそうだし、きっと大丈夫だよ。
もしかして、私と同じようにハンドサイクルのカタログを調べてるかもしれないしね。


というわけで、ざっくりと書きましたが頸髄損傷はとっても大変な怪我なのでみんな安全に気を配って自転車に乗りましょうね。
特にロードバイクは前転してしまうリスクがあって、『前転で頸髄損傷してしまった』よく聞く話なので。


あと、家族の方へお願い。
自転車で怪我をしてしまった家族を心配するあまり、自転車を禁止してしまう。
この気持ちは良くわかる。
良くわかるんだけど、自転車乗りから自転車を取り上げてしまうとリハビリをする目標を失ってしまうのですよ。
『やりたいことやれるようになる!』のがリハビリの原動力なのです。
その源を奪ってしまうと頑張れません。
精神的に強い人であればほかに目標を見つけて頑張れるかもしれません、でも私のように弱い人間は目標を失ってしまって頑張れないのです。
お年寄りが怪我をしてしまってからリハビリを頑張れないのと同じです。『もういいや』と思ってしまうとそこでおしまいなのです。
だから、お願いです。完全には自転車を取り上げないであげてください。せめて近所くらいは許してあげてください。


ロードだとまた前転するかもしれないから、こんどはリカンベントでね。


これなら前転リスクは皆無!
え?こんどは被視認性が?

車からどのようにリカンベントが見えているか?
http://d.hatena.ne.jp/take3-HBR/20140703/1404400079

痛しかゆしやね。

ツールド美ヶ原2016 走行記 史上最大のリカンベントヒルクライム その2

さて、10人出走となった美ヶ原ヒルクライムリカンベントクラス。
私が知る中で一番出走台数が多い2016年の美ヶ原ヒルクライムがもうすぐ号砲がなって始まりますよ。


レースが始まる前にここへ至るまでを振り返ってみよう。
初めて出走したのは2008年のころ。
当時はまだリカンベントに乗り始めたばかりで登坂なんて嫌いでしたが、『ヒルクライムレースにリカンベントクラスがある』ということに感動してはるばる大阪から参加したら悪天候でレースが中止になるという予想外の結果。
交通費も勿体ないし『レースは中止になったけど雨でも登ってくる!』と勢い込んで表に出てみたは良いがあまりの豪雨と長野の寒さにやられて宿から1kmも走らないうちに帰ってきました。
しかも輪行して持って行ったリカンベントOptimaのLynxxですよ。重いんですよLynxxは。どうしてくれるんですかこの肩の内出血は!
そんなさんざんで情けないのがツールド美ヶ原の初体験。


その後2009年に再度参戦して、1時間51分でなんとか完走したものの雨が降っていて景色なんて見えないし、寒いし。
そして2013年に車に撥ねられて頭蓋骨と頸椎骨折、頸椎損傷という大怪我を経て、昨年の2015年にツールド美ヶ原の復帰第一線。
頸椎損傷による体の麻痺が残る中ツールド美ヶ原を走り切れたというのは本当にうれしかった。
タイムはさんざんだし、途中転倒するし、激坂は登れないしで良いところなしだったけど、成績なんかどうでも良くて走り切れたのが本当にうれしかった。
そんな2015年を経て復帰2年目の2016年のツールド美ヶ原。
今年は1月から練習を積み重ねて来て、怪我する前のようなペダリングもなんとなくできるようになった。
2016年の今年は去年達成できたことは当然出来る。
私は去年の私を超えて更なる高みに登るのだ!


ということで2016年のツールド美ヶ原の目標設定。去年は完走することが目標だったけど、今年はそんなもんできて当然だしねぇ〜

1.激坂で足つきしない
2.昨年のタイムから6分短縮


あと一つ『3位に入りたい』という目標もあったが、今年は関西から友人たちを連れてきてしまったので私が3位に入るのは絶望的だ。
まえさんやSDVのオーナさんに勝たねばならない。SDVのオーナさんには去年序盤に抜かれてそれっきりだったからなぁ〜
まぁ、3位目標は奇跡的に出来たら良いな。ということで。



そんな感じで、三枚目要素を極力排除して二枚目までは望まないけど普通にヒルクライムすべくレースの号砲が鳴った!



