パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

【物欲は】次期ブルベ主力リカンベントの選定【沼】

そろそろ3月、やっと寒さも和らいできて春の訪れを感じさせる昨今。自転車シーズンの到来が待ち遠しいですね。

少し暖かくなったかと思いきや昼と晩の寒暖差が思いのほか大きくて、半そでで大丈夫だ〜と走り出して夜中の寒さに震える、春ブルベ。
いや〜サイクリングは楽しいですね〜


さて昨年の事故により愛車が破損。
一縷の望みにかけてメーカに『同型のデッドストックのフレーム持ってない?』なんて問い合わせのメールを投げてみたりしたけども望みは薄い。

ひょっこり同じフレームが振って沸いてくるなんて奇跡なんてないのだから、前向きに次のブルベの主力となるリカンベントの選定をしてみる。
でも体は治ってないので、選定したからといって走れるわけでもないのだけどね。
でも、なにが良いかな〜っと眺めてること自体が一番楽しいですよね。


ブルベに使用する自転車となるので、求めるのは以前の車体が持っていた要素。
以下の要件を満たすものが望ましい。


■ハイレーサーである
リカンベントと一口にいっても色々な種類がある。
代表的な分類わけだと背の低いローレーサー、背の高いハイレーサー、中間のミッドレーサーの3種類。
これにホイールベースがロングかショートか、ツアラーなのかレーサーなのかなどなどの要素が絡んでくるけどココでは割愛。

背の高さで3種類に分けられるのだけど、ローレーサーに乗車した際の頭の位置は高さは成人男性の膝上から腰の辺り。
ハイレーサーだと胸の辺り。ミッドレーサーだとその中間といった背の高さ。
一般的にリカンベントは低いから被視認性の劣るとよく言われるが、これは主にローレーサーのことかと思われる。
確かに低い。被視認性が良くない。
だからローレーサーに乗車する際には『見てもらえてない』ことを前提とした振る舞いが必要なのだ。
ブルベとなると24時間以上も乗車していることがあり、疲労は普通のサイクリングとは段違い。普段は問題ないとしても疲労すると注意力も落ちる。
だから少しでも安全性を上げるために被視認性が高いハイレーサーまたはミッドレーサーがブルベには適してると個人的には思う。
っと、ハイレーサーで事故した私が言ってもなんら説得力がないのだけどね…


■ホイールが650cである。
 700cよりも加速が気持ちよく26インチよりも高い巡航維持性能が良い。さらに700cよりも足つき性が良い。650cを装備すると車高が高くなって車からの被視認性も抜群。
ホイールとタイヤの選択肢がすくなる難点はあるけども、それを補う利点はあると思う。
輪行するときは700cより少しだけコンパクトになるという利点もある。
ただ、リカンベント仲間に力説しても誰も『650cラブ』に同意してくれないのが残念なところ。
最近は各リカンベントメーカはほとんど700cのハイレーサーがラインナップに入ってるけど、少し前はハイレーサーといえば650cか26インチかだった(ような気がする。と言うか私が知らないだけかもしれないけど)。


F5に乗っていた経験から700cホイールのリカンベントは加速の重さがあるように感じる。重さというか巡航速度まで達する時間が長いというか。
ロードバイクの長所の1つに加速の良さがあるんでしょね。ヒラヒラーって加速する感じの。
あの感覚がリカンベントにもあれば、もっともっと楽しくなるんだけどなぁ〜
などと常々考えていたのだけど、その要求に答えてくれのが650cなのだ。(たぶん)


■オープンコックピットである。
 体を起こすときや乗車時が楽、ミラーやらサイコンやらを取り付けしやすい。
空気抵抗的にはナローハンドルのほうが優勢だけれども、楽さではオープンコックピットの勝ち。
ハンドリング性能もオープンコックピットのほうが優れてる。(気がする)

特に体を起こすのが楽なのがよい。市街地などを通過するときには、信号停止も多くなるるので停車時に体を起こしてリフレッシュしやすい。十字路を通過するときの左右確認時にも体を起こしやすいほうがやりやすいので安全性も高い。

ナローハンドルでもチルトステムを装備することで体の起こしやすさを向上できるのだけど、オープンコックピットの方が起こしやすさのランクはひとつ上だと思う。
如何に『楽する』のか?これブルベを快適に楽しための大きな要素だと思う。


■ストレートフレームである。
 ストレートフレームならばチェーンラインが素直になって伝導効率が良い(気がする)。バロンなどの曲がったフレームだとどうしてもアイドラを介したりチェーンチューブつけたりで駆動抵抗が増えるような気がする。特にブルベとなると長距離で40時間とか90時間とか超長時間走るわけで、少しの楽さの差が体力効率に大きな差がでてくると思う。
駆動効率で言えば前輪駆動の方が効率良いのだろうけど、前輪駆動だとウェットコンディションでの登坂でスリップリスクが出てくるので却下。


輪行しやすい
 ストレートフレーム希望とも被るけれども、極力輪行しやすい形状および構造であることが望ましいです。今まで2台のハイレーサを所有してましたが、シートが簡単に外せてフレームがまっすぐだからコンパクトにパッキングできる。バロンだとシート外すの大変だし、曲がりフレームだからあまりコンパクトにできなかったり…


