パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

How to 輪行 リカンベントを輪行してどこまでも 本論 前編

How to 輪行 リカンベントを輪行してどこまでも 序文


リカンベント輪行する。
さて、どのように輪行を行うか?


そういえば、私は何度かリカンベント輪行をしたことがある。
まずはそれを振り返ってみよう。

トライク、Vortexの輪行でフライハイ!
http://d.hatena.ne.jp/take3-HBR/20121101/1351777105
リカンベント輪行トランスフォーム例
http://d.hatena.ne.jp/take3-HBR/20121005/1349445094
LWB輪行 Ready
http://d.hatena.ne.jp/take3-HBR/20120911/1347374773
リカンベント空輸 確定
http://d.hatena.ne.jp/take3-HBR/20110806/1312641269
ただいまコンポ宇宙
http://d.hatena.ne.jp/take3-HBR/20110803/1312380833
その名はOS-500
http://d.hatena.ne.jp/take3-HBR/20110729/1311953378

トライクにロングホイールベースにハイレーサーさらにはローレーサの飛行機輪行と自分でもびっくりするくらい色々な輪行をしてるのね。
もしや私ってリカンベント界における輪行の第一者??
いやいや、ないない。


さて、輪行方法を考えてみる前にJRの規約を再確認しておこう。
JR西日本
http://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/stipulation/
第10章 手回り品(第307条から第316条)より抜粋

(無料手回り品)
第308条
 旅客は、第309条に規定する以外の携帯できる物品であつて、列車の状況により、
運輸上支障を生ずるおそれがないと認められるときに限り、3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、その重量が30キログラム以内のものを無料で車内に2個まで持ち込むことができる。ただし、長さ2メートルを超える物品は車内に持ち込むことができない。

 旅客は、前項に規定する制限内であつても、自転車及びサーフボードについては、次の各
号の1に該当する場合に限り、無料で車内に持ち込むことができる。
(1) 自転車にあつては、解体して専用の袋に収納したもの又は折りたたみ式自転車であつ
て、折りたたんで専用の袋に収納したもの

まとめると以下4点を守る必要がある。
1.運輸上支障を生ずるおそれがない時
2.3辺の最大の和が、250cm以内のもので、その重量が30キログラム以内を2個まで。
3.長さ2mを超えてはいけない
4.解体または折り畳みして専用の袋に収納すること


項1は満員電車など他の乗客に迷惑がかかる場合や、駅員さんや車掌さんなどが危険と判断した場合はダメということだろう。

項2はリカンベントにとって厳しい条件となるが、荷姿の大きさを規定している。
序論でも記載したが、後輪を外さないロードバイク輪行袋などはこの3辺250cmに収まっておらず本来は持ち込むことができない。

項3は荷姿の全長を規定している。リカンベントだと全長2mは超えるものはざらにあるので解体することが必須となる。

項4は専用の袋に収納することを求めている。
最近よく議論にもなる「ゴミ袋」輪行ブロンプトンなどのコロコロ輪行袋などは専用の袋とはみなされず持ち込み禁止となる場合がある。
というかブロンプトンは結構目をつけられてるようで、転がして運ぶ用の車輪などがでてるとダメ!っと言われることがあるようだ。
まぁ、完全に袋に詰めて持って歩けばよいだけの話なんだけどね。


これらの規定を守りつつ安全にリカンベント輪行をするのはなかなか難しい。
まずはサイズが問題だ。ただでさえ全長が長いリカンベント
どうやって解体してコンパクトに収めるか?
さらに解体するだけではなく、旅先で組み立てないといけないのでバラバラにするわけにはいかない。
組み立てやすさを考慮したコンパクトな解体を求められるのだ。


さらにさらに、他の乗客への迷惑をかけないように配慮しないといけない。
電車での輪行の工程を考えると大きく3つのシチュエーションに分けられる。
1.ホームや改札への移動時
2.電車到着までの待ち時間などのホーム待機時
3.電車に乗車している時

仮に輪行の荷姿の全長170cmだとしよう。
そんな長いものを担いで移動する姿を想像してみよう。

いやいや、この持ち方は激しく邪魔だ。前後の人たちに当たるかもしれない。振り向いた調子に誰かのお尻を叩くかもしれない。
曲がり角で子供が走って突っ込んでくるかもしれない。
人のいない見通しの良い場所を移動するにはこの持ち方でも良いかもしれないけど、人がいるときや階段などはこちらの持ち方の方が望ましいだろう。

ホームでの電車待ち。
そんな時は輪行袋を床に降ろしておきたい。ずっと持っているのは疲れるしね。
床に置きたい。床に置くなら縦置きでは不安定だ。もしも倒れたらほかの乗客にけがをさせてしまう。
だったら横置だ。さらには床に置いた輪行袋が『自立』するのが望ましい。

電車に乗ったとき。
さて、車内のどこに置く?


他の乗客の邪魔にならぬよう170cmもの長さのものを横置きできるスペースなどない。
在来線の先頭の運転席の真後ろか最後尾の車掌席の前ならば横置きできるかもしれない。
でも、先頭はたいてい誰かが電車でGoしていることが多いし、最後尾は車掌さんの出入りの邪魔になる。
となれば、縦置きするしかない。さらには縦置きの床へ置いた状態で『自立』するのが望ましい。ずっと自転車を支えてるのは大変ですしね。


以上のことから横置き縦置きの両方ができて『自立』できる状態にして3辺の合計を250cm以下長さ200以下にして組み立てやすさを意識したうえで解体して専用の輪行袋に詰める必要があるということだ。
これを踏まえて、輪行の荷姿を考えて行こう。


つづく