例年通りスタートダッシュをしてトップで温泉街に入る。
温泉街では沿道の皆さんが応援してくれているので手を振って挨拶しながら登っていく。
トップでいられたのはほんの一瞬で、トライクのうっしーさんにあっという間に抜かれ。

えむきゅうさんやまえさんにもあっという間に抜かれ、SDVのオーナさんにも抜かれあっという間に順位を落とす。

まぁ、しょうがないよね〜私は麻痺のせいで体幹があまり動かないからパワー出せないし登坂遅いもんね〜
温泉街を抜けた激坂区間を登っていく。
昨年転倒したポイントもクリア!良い感じに登っていく。
激坂の終焉のヘアピンが見えてきた、やった!ここさえ超えれば第一目標の『足つきしない』という目標はクリアできる。


そう思いヒィヒィ言いながら激坂を登っていくと前方から『パーーン!』と大きい破裂音がした。
あぁ、誰かバーストしたな。こんな激坂区間でかわいそうにね。盛大な破裂音だったからチューブがタイヤに噛んでたのかな?
整備不足ならまぁ自業自得だけどさ〜
前方の右の路肩で止まっている選手がいる。
あの人がバーストした人か。かわいそうに。


…?
なんか見たことのあるごっつい上半身????
まえさんやん!!!!!!
おいおい大丈夫かよ〜『おーぃ、まえさん大丈夫か〜?』と声かけたら注意が逸れてタイヤに踵ヒット!!!


あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああ
ああああああぬああああ
あああああああああああああああ


足つきしました。
あとちょっとで激坂区間終わりなのに、あとちょっとで足つきしない目標クリアできたのに。
やっちまった〜〜〜〜〜〜
まぁ、レース中の激坂区間に他に気を取られた俺が悪い。
気を取り直して先を急ごう。
(まえさんがパンクで停止してるだとぅ?これは3位奪取できるちゃーーんす!)



激坂最後のヘアピンを押し歩きしてからリスタート。

4.4km地点CP1美鈴湖に到着。
去年のタイムからマイナス4分で進行中。
なかなか良いペースだ、この先さほど難所は無いので第一目標の足つきは逃したが第二目標は達成できそうだ。
ちょっと序盤に三枚目要素が入ったがもう大丈夫。華麗に登坂を制覇して俺は去年の俺を超えてやる!


次のCP2は8.2km地点。コースは全長21kmだけど16km地点以降は下りと平坦が出てくるのでCP2が登坂パートのおおよそ半分くらい。
CP2を超えて昨年よりマイナス5分進行。
うん!良い感じ。行けるぞ!

                            • -


行けるはずだった。
あのまま行きたかった。
あのままゴールへ突っ走ってクールに決めたかった。
昨年のタイムを6分とは言わず10分、いや15分、いやさ20分短縮して『2時間を切って1時間台でゴールしてん凄いやろう!』と自慢したかった。


しかしそれは叶わじ。
CP2を超えた頃からだんだん視界が狭くなってきて、意識がぼんやりし始めた。
最初は貧血か?と思っていたがだんだん脚に力が入らなくなって、眠くなって、めっちゃお腹がすいて…


あかーーーーーーーーーーーん!
ハンガーノックやん!!!!!
なんでだ?
たかだか2時間ちょいのレースでなぜハンガーノックになるのだ?
あれか?消化が良いようによく噛んで晩御飯と朝ごはんを食べたからか?
よく噛んだから満腹感がでてごはんおかわりできなかったからか?
いつも通りごはんをワシワシ食べておかわりすべきだった。
お腹がすいたら自転車進まへんねーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!


もうそこからはパフォーマンスはがた落ち。
いつもの練習ならば何か補給食を持ってるが、今日はレースだ。
飴玉一つ持ち合わせていない。
山の中だからコンビニもないし、自販機もない。
このまま残り10kmをなんとかしのがないといけない。


しかしどんどん体は弱っていってフラフラと登ってく。
そうこうしているうちに下山してくる選手とすれ違うようになった。
視界が狭く意識レベルが引くくパワーがないのでフラフラ走る俺。
右は下山でスピード出しておりてくる選手、左は崖。


あかーーーーーーーーーーーーん!
右に寄れたら衝突事故、左に寄れたら滑落事故やん!!!
これはまずい、もうタイムがどうこうとか関係ない。生きて帰らねば!!
途中何度か完全に停止して休息を入れながらCP3を目指す。


CP3に行きさえすれば人がいる。
人がいるんだよ、頑張れ俺。
しかしどんどん蝕まれる体力。


もうだめだ〜
ハンガーノックになって食べ物もない場合の唯一の手段をとることにした。
自転車を停止。
自転車を降りる。
自転車を地面に寝かせる。
ヘルメットを外す。
路肩に寝転ぶ。

(お休みタイム中( ˘ω˘ ))


そう、レース中に寝たのだ!!!!
なにしてんの俺w
いや、もーしかたがないじゃない。食べ物がなければ寝るしか回復手段がないもの。
でもね。寝るには大問題があってね。
寝転んでたらさ、聞こえるわけさ。

『うぉ?なんだ?』
リカンベントだ』
『誰か倒れてる! だいじょうぶでーすかーーーーーー!!!!???』

あかん、下山する選手にめっちゃ心配かけてる。
ごめんなさい。お腹空いてへたり込んでるだけです。
ごめんなさい。なにか食べ物ありませんか?
あゝ、あっという間に行き過ぎて行かれた。
なにか食べ物を恵んでください…ひもじいです…


まぁでも寝転んでたのは3分にも満たない時間だろうけど、ちょっとだけ回復してCP3を目指して走り出す。


CP3まであと50m。
下車して徒歩でCP3へ。
CP3には希望が、この局面を打破してくれる人がいるはずだ。
どこだ?どこに居る?


いたーーーーーーーーーーーーーーー!おばちゃん!!!!!!
私は気力を振り絞って声を出す。
『あ…飴を持っていませんか?飴をください』
そう、おばちゃんなら飴を常備してるはずなのだ。


ああああああああああああああああああああああああああ
ありがとう!!!!!!!!
おばちゃんの差し出す飴の袋から飴をわしづかみにして頂く。

のこり6.3kmなんとか行けそうだ。
ありがとうおばちゃん!この『カンロ 濃い贅沢 金のミルクキャンディ』の味は忘れないよ。


飴を舐めて糖分を得てちょっと覚醒して最後のアップダウン区間へ。
下って、登って。
登りの途中の立哨のおじさんに『お腹空いて力はいらんわ〜』と軽口をたたく元気も出てきた。
するとおじさん『おにぎりだったらあるよ!
おにぎり欲しいけど、おじさんのお昼ご飯だろうし残り500mだし、このまま頑張るわ!
ありがとうな!おにぎりのおじさん。


しかし、ゴール前の登りがつらいのなんの。
飴ブーストも切れて目がチカチカしながら登る。
もうしんどいから歩いてゴールしようか?と思ったが、下山まちの選手がみんなこっちを見てる。
あかんやん、そんな無様な姿見せられへん。
リカンベントが最後あるいてゴールしてヤンの。ププププ』とか思われたら嫌やん。
なけなしのプライドと見栄を振り絞ってゴール!



仲間たちが迎えてくれたが、もはや精も根も尽きてリアクションする元気なし。
地面に倒れ伏して身動き取れず。
下山用のカバンにチョコレートが入ってるがそこまで取りに行く元気などなし。
もーあかんねん。


倒れ伏す私にうっしーさんがコーラをチョコレートを提供してくれた。
貪り喰う。
コーラ旨い!
チョコレート旨い!


コーラは!このコーラは!命の水だ!!!!!!!!ヽ(`・ω・´)ゝ☆シャキーン


やっと意識がしっかりしてまえさんの買ってきてくれたおやきもくさぼり喰ってやっと復活。

ほんとうにうっしーさん、まえさんありがとうございました。命の恩人です。


頂上で私を待っててくれた仲間たちと記念撮影して下山。


表彰式で壇上に上がる皆をまぶしく見ながらツールド美ヶ原が終了したのだった。
さて、事前に建てた目標は?


1.激坂で足つきしない
→足つきどころか地面に寝転んでましたしwwww


2.昨年のタイムから6分短縮
→昨年のタイムから20分加算


いやいやいや、そもそも完走すら危うかったし。


アハハハハハハハハハ全部未達。
あ〜あぁ、序盤はええ感じで二枚目に進行してたのに結局去年を上回る三枚目的な結果になってしまった。
途中経過や事前準備がどうであろうともレースは結果がすべて。
これが私の今の実力なんだよね。
やっちまったなぁ…やらかしたよなぁ…


まぁ終わったことは仕方ない。
来年このようなことの無いようにご飯は一杯食べるようにしよう。
来年の目標は今回のでとってもハードル下がったしね。


来年の目標設定
1.地面に寝転ばない


自分のレース結果はさんざんだったけど、今回のツールド美ヶ原は関西から友人多数参加してくれて今までにない大人数のレースになってとても楽しかった。
来年はもっとリカンベントでの参加者が増えると良いのにな。
ハンガーノックでフラフラになった情けない私でもなんとか完走できたし、しんどいけど楽しいよ。来年一緒に如何ですか?


美ヶ原ツアーのみなさんどうもお疲れ様でした&運転ありがとうございました。
4人でワイワイ賑やかなツアーで本当に楽しかったです。来年はおやつ担当決めて行きましょうね^^!

ツールド美ヶ原2016 走行記 史上最大のリカンベントヒルクライム その1

二枚目でありたい。
常々私はそのように考え行動している。

これは昨年の美ヶ原ヒルクライムの時の日記のキーワードだ。
二枚目でありたいのだけど、激坂で転倒したり、曲がったバーコンが太ももに刺さったり、ジャージがぴちぴちでお腹が出てたり。
およそ二枚目とは程遠いような美ヶ原参戦だった。


今年はそんな三枚目ともおさらば。
真面目に、真摯に記録だけを伸ばすことを目指して走りましたよ。
まぁ、結果的にそれが仇になったわけですが…


さて、美ヶ原に至る前にダイエットのために毎日3km歩いたり、ポテチを断ったり、毎週末には練習に行ったり頑張った。
頑張った甲斐があって登坂力は去年よりも強くなった。ダイエットも2kg成功した。
2kgって誤差の範囲やん!などと言われそうだけど、以前より体のラインが絞まってフォルムはシュッとしてきているので贅肉が落ちてきているはず。でもそんなに体重落ちなかったのは贅肉の代わりに筋肉がついたからであろう。
きっとそうだ。そうに違いない。
そんな感じで、怠惰で飽き性な私にしては前準備は頑張ったのよ。

皆とポタでもしてラーメン食べに行きたいななどと思っても週末は練習練習!
気分が乗らなくても練習練習!
もうね、淀川のCRなんて飽き飽きしちゃったよ。風は常に向かい風だから嫌いやねん。
もうレースが終わったから淀川走って練習する必要がないと思うとせいせいするね。


そんな感じで美ヶ原本番。
今回はえむきゅうさん、まえさん、KinoPさん、私と4人の参加になるのでレンタカーを借りてみんなでワイワイ車で松本へ行くことに。
朝出発の準備していたら洗面所が水漏れしてて当座の対応をしていたら、時間に遅れて皆を待たせてしまった。
うーん、なんだか幸先がわるいぞ。


ん?KinoPさん。おはようございます。なぜ満身創痍なんですか?
自転車を車載して一路松本へ出発。

道中口さみしいだろうから皆で食べるお菓子を買ってきたよ〜などと言ったらば、俺も俺もという声が。
4人が4人ともお菓子を買ってきてたようで、めっちゃお菓子がたくさんになった。
…次回はお菓子担当決めとこうね^^;


8時過ぎに枚方を出て14時ごろには松本へ無事到着。20時過ぎには就寝。
翌朝、本番の朝。
天気は曇り。


今回のリカンベントクラスのエントリーは11名。
今年はどんな人たちが参加するのだろうかとワクワクして招集場所へ移動。まぁ、11人のうち半分は関西からの参加なんですけどね(汗


招集場所について一番先に目についたのがSDV Windrider!!!

