パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

BRM108の試走 初春の悲しみ

BRM108の試走。200kmです。
http://yahoo.jp/r1qtYB


試走前日にいったいどのバイクで走ろうか?っと悩む。
リカンベント?ロード?はたまたシクロクロス??


しかし、今年の乗り始めも兼ねてるので昨年お世話になったリカンベントのBaronで出走することに。


つづいて持っていく荷物をどうするのか悩む。
たかだか200kmだし、試走でソロだし。いつものブルベ装備だと+4kgほどになるので重い。
こんかいはサイクリングレベルの軽装で行こうか??
っとひとしきり悩んだが4kg程度の荷物、さして全体的な速さや走行に影響はないだろうし、いつも持って行ってる荷物だし問題ないだろうといつもの装備で出走。
(これが後々大変たすかった)


気温は2度〜4度ほど。
ウェアは以下の通り。
フグジャケット、ウィンドブレイクビブ、クラフトウォームインナ、腹巻、薄手のグローブ、ヘッドキャップ


8時前にスタート地点に到着。
時間合わせと腹ごしらえのために吉野家で納豆定食を頂く。


8時過ぎ、スタート
前回BAK1008でほぼ同じコースを走ってるので、あまり迷うこともなく進んでいく。
そしてほどなくこのコースの山場犬打峠が現れる。
早々にシフトダウンしてシャコシャコと漕いで行くが、重い。
そう、今日のリアホイールはローラ台用をそのまま装着したのでスプロケが11-23なのだ。
通常リカンベントには27Tをつけてるのに。
フロントのインナーまで使えば大丈夫だろうとタカをくくってたが、無理。ギアが足りん。


よくリカンベントは登りしんどくないの?と尋ねられる。
リカンベントだからと言って登りがシンドイなんていうことは無い。
適切なギアがついてれば…の前提だが。


ロードとかだと多少ギアがたりなくてもダンシングしたり、サドルの前後位置を変えて使う筋肉を変えたり。
なんてことができるが、リカンベントの場合それができない。
常に同じ筋肉を使い続けつしかないのだ。適切なギア=くるくるまわせる軽いギアがついてれば
筋肉に負荷をかけず登り続けることができるが、ギアが足りない場合踏み込まざるを得ないのでギアが重ければ重いほど乳酸がたまりやすい。
おまけにリカンベントでロングライドするのは8月のPBP以来。
すっかりリカンベント筋も衰えてる。
犬打峠の後半は15%くらいはあるので軽いギアが必須、でも今日は無い。
やってもたーーー!と思いつつギアを踏み込み登っていく。
何とか、登れた。やれやれ


しかし、つづいて現れる御斎峠。
すでに犬打峠のおかげで脚は売り切れかける。
ここでもギアが足りず、乳酸まみれになりながら登っていく。
やってもたーーーー!とまたしても思いつつ。


伊賀の町に降り、下りですっかり冷え切った体と空腹感を覚え始めた腹を慰めるために天下一品へ。
冷えた体にコッテリスープが五臓六腑に染みわたる。
うっまーーーーー!!

体と腹は満たされたが、脚は売り切れたまま。
これからはアップダウンの続く行程、登りで力がはいりまへん。
今回の目標はAv21km/hだったが、PC2到着時点で18.8km/h。こりゃ無理か?


しかし、PC2までくればしばらくは湖岸のド平坦。
若干向かい風だがローレーサーのBaronにはあまり影響はない。
目標を達成すべく踏んでいく。


181km地点 通過チェックの大石はっとりの時点でAv19.9km/h
のこり20kmほど。
これはいけるかも?っと通過チェックしてる間にでAv19.7km/hまで落ちたアベレージを復活すべく踏んでいく。


19.8


19.9


じりじりとAveがあがっていく。
残り7km! きた!!Av20.1km/h
これで目標達成は堅い!! やったぜ俺様。


っと、ここでフロントのチェーンが外側に落ちた。
それ自体は時々あることだし、乗りながらチェーンをかけなおすすべも知っている。
FDをクィッっと操作してたら、突然のペダルとリアホイールのロック?
え?? いったい何が?
停車してリアホイールを見てみる…
なんだこりゃ??????


写真を撮り忘れたので図にて。


まず、基部からへし折れてぶらぶらしてるRDに唖然。
そして、なぜかホイールの左に回り込んでるチェーンに理解ができず。


こりゃいったい何がどうなった?
と、現場では理解できなかったが、おそらくフロントのチェーンが落ちて余裕ができたチェーンが何かの拍子にホイールの回転に巻き込まれたものと思われる。


絡まったチェーンをほぐして、RDの状態をチェックする。
リアエンドがもげただけなら、予備のエンドがあるからすぐに直せるはず。

…うーん、これは完全に破壊されてる…復旧は無理だ。


嗚呼、あと7kmで終わりだったのに…
しかし嘆いては先に進めない。
まだ時間は18時前。まだ自転車屋は開いてるはず。
ソラでもいいし、Deoreでも良い、なにか変速機が手に入れば何とかなるだろう。
そう考え、iphoneで近隣の自転車屋を検索しようと思ったが… 
今日は1月3日だ!!!!!! 普通のお店は閉まってるやん!
ということで、部品調達は不可。


暗澹たる気持ちで大きくため息を尽き、最後の手段をとることに。
いつものブルベ装備には基本的に何かあっても最低限走れるようにするための工具を用意している。
リアエンドが曲がったなら、曲げなおすためのペンチが。
リアエンドが折れたなら予備のリアエンドが。


今回はRDが物理的に壊れてるので、これを取っ払いチェーンを適切な長さに切ってシングル化するしかない。
こんなこともあろうかとチェーン切りとKMCのミッシングリンクとアンプルピンは常備しているのだよ。ヤマトの諸君。


すっかり日の暮れた冬の寒空の中、ええ歳したおっさんが。座り込んで作業をするわけだ。
しかも三が日なのに。
はぁ…


なんとか、シングル化に成功して残り7kmをソロソロと走る。
はいはい、ゴールゴール。完走。


距離: 205.47 km
タイム: 11:01:01
平均スピード: 18.7 km/h
高度上昇値: 1,874 m
カロリー: 3,643 C
平均気温: 5.0 °C
平均パワー: 136 W
最高パワー: 354 W
平均心拍: 127 bpm
最高心拍: 163 bpm


RDのトラブルのおかげで完走の喜びがすっかり台無し。


さて、ゴールはしたものの、自宅に帰らないといけない。
30kmほどの自走距離。
このまま走って帰るか?ゴミ袋輪行して帰るか?


しかし、リカンベントをゴミ袋輪行する手間を考えるとやる気にならず、自走を選択。
往路は1時間20分程度だったのに、ミドル-センターのギア固定ではスピードが出せず2時間もかかってようやく帰宅。


帰宅して折れたRDをチェック。
これはすんごい力がかかったみたいだね。


そして、リアエンドもやっぱり曲がってる。

というか、これフレームにもダメージ行ってない???


新年早々偉い目にあった。
これは、三が日に自転車乗り回して遊びほうけてる私への戒めか、罰か?


いや、きっと今年事故を起こさないように神様がきつめの注意喚起してくれてるのだ。
車体にはダメージがあったが、落車してないし体は何ともないもんね!
ありがとう!今年も気をつけて自転車乗るよ!!!




今日の教訓
・チェーンが外れたら横着するな
・ブルベ装備にRDも追加


しかし、PBP中にやらかさなくて良かった…