■リアキャリア装着可能。
 私はいつも装備が多くなるのでバッグ必須です。
状況によってはサイドバッグも装備することもあるのでリアキャリアは必須なのです。


■素材は金属で軽いのが良い。
 チタンがいいなぁ…
それは無理としてもカーボンは軽くて魅力的なのですが、輪行頻度も高くなるし再来年のPBPにもできれば連れて行きたいので多少荒く扱っても大丈夫な金属素材が良い。
カーボンはお値段お高いし…
希望重量は軽量級の〜12kg位。なんだかんだ言って楽に速く走るのために軽さは正義です。


■お求め安い価格であること。
 400kとか600kとか800kとか無理っすよ…
出来れば完成車ではなくフレームキットで手に入れたい。パーツはストックから流用したいし。



とまぁ色々と注文が多いわけですが、リカンベント仲間に教えてもらいながら検討してみる。


○NAZCA
Gaucho 28 highracer
http://www.nazca-ligfietsen.nl/nl/list/models/item/22/

曲がりフレームにサスペンション装備か。そうなると重量もそれなりに…


○Rainbow
Rainbow Lyra
http://www.rainbowligfietsen.nl/page/237/rainbow-lyra.html

こちらも曲がりフレームにサスペンション装備。
さらにこのチェーンチューブの長さはフリクションロスが大きそう。



○Bacchetta

Strada
http://www.bacchettabikes.com/bikes/performance/Strada

CORSA
http://www.bacchettabikes.com/bikes/performance/corsa

CARBON AERO 2.0
http://www.bacchettabikes.com/bikes/performance/carbon-aero-2.0

愛車TiAeroのメーカー、Bacchetta。正統後継機はCARBON AERO 2.0(CA2.0)だけど、お値段もまぁすばらしい。
フレームのみ価格だとStradaが500にCORSAが800くらい?
ほとんど全ての要件を満たす感じ。
Stradaがクロモリ、CORSAがアルミ、CA2.0がカーボン。
ロードバイクだとクロモリのほうが振動吸収性が高くて長距離ならアルミより楽ってのが定説だけど、リカンベントのストレートフレームだとクロモリとアルミの差がどれくらいでるのかな?
以前乗ってたRansのF5Proがクロモリフレームだったけど、若干撓む感があったような気がするのだけど果たしてこれらはどうなのかな?


○RANS
rifle
http://rans.com/bicycles/rifle.html

F5とF5Proがラインナップから外れてrifleに変わったのだけど、フレームがクロモリからアルミに変わってホイールが700cのみとなった。
Bacchettaでの素材の疑問の答えがRANSにあるのかもしれない。
こいつもほぼ全ての要件を満たしてるのね。


○Volae
Volae Team Carbon
http://volaerecumbents.com/2013/volae_teamcarbon.php


Volae Club Carbon
http://volaerecumbents.com/2013/volae_clubcarbon.php

日本ではあまり見かけないVolae。そもそも日本に取り扱いディーラがあるのかな?
でもきっとハマモトサイクルさんにお願いしたら手に入るはず。
評価がいまひとつわからないのでBentRider Onlineで調べる必要がありそう。でも、英語わからないからなぁ…



○Slyway
http://www.slywayprojects.com/prodotti.aspx
team

ultrateam TTC

超かっこいいイタリアメーカ。
カラーリングといい、スタイルといいすばらしい、欲しいね欲しいね。
ただお値段はお高いらしいという噂。

しかし、なんで車体写真が左側からなんだよ…撮影するなら普通右側だろう。自転車メーカなのに…このあたりがイタリアっぽい?


ストレートフレームからは外れるけど、今回調べててズキュンっとハートを射抜かれた機体。
endorphin


650cホイール装備でそこそこチェーン効率がよさそうな駆動経路。
ハイレーサーよりも車高が低いけど、ローレーサーほども低くない。非視認性もほどほどによさそう。
そしてシートの寝かせられ具合がよさそうなので空気抵抗も少なく出来そう。
そして何よりなんだかかっこいい!!



○Carbent
Raven
http://www.carbent-hpv.com/

現物見たことないし…そもそも日本に入ってきてるのかな?
BentRider Onlineでのインプレでは超速いらしい。
写真見るだけでも如何にも速そうなのはわかるのだけど、一体幾らするんだ?
というか、メーカーのページに商品情報が少なすぎるような…


○xacd
http://www.xacd.com.cn/product.asp?rpag=2&rootcl=1&cls=1

なんとチタンのストレートリカンベントフレーム!!!
いろいろな自転車のフレームを作ってるみたいだけど、うーん?中国メーカ?
それにフレームだけ手に入れて、シートの取り付けとか専用パーツどうするの?と思ってよく見たらどうもVolaeのものと似てるような?
素材的には最有力だけど、他の面でいろいろハードルが高そうなww




ざっと調べただけでも色々なリカンベントがあって楽しいね。
先はまだまだ長いしね。ゆっくり考えようね。