ペダルが特徴的で回すよりも踏み込むペダリングになって出力が1.5倍になるらしい。
こんなレアなリカンベントヒルクライムで出会えるとはなんと素晴らしい!
しかもオーナーは昨年お知り合いになった地元のリカンベントライダーさん。
素晴らしい!この人のリカンベント愛は本物や!
レースが終わってからオーナさんのご厚意に甘えて関西人全員で試乗させてもらいました。


いつものようにワイワイと賑々しく試乗してたらオーナさんいわく『関西の人って凄いですね、しらふでそのテンションの高さなんですね』っと。
去年は『関西の人はなんでも笑いにするんですね、凄いなぁ〜』と言われたし、誤った関西人のイメージを与えてしまっているようだ。
うちら二枚目な関西人集団やしね。


そしてICEのXL!
私はICEのQあたりの世代からしか知らないのだけど、XLはMonsterやMicroよりもさらに前1999年ごろのマシンのようだ。
http://www.icetrikes.co/community/history



特筆すべきは手の込んだ美麗なラグ。補強板にわざわざ穴をあける手の込んだ加工。
素晴らしい!これぞブリティッシュバイクだ!
そんな素晴らしいトライクのオーナさんとお話させてもらうと驚愕の事実が。
なんと、私のブログの美ヶ原の紹介を参考にリカンベントクラスに参加を決めてくれたようです。
リカンベント乗りなら分かると思うのだけど、リカンベントは坂が遅い。
そんなリカンベントヒルクライムレースに出るというのは本当にハードルが高い。 とてもとても高い。
私は今では峠は嫌いでなくなったが、リカンベントに乗り始めた当時は坂が嫌で嫌でたまらなかった。
そのハードルを少しでも下げるお手伝いが出来たということが本当に嬉しい。
書いた記事が誰かに届くという事はとっても嬉しい事ですね。 このこことが今回の美ヶ原参戦の一番の収穫かもしれない。


あと、昨年も参加されておられたLogoのトライクの方などなど。
11人エントリーで出走10人という私が参加し始めてから最大の出走率で最大の出走数!
こんな大人数の美ヶ原ヒルクライムリカンベントクラスは見たことない!

昨年参加されていた頸椎損傷仲間のトライクの方が今年は来られていなかったのが残念。
昨年に「来年は参加しない」とおっしゃっていたので仕方ないか。
首折れ談義に花を咲かせることが出来きなくて残念だった。


ずっと美ヶ原ヒルクライムリカンベント参加者が増えると良いなぁと思っていたのだけど、こんな多くのリカンベントライダーが集まってとても嬉しい。
そんなテンションが上がる中、スタートの号砲が近づいてきた。

(ちょっと長くなってきたのでレース編は次回に続く)

ツールド美ヶ原 エントリー終了は5/31

6月26日に長野県松本で開催されるツールド美ヶ原。
これはヒルクライムレースなのだけどリカンベント乗りの中では有名なレースだ。
なぜ有名なレースなのかというと、なんと!「リカンベントクラス」が存在するのだ!
リカンベントクラスですよ、リカンベント
私の統計では自転車乗りに占めるリカンベント乗りの割合は0.3%だから、とんでもなく人口が少ないはずなのだ。
そんなマイナーなリカンベント用に専門のクラスを設けてくれているのはこのレースだけではないだろうか。
知らんけど。


しかもリカンベントクラスが設けられてもう10年は経過していると聞きます。
ツールド美ヶ原の主催の方はなんと熱い心をお持ちなのだろうか。
本当にありがとう。リカンベントクラスを設けてくれてありがとう。


そんな主催の方の男気に応えずに居られようか。いや、リカンベント乗りとして出走しないわけにはいられない。
さぁ!全国のリカンベント乗りたちよ、熱き心をもって美ヶ原へ集え!



エントリーは5月31日までですよ〜
http://j-cycling.org/utsukushigahara/



ロングホイールベース(LWB)のRans Xstreamについて その3 ウィークポイントは低速不安定

ロングホイールベース(LWB)のRans Xstreamについて
ロングホイールベース(LWB)のRans Xstreamについて その2 スペックと良い点悪い点

Xstreamは乗り心地が良くて速くて恰好良い!
まずはgoogleでの画像検索で格好いいXstreamの姿を確認してみましょう。


検索ワード:Rans + Xstream
https://www.google.co.jp/search?q=Rans%E3%80%80Xstream&hl=ja&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjx2fvQ4MzMAhVJ-mMKHZ_-AtkQ_AUIBygB&biw=1525&bih=718&dpr=0.9


検索ワード:recumbent + Xstream
https://www.google.co.jp/search?q=recumbent%E3%80%80Xstream&hl=ja&biw=1525&bih=718&tbm=isch&source=lnms&sa=X&ved=0ahUKEwic6MH84MzMAhVS42MKHbG3BikQ_AUIBygC&dpr=0.9


