BRM326 福岡300km そこは冷たい峠
当初予定していたBRM326神奈川200kmが震災の影響で延期になり、それならばとエントリー締め切り直前に申し込みをした福岡300kmに行ってきました。
まともに自転車に乗るのは数週間ぶり、さらに帯状疱疹が癒えきってない状況で果たしてどうなることやら…
福岡へは金曜夜の名門大洋フェリーにて新門司港へ移動。
土曜朝着でブルベは17時スタートの完全なナイトラン。
天気予報では11-2度だったのでジャージ装備は以下のとおり。
上:起毛長袖ジャージ、クラフトウォーム
下:ウィンドブレイクビブタイツ、腹巻
デフィートグローブ、バフウォーマ、ヘッドウォーマ、ウィンドブレーカ、ハーフシューズカバー
春秋のちょっと暖かめといったイメージにしたんだけどコレが大失敗。
新門司港つくなり雪交じりの雨。とてもじゃないけど起毛長袖ジャージでは寒すぎて走れない。ウィンドブレーカ着れば何とかしのげるけど…こりゃ冬装備にしておけばよかったかと後悔し始める。
「九州だから暖かいだろう。南国だし。」と甘く見てた。
ブルベスタートは夕方なので空いた時間にくりらじでおなじみのデコさんの「バイクショップそのだ」を訪れることに。
しかし、山々を眺めると雪が積もってる…もうすぐ4月って言うのになんだこの寒さは?
お店のある商店街の入り口を眺める。
商店街を進んでいく。
なるほどこれは…くりらじでしゃべってた通りの商店街だな…
そして突然現れる、「バイクショップそのだ」
うわっここだけ綺麗だ(笑
お店に入り少しだけお話させてもらう。
デコさん、思ってたより男前だった。
その後飯塚へ移動。
ブルベスタートまでどこかで仮眠をとるつもりだったが、時間が中途半端になってしまった&仮眠場所が見つけられなかった(あとでジョイフルに入ればよかったと思い当たったが…)ため、適当に時間をつぶす。
受付を済ませてスタートを待つが、風が冷たくキツイ。
日のあるうちは小春日和だったが、これは日が落ちると冷えるぞと思ってたら主催からは「峠の気温は-4度となる予報です」と。
- 4度ですか…手と足の防寒がやばい。そしてウィンドブレーカじゃたぶん冷気を防げないだろうなぁ、と思いつつブルベスタート。
17時スタートの組は18名ほど。16時組みは80名ほどもいるのにえらい少ない。
今回使用するバイクは船輪行しなければならない&背中にも疱疹ができてるってこともありリカンベントは使用できず。
ロードバイクのRNC7を使用することに。
装備込みで16kgほど…重い。
一応病み中ってこともあり、無理はせずに走る。
ゆっくり走ってるとはいえ、他のランドヌールの速いこと速いこと、あっという間に抜かれて姿が見えなくなる。
でも、8名ほどの集団がコースミスしてそのまま進んでショートカットしてコースに戻ってきたのにはちと残念。
8人もいて誰も正しいコースに戻ろうとは思わなかったのだろうか?
すでに気温がかなり落ちてきているPC1から先は峠が待ち受けてる。
足はなんとかなるが手の冷え込みが厳しくなってきたので滑り止め付軍手を購入して2枚履きに。
これが大正解。手の冷え込みが改善されこのブルベ中冷たさを感じることはなかった。
1つ目の峠の登坂開始。
登坂中に気温をチェック−3.2度…まだ22時ごろなのに…
峠途中で3名ほどのランドヌールが止まってなにやらしている。
声かけてみるとなんとリアエンドがひん曲がって走行不可能とのこと。
見るとリアエンドが真上に曲がってリアディレーラが天を仰ぎ見てる。
さらにプレートおよびプーリーは粉砕してばらばらに…
エンドの曲がり程度ならばプライヤで無理くり直せばなんとかなるが…これは無理だ。
こんな極寒の峠でこの状況とは悲惨極まりない状況であったが、幸いにも峠越えて少しいけば有人チェックがある。まずはそこまで歩いていってみるとのこと。
お互いの無事を祈りつつ先を進む。
峠を越えて、いったん下る。
あかん、無理。登りは自家発電で暖かいけど下りは寒すぎる。
雨の予報はなかったが念のために持ってきていた雨具上下を装着。
いいね。雨具は。まったく冷えを感じず。
夜の峠の下りを「ヒャッホイ!」としながら下っていく。
十文字原展望台似て有人チェック。温かなスープを頂く。
ゆっくりしていきたかったが、あまりに寒すぎてゆっくり出来ず。
日が変わる頃にPC2に到着。
いつもなら適当に補給してリスタートするが寒さでエネルギー消費が多いのかガス欠気味&この先退避場所がなく眠くなったとき大変な為ジョイフルでがっつり補給&仮眠休憩。都合70分ほど。
PC2からはこのブルベ一番の標高を誇る由布院の登坂。
気温もドンドン下がっていってガーミンで確認したところ-6.6度。
え??
まいなす ろくてんろくど ??
こんな気温の中徹夜で走るんはじめてや…昨年の中部600での野麦峠往復も大概寒かったが、今回が一番の冷え込みや。
(他のランドヌールによると-8度の表示を確認したそうだ)
ボトルが凍り始め、登頂することにはガッチガチで水が飲めず。
そして下り、口元まで引き上げたバフウォーマが吐息の為凍り始める。
ウォーマなのに冷えさせるとはいかなることか?
幸いにも路面の凍結はなく「ヒャッホイ!」しながら下りきる。
なんで、夜のダウンヒルはあんなにも興奮するのか?
コンビニに着いたら可也のランドヌールが店内でウロウロ、中には店内でカップめん啜ってる。
寒いとは言え、あまり美しくない光景だと思いつつ補給食購入してすぐに再スタート。
休憩とるには寒すぎる。
PC3直後の峠を超えはじめたところで夜明けを迎える。
やっと日がでてきた。日光素晴らしい。
いつ見ても日の出の光景は素晴らしい。
眠気も限界なので、コンビ二の影で仮眠。ちょっと寒いけど…
ここからは最後の登坂。
これさえ超えればゴール。
えっちらおっちら登っていくが、日が出たことでめちゃくちゃ暑い。
この行程中初めてウィンドブレーカを脱いだ。
しかし、この最後の峠が登れども登れどもだらだらと続き中々頂上に着かない。
疲労もしまくりで眠気もばっちり一番辛い峠であった。
ラストの峠下ってゴール。
お汁粉を頂いてほっこり。
total
走行距離 302km
平均速度(全体) 17.5km/h
平均速度(メータ読み) 25.5km/h
走行時間 17時間15分
獲得標高 2834m
最高速度 57.9km/h
たかだか2834mほどしか登ってないのに、体の疲労っぷりが尋常ではなかった。
予定では18切符でゆるゆると帰ってくるつもりだったが、そこまでMにはなれず新幹線を奢って帰宅。
これで200,300,400までの認定はクリア。
後はBRM423 名古屋600kmを無事にクリアできればSR認定をゲットできる。
PBP出場へ向けてなんとか一安心できるかな?