うーん惚れ惚れするねぇ(*´▽`*)



こちらは海外の方のXstreamのレビュー
http://www.bentrideronline.com/?p=2672
http://www.averyjenkins.com/?p=1237


Web翻訳でひらい読みしてるとちょいちょいSchlitterさんの名前が出てきます。
そうです、今やSchlitterというメーカを立ち上げた方ですね。
Schlitterの自転車はハイスペックなカーボンハイレーサーです。
そんな彼が開発したXstreamもスピード重視な速い自転車なのです。
速く、遠く、楽に 移動するための自転車。良いねぇ〜


さて、前述のレビューでも触れられているようにルックスも速度も乗り心地も完璧に思えるXstreamですがウィークポイントがあります。
それは、低速時の安定性の低さ。
低速で走らせると前輪がフラフラして安定しないのです。
個人的には7km/hを下回るとふらつきがひどくなる感じです。
速度が出ると安定性のなさは嘘のように無くなって安定して走ることが出来ます。
走り出しの最初の4漕ぎくらいまでが我慢のしどころって感じですね。
これ、平坦なところでのコギ出しであれば発進時に多少ふらついても問題はない。
問題になってくるのが、車通りの多い交差点での信号待ちの坂道発進だ。
坂道発進はどのリカンベントでも苦手とするところだけど、Xstreamの場合低速が弱いので坂道を真っ直ぐ走り出すのがかなり難しい。
しかも、車が多いと車道側にふらついてしまうと車にぶつかってしまう可能性がある。
も〜そんな時の発信は胸がドキドキの超緊張しちゃいます。
緊張しちゃうもんだからさらに普段通りの発進がしづらくなるんですよね。
怖い怖い。


でもまぁ、そんな時は自転車を押してしまうか、車が行きすぎてから発信してしまえば対処は出来る。
運用で問題を回避する感じですね。
回避できないのが登坂の時。
登坂で7km/h以下の速度になることはざらにあります。斜度が上がれば上がるほど速度が低下してさらに安定感が無くなる。
私が大怪我で入院して退院したあとにXstreamで清滝峠へ登りに行った時には距離3.2km平均斜度6.7%の軽い峠にもかかわらず低速からのふらつき→前輪踵ヒット、ふらつき→膝にハンドル接触のコンボで6回も転倒してしまったのだ。
今かんがえると半年の入院の後だったので筋力は落ちまくってるし麻痺もひどかったしで無謀なチャレンジで、まともに峠を登れるわけないのにね^^


とまぁそんな感じで峠には他のリカンベントよりも弱めです。
とはいえ峠を力強く登れる脚力があれば問題にならないのだけどね。ウィークポイントは筋肉でカバーする感じで。
筋肉があれば大抵のことは解決できるのよね。


Xstreamのフロントフォークは一般的な自転車よりも寝かせているし、トレール量も多い。
このフォークであれば安定性は高いはずなのだけど低速では安定しない。
それはなぜか?
色々調べていくなかで気が付いた。
前後輪の荷重バランスが原因じゃない?っと。
荷重バランスはハンドリングや加速度など様々な要素に影響を及ぼしていて、前輪と後輪の荷重バランスは40:60くらいが適していると言われている。
私の所有してるロードの荷重バランスを計測してみると41:59でハイレーサが43:57だった。
Xstreamの荷重バランスはというと…


27:73でした。



え?前輪荷重が30%を切ってるの???
前輪に荷重がかかってない。そらふらつくはずだわ〜
おまけに登坂になると重力に従ってさらに前輪荷重は抜ける傾向にあるからますます前輪が軽くなってフラフラになる〜

なるほど。得心がいった。
※私のXstreamは初期型です、現行型では荷重バランスが改善されている可能性もありますのであしからず。



まぁ、峠にさえ行かなければ問題ないよね。

しかし、私はそんなウィークポイントを改善する秘策を思いついたのであった。
更にXstreamへのラヴ度が上がるご機嫌な改装。


次回、Xstreamのラブラブ改装へ続く(かも?)

ロングホイールベース(LWB)のRans Xstreamについて その2 スペックと良い点悪い点

私のお気に入りのリカンベントであるXstreamの魅力をアピールしたくて記事を書いたのが2015年11月。
あれから筆無精が続いて放置してしました。
楽しみにされていた方申し訳ございません。

イムリーなことにヤフオクにXstreamの出品がありますね。

RANS XStream 26 リカンベント 発送不可

この記事を書いてる時点で158入札の146,000円。どこまで伸びるか、Xstream愛好家としてはとても楽しみです。


さて、まずは私の所有しているXstreamの紹介をいたします。
モデルはかなり初期型で少なくとも2011年より前のタイプです。
ですので、現行のモデルとは差異があるかもしれませんのでご了承ください。

フレーム素材:アルミ
全長:2300
ホイールベース:1710
ホイール:650c
BB高:650
シート高:510
落差:140 ※ライダーのシートポジションに依存
重量:12.5kg


■特長
全長2300というは図体の大きいリカンベントの中でもかなりの大きさです。
デカいです。室内保管するとはっきり言って邪魔です。
ただ、前輪を外せば常識的な大きさになります、前輪無しで一般的なロードくらいのサイズになります。

フレームが長い割には重さは12.5kgと思ったよりも軽いです。14〜16kg台が多いリカンベントの中ではむしろ軽量な部類に入るかな?

RansのXstreamはRAAM(アメリカ横断レース)のために開発された自転車でどちらかというとスピードを出して速く遠くへ走るための自転車です。なんでもRansのチームは平坦ではXstreamを使い、登坂ではF5を使用していたとかいなかったとか。この辺りはGoogle先生に聞いてみるといくつか記事が出てくるはずです。


■良い点
格好いい!
一般的なリカンベントと違い前輪が一番前にあり、一般的な自転車の構成とよく似ており一般受けしやすいです。
そのフォルムはアメリカンバイクに通じるものがあり、乗車姿勢が恰好良い(らしいです)。

ホイールが大径の650cなので速度維持が楽、700cよりも小さい650cなので踏み出しや加速が軽い。

チェーンラインが素直なので駆動効率が良い。

車高的にミッドレーサーになるのでそんなに低くなくて非視認性はソコソコ良い。
目線はちょうどドライバーと同じくらいの高さかな?

乗り心地が良い。
アルミフレームの自転車は一般的に乗り心地が硬いと言われていますが、Xstreamの場合は長いフレームが衝撃を吸収してくれているのかとても乗り心地が良いです。それは純正のメッシュのHoagie Seatからカーボンシートに交換した現在でも同じで乗り心地は良いです。



■悪い点
低速では非常にふらついて安定しない。

坂道発進が超苦手。

小回りが効かない。

下りカーブで曲がりにくい。

ポジション出しが難しい。(ハンドル切ると膝に当たる)




乗り心地が良くて速くて恰好良い!
なんてすばらしいXstreamなんでしょう。
でも、人に手放しでお勧めするには問題があって、一番のネガティブは「低速では非常にふらついて安定しない。」なんだよね。


次回Xstreamのウィークポイントに続く(かも?)

HC Worksさん主催のオフ会日程決定

すっかり桜が満開になりましたね。
先日はサイクリングロードを走ってきましたが桜が咲いてる場所はどこも人が一杯。
八幡の背割堤なんても〜〜〜〜〜 人が一杯でいっぱいで御幸橋の交差点なんて人がたくさんいすぎて進めません。
そんな春、嬉しい桜の春ですね。
春と言えば食欲!

4月1日から奈良のラーメン屋さんをめぐるスタンプラリーが開催されています。<らの道奈良>
http://ranomichi.blogspot.jp/2016/01/blog-post.html

らの道奈良 参加店
・麺〜leads〜なかの
・らぁめんトリカヂイッパイ
・アノラーメン製作所
・無鉄砲つけ麺 無心
・ちかみちらーめん
・麺処と市
・ラーメン家 みつ葉

私もぜひスタンプラリーに参加したいところです。春ですしね。



さて、リカンベント取扱い店の関西の雄、HC Worksさん主催のオフ会の日程の告知が掲載されましたね。

お知らせ x2

日時:5/8(日)・母の日 13:00〜17 :00
今年も晴れると良いですね。


で、びっくりしたのが2つ目のお知らせ。
「最速自転車対決 日本VSオランダ」ですって??????????
それってリカンベントが紹介されるというとですよね??
マジですか!!!
どんな放送内容になるのか楽しみです。


あれ?俺って町内最速ライダーとして呼ばれてなかったけど、出番